【感想・ネタバレ】万能鑑定士Qの事件簿 Iのレビュー

あらすじ

東京23区を侵食していく不気味な“力士シール”。誰が、何のために貼ったのか? 謎を追う若き週刊誌記者・小笠原は、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ美女と出会う。凜田莉子、23歳──瞬時に万物の真価・真贋・真相を見破る「万能鑑定士」だ。信じられないほどの天然キャラで劣等生だった莉子は、いつどこで広範な専門知識と観察眼を身につけたのか。稀代の頭脳派ヒロインが日本を変える! 書き下ろしシリーズ第1弾!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 満を持して読み始めた万能鑑定士Qシリーズ。ぐいぐい読み進めていくつもりの軽めのミステリーのつもりだったがどうやらそうはいかないようだ。まだ前編だからという部分も多いが謎がとにかく魅力的。力士シールの謎、怪しげな輸送会社、そして荒廃した未来。第一作を飾るに相応しいスケールの事件が飛び込んできた。それに、凛田莉子の過去、エピソード0ともいえる話を同時進行で進めていくというのも面白い。名探偵としての莉子とコーデリア・グレイを思わせる一途さ100%の莉子を同時に読み進めていけるのが面白い。彼女の過去から現在までの変化もどのように下巻で描かれるのか、注目したい。

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2023年10月05日

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ネタバレ

記念すべき万能鑑定士シリーズの第一作目。記者・小笠原が万能鑑定士Qの看板を掲げる凜田莉子との出会いによる力士シールの謎に立ち向かうストーリー。
中学時代に読んで2回目の読書だが、社会人になって改めて読むとまた当時とは違った面白さがあったが、凜田莉子に対するかっこよさは全く変わっていなかった、むしろ良さが増していた。確かな知識を持ちつつもそれを自分の得だけに留めず人のために使うところがとても格好良かった。そして最後には崩壊しかけた日本が登場しており2巻がとても楽しみとなった。これから長い間続く凜田莉子の物語を見ていきたいです。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
凜田莉子:佐藤聡美
小笠原悠人:寺島拓篤
葉山翔太:中村悠一
荻野甲陽:平田広明
宮牧拓海:福島潤
瀬戸内陸:三木眞一郎
瀬戸内楓:鬼頭明里
楢崎敦司:中尾隆聖
中道省二:杉田智和
立浪瑞樹:羽多野渉
喜屋武友禅:森川智之
凜田盛昌:千葉繁
凜田優那:井上喜久子
氷室拓真:緑川光

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2022年01月23日

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ネタバレ

題名とシリーズがたくさん出ていて読みたくなった本。

思わせぶりな未来描写で、次巻も読まないとなぁ、、、

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2024年12月07日

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ネタバレ

以前1度読もうとしたときは何故か途中で読むのを止めてしまった記憶があるのですが、改めて読んで見るとストーリーもしっかりしており、実際にある地名や会社などの名称も出ているため現実に照らし合わせながら読めました。
結末は主人公の師匠的な感じでこのまま登場し続けるのではないかと思われていた人物が犯人であり、複雑な心境ではありました。
1歩間違うと世の中って激変してしまう可能性があるのだとフィクションをわかっていながら恐ろしい感じがありまし

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2022年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ⅠとⅡで完結する作品。
始めの方は、過去現在未来に行ったり来たり、していたからそんなに面白いとは感じなかったが、だんだん事件が進んで行くごとに面白くなっていた。
今のところ力士シールの重要な情報はあまり掴めていない。

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2021年07月18日

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ネタバレ

23歳の凛田莉子にもう少し愛着が湧いたところで
過去編を入れて欲しいと感じた。
過去と現在の話がランダムで出てくるので
少し頭が混乱してしまう部分があった。
この一冊だけでは結末が不明なので、
次巻を読まざるを得ない…

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2024年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

〇 概要
 不気味な「力士シール」を誰が,なぜ貼っているのか。取材をしていた雑誌記者「小笠原」は,万能鑑定士の「凜田莉子」に出会う。凜田莉子がいかにして「万能鑑定士」になったのか。莉子が上京してからの様子と小笠原との出会いなどについて描かれた万能鑑定士シリーズの第1弾

〇 総合評価 ★★★☆☆
 万能鑑定士シリーズの第1弾。1と2は二つで一つのエピソードを描いている。メインとなる日本の経済破たんのエピソードは,おおむね2の方で描かれている。1は,その伏線となる莉子と小笠原の出会い,莉子の高校時代と上京直後の頃のエピソード,チープグッズとの出会いなどが描かれている。
 氷室拓真もちょっと出ている。ラスト間近で,イオナフーズという会社の料理教室を使ったオートロックマンションへの忍び込み計画が示され,そのトリックを莉子が解いている。この部分が1のミステリ的なハイライトか。
 1と2で一つのエピソードであり,1だけで評価するのは困難。あえて評価するなら,最後のミステリ的な謎解きと数ある伏線,そして莉子のエピソードなどについての評価であり★3というところだろう。

〇 サプライズ ★★☆☆☆
 1作目は,2作目とセットになっており前編的な位置付け。一応,料理教室を利用したオートロックマンションへの忍び込みという事件と,その謎解きがある。力士シールや断片的に描かれる経済が破たんした日本の描写が何を意味するかは明かされない。よって,この段階ではサプライズはほとんどない。

〇 熱中度 ★★★★☆
 力士シールをめぐる謎の話の幕間に,経済が破たんした日本の描写がある。また,高校時代や上京してすぐの莉子についての描写もあり,落ちこぼれだった莉子がどうやって聡明な万能鑑定士になったのかという点に引き込まれる。総じて熱中度は高い。話のテンポもスピーディで引き込まれる。

〇 インパクト ★★★☆☆
 ときおり挟まれる,経済が破たんした日本の描写のインパクトがすごい。そのほかは普通

〇 読後感 ★★☆☆☆
 1と2で一つのエピソードであり,これは明らかに途中。ラストシーンは経済が破たんした日本から莉子が沖縄を目指すシーンで,これからどうなるのか非常に気になる終わり方をする。

〇 キャラクター ★★★★☆
 凜田莉子,小笠原悠斗,喜屋武友禅,瀬戸内陸,氷室拓真,葉山翔太など,魅力的なキャラクターがそろっている。キャラクターの魅力は十分」

〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
 映画化もされた超人気シリーズの第1弾。希少価値はない。

〇 メモ
〇 小笠原と莉子との出会い
〇 5年前の莉子の様子(波照間島)
〇 上京後の莉子。チープグッズ(=瀬戸内陸)との出会い
〇 未来のシーン→小笠原と莉子が出会ってから1週間後の荒廃した日本の様子
〇 力士シールの鑑定。2種類あってどちらも手書き
〇 莉子,ツアコンのための就職試験を受験。抜群の知識を発揮するが,数学の応用がだめで落ちる。
〇 莉子,チープグッズに就職
〇 不動産の抽選会。両方裏のエラーコインを利用したいかさまで,株式会社イオナ・フーズが権利を得る。
〇 就職から2年後,20歳になったときに,莉子はチープグッズから独立し,万能鑑定士Q(クイーン)を始める。
〇 イオナ・フーズが料理教室を実施。地中海風バナナの天ぷら造りをする。
〇 豆知識
〇 フランスでは4を示すときに小指を曲げるが,親指を曲げているところから日本人が描いた絵画と推理
〇 ランプを反射させる鏡を身だしなみ用の鏡と勘違い
〇 ソーセージに日本風に斜めの切り込みを入れる。
〇 摩周湖は,法律上は大きな水たまり扱いとなっている。
〇 イオナ・フーズの料理教室は,オートロックマンションの2階の一室に忍び込むための偽装工作だった。
〇 ラストシーンは経済が破たんした東京から,沖縄に飛行機で戻ろうとする莉子の姿を描くシーン

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2017年06月18日

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