【感想・ネタバレ】ヴィクトリアン・ローズ・テーラー25 恋のドレスと花ひらく淑女のレビュー

あらすじ

ジャレッドが、母リンダの右手を拳銃で撃ち抜いた。ショックを受けたクリスは、リンダへの複雑な感情を持て余す反面、シャーロックに対する想いは増すばかりだった。一方、シャーロックは、身分の違いから、父アルフレイドはもとより、親族からもクリスとの結婚を認めてもらえない。結婚するためには、廃嫡の可能性もでてきたシャーロックが下した決断とは!? 加速する二人の愛の行方は!?

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19世紀、英国ロンドン近郊のリーフスタウンヒルには小さな仕立屋「薔薇色(ローズ・カラーズ)」。売り子である友人パメラとともにこの店を営む少女クリスが仕立てるドレスは恋をかなえてくれるという噂がある。噂を耳にした公爵家の長男シャーロックが妹のためにドレスを頼みに来て…というお話から始まる、短編集を挟みながら長く続く少女向けライトノベルです。これを「ラノベだから」と見逃すのはもったいない! 上流階級のシャーロックと労働者階級のクリスの恋を通底に、1冊ごとにドレスを仕立てたい令嬢たちを主役としたお話が完結しますが、「恋のドレス」とそれに対立する「闇のドレス」も登場し、ミステリの要素も。ヴィクトリア朝における身分違いの恋を描きながら、恋愛関係やご都合主義だけに終わらず、母娘や夫婦などの人間関係を含めて、登場人物たちの葛藤や成長が丁寧に表現されている非常に優れた少女小説です。シリーズの主人公2人の行く末が気になって、どんどん続きを読みたくなってしまうので、大人買いがオススメ。

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ネタバレはありません。

シリーズ作品レビュー

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