【感想・ネタバレ】NO.6〔ナンバーシックス〕 #7のレビュー

あらすじ

地下から開かずの遮断扉を突破し、矯正施設へ潜り込んだ紫苑とネズミ。高度なセキュリティシステムをくぐり、兵士に銃口を向けナイフをかざしながら最上階へ駆け上がる。最上階には《NO.6》を支配するマザーコンピューターと、沙布が捕らわれている部屋があるはず――「やっと来たか。おまえを待っていた」 (講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

紫苑とネズミの変化が大きく分かる。
大切なものを見つけて少し弱くなったネズミと、同じく大切なものを見つけて冷酷さが現れる紫苑。
紫苑にそのままできて欲しいネズミの気持ちが痛いほど分かります。

ネズミは紫苑に対し、「お前自体がNo.6だ」と物語の序盤に告げましたが、No.6とは全く違う紫苑に信じて縋っているのでしょう。
その紫苑が徐々にNo.6と、ネズミの敵と、同質のものになっていく。
自分が唯一信じたものが、信じられない憎むべき敵となっていく姿をどうすることもなく近くで見つめ続けなければならない。
おそらく、これほどネズミにとってこれほど怖いことはないのではないでしょうか。
物語の序盤、紫苑の敵になるかもしれないとネズミは紫苑に告げ、紫苑はそんなことは絶対にない、と発しましたが、ここにきて伏線回収ですね。

改めて読むと考察が楽しいです。

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2025年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

月薬さん・・・やっぱりダメでしたか。
紫苑とネズミの計画の為に犠牲になった人。
莉莉ちゃんと恋香のことを思うと、やるせない。

ネズミを守るため、初めて人を殺めた紫苑。
初めて見せるネズミの涙。
物語は、どんどん辛い道を辿っていく。
でも、この辛い道を乗り越えた先に、明るい未来があるのだと希望を持って、残り2巻+1を読みたいと思う。

あぁ、それにしてもイヌカシを見るとホッとするなぁ~

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2017年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2019/04/13 再読。


・2023/03/18-19 再再読。

・欲まるだしなんだけど、やっぱこの巻かなり好きだな…… 矯正施設の中に入って一気に緊張感が増して、お互いのことをもう一度見直したというか改めて認識しなおしたみたいな雰囲気感じる。


・イヌカシとシオンもなー…… なんか、イヌカシに対してやっぱり母性があるんだなあとかそういう…… 母としての役割をあんまり求めたくないと思ってしまうんだけど、イヌカシなりにシオンのことを大事に大事に育てようとしていて良い。赤子からの信頼にしっかりと応えようとしていて、良い保護者だよ。

・必ずシオンのもとに帰る、と決意するところもたまらんな、ネズミと紫苑を助け出して、しっかり自分も生きて帰ると信じている……


・倒した兵士のことを「仕方ない」と言った紫苑にたっぷり5ページ分「あの紫苑が…… 仕方ないって……」って悩んでるネズミ愛おしいな。紫苑が思っているより、ネズミは紫苑の言葉に影響されてんのたまらん。

・そのあと小型爆弾セットしたときに「この位置じゃきみがぼくの盾になってるみたいじゃないか」って言われて「この状況で位置関係なんかどうでもいい、ばか」と返すけど、内心(どんな状況下でも他者のことを忘れない…… 紫苑だ……)って安心してるのすごいよほんと。他者のことを忘れないというか、ネズミだからなんだよな。


・羅史に撃たれて紫苑の腕の中で「やっぱりあんたと死ぬんだな」と受け入れるネズミ、たまらんたまらん。紫苑が反撃すると思ってなかったんだな、ほんとに。ネズミの中で紫苑がどれだけ清らかなもので、聖なるもので、汚れを知らないものであった/あってほしかったのかがここで強く感じられる。

・失意のままに羅史を撃って自責の念に駆られていた紫苑が、ネズミを捉えた途端「瞳の中に歓喜が閃く。笑みが大きく広がる。安堵の吐息がもれる。」と描写されててきぱきネズミの手当に戻るの、すごく、良い…… ネズミに自分がしたことを暗に示されて錯乱するけど、ネズミの涙で正気に戻るところもすごい。紫苑の中でネズミという人間の存在のデカさ。

・ネズミの涙たまらんなあ。この作品の中でさ、ネズミの涙って全部紫苑のために流れてんだよなあ。

・エレベータの中で、祈りのために組み合わされるかと思った指がそのままこぶしになった、とネズミが紫苑を見てるところ、すごくいい。今まであんまり印象に残ってなかったシーンだったんだけど、ここすごくいいな。この期に及んで、紫苑に「他者に慈悲をかけるやさしさ」みたいなものを無意識に望んでしまってるような気がする。


・月薬さ!!?ほんと死なないでよかったよね!!?!? 必要な犠牲とかそんなんじゃなくてほんとに死なないでよかったよね…… 

・つらすぎる。

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2023年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作読んでから時間があいていたので話が繋がるか不安でしたが、うーん。シオンとネズミが大好きな事に変わりはなかった・・・

今回はNo.6に潜入成功し、サフの囚われているだろう最上部までへのみちのりの1冊でした


ネズミがシオンのサポートをしていたはずが、今となってはネズミの中でシオンは大きく、いなくてはいけない存在に。
シオンがネズミを救おうと引き金を引いた後のネズミの葛藤に震えました

かわいいネズミ!!!


次回はサフのもとに辿り着けるかな。

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2012年09月08日

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ネタバレ

やっと新刊が出ましたね!
長かった…。もう完結しているのにもったいぶらずに文庫に早くしてほしい。

まさかイヌカシの協力者が月薬さんだったとは…
そして死んでしまって莉莉がかわいそう…

いよいよ沙布と会えるのでしょうか。どきどき。
今回はあまりNo.6内部の方が出てこなかったので時間はカランと楊眠にも期待します。

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2012年08月06日

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ネタバレ

やっとNo6に潜入、何かに招かれるように沙布の元へ。また、次々と死者の出るNo6,そして最後に沙布と出会う紫苑とネズミ。

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2025年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

延々とモノローグで進められるストーリーがまどろっこしすぎて、うんざりしてきている。
残りあと2巻しかないのに、まだ沙布の捕らわれた本当の意味が解らない。
独裁者を狙う市長を陰で操っている人の正体もわからない。
紫苑の父だと面白くなるなとずっと思っていたのだけれど、今さらそうなったとしても残り巻数が少なすぎて、書き込み不足になりかねないから、もういいや。

多分私は、作者が必要以上に登場人物にのめり込みすぎると、却って冷めてしまうのだ。
『グイン・サーガ』もそれで脱落した。
『バッテリー』も後半はちょっと…だった。
あと2巻だから、これは頑張って読むけれど。

一つ納得いかないのは、「絶対にやぶられることのないセキュリティだから、旧式の鍵のままだった」とはならないと思う。
特別大切なところだから、そこだけ新式っていうのは当たり前だけど、特別大切ではないからそこだけ旧式には普通しない。
だって同じ鍵を大量購入する方がコスパがいいもの。
わざわざそこだけ旧式にするメリットがないならば、そこに手間も時間もかけるような設計を行政マンならしない。
そういう詰めの甘さが、ご都合主義という言葉を脳裏に呼び込むのだ。

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2024年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

矯正施設へサフを助けに侵入。目指せ最上階、ですが、なかなか厄介で、たどり着くまでに、紫苑が感情のままにひとを殺してしまい、ネズミが動揺。精神的に追い詰められ、口論になり、ネズミが初めて涙を流すというよっぽどな状況で、これ以上なにがあるのかというくらいまだまだNo.6の闇が明かされていきます。やっとの思いでサフに会えるところで続きがまたも気になるところ。

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2017年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

紫苑よりネズミのがまともに見えてくる巻。
無菌状態でまっすぐ育てられても
やっぱりどこか外から見えない部分で
歪んでくるんだろうかとか考えてしまった。

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2013年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっと続編です。
思ったよりもすんなり中枢に辿り着けたなという印象。もっと激しい攻防があると思っていたので。月薬は死ぬだろうと思っていたので案の定だったけれど、そのあとのイヌカシは良かったな。力河は相変わらず憎みきれない三枚目(笑)

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2012年08月02日

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