あらすじ
女の子になりたい男の子・二鳥修一と、男の子になりたい女の子・高槻よしのが通う中学校にも衣替えの時期。よしのはついに、男子の制服での登校を決行。触発された修一も、女子の制服で登校してみたものの、よしのと違って周囲は大騒ぎ。でも、「女の人になって、かわいい服をたくさん着たい」という思いは大きくなるばかりで…。少年と少女たちの不安定な心情を、鮮やかに、細やかに描く志村貴子の話題作、待望の最新第9巻!!
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女の子になりたい男の子二鳥くんと、男の子になりたい女の子高槻さん。性を意識していなかった小学生時代から始まり、クラスメイトから変態扱いされてしまう中学生時代、そして、別々の学校に進学する高校生時代へ。はじめは家族と親しい友人だけで完結していた生活から、だんだんと人付き合いの幅が広がり始めます。これまでは人から傷つけられることは少なかったけど、この先出会う人たちはどうなんだろう?悲しいことが起こらないといいなぁ。と、ちょっと心配。
自分の気持ちに戸惑い、モヤモヤゆらゆらする2人を見ていると、なにがあっても健やかに大きくなれよーと思わずにはいられません。気分は親戚のお姉さん…。
10年以上に渡った連載も『月刊コミックビーム』の7月12日発売号で最終回を迎えます。完結目前のこの機会にぜひ!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
うーん、素晴らしいです。
ネットなどでは結構、賛否両論あるこの作品なのですが、私は大好きです。
批判の原因は「女装・男装がすき」「女の子・男の子になりたい」など性に対する微妙な問題を含んでいる作品であることが大きいのかと。
でも、私が恐ろしいほどセンスいいなあと思うのは、そんな「微妙なテーマ」を実に爽やかにナチュラルに描いていること。
思春期ならではの繊細な心理描写が美しいのです。
キャラクターがとてもたくさんでてきますが、それぞれにしっかりとした性格と物語があって、どのキャラクターをスピンオフにしても面白い漫画になりそうです。
8〜9巻あたりから、徐々に主人公たちはリアルな問題に悩まされるようになっていきますが、それでも読後感はサッパリとした感じ。
続きが気になります!