あらすじ
「――ありがとう、トアちゃん」
水魚飯店の開業記念日をお祝いするため、コウさんへのプレゼントを買いに、二人きりで出かけることになったトウカとトア。
何を贈るべきか悩むトアに、トウカがある提案をして……。
自覚なき死者の生きる国“終端街”へようこそ――。
結月さくらがいざなう、想い絡み合うヒューマン・ファンタジー。
(第12話収録)
事故で命を落としたトアが出会ったのは、昇降機守を自称するトウカ。
死者の乗降場でたくさんの人を見送ったという彼は「自分の背負ってきたものと向き合えなかった者は人ではなくなる」とトアに話すが…。
トアの後悔に寄り添うトウカの言葉に胸を打たれました。
そんなトウカが探し続けている友人はどんな人物なのか、トウカにとってどのような存在だったのか…。
トウカの言葉の節々からその友人への尊敬と執着を感じ、ますます気になってしまいます。
そして、昇降機が"生える"不思議な世界観に思わず惹きこまれました。
死者の国を舞台に、どこか冷たい雰囲気がありながらも、そこで生きる人たちの温かさも描かれており、何度でも読み返したくなる作品です!
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冒頭からメロい
冒頭からトウカさんが格好良くてどうしようかと思いました。とんでもない返り血残して行くタイプの怪物もいるんですね。それにしても返り血浴びていてもトウカさん格好いいですね。トウカさんの顔の良さを再認識しました。
そして不意打ちのようなサービスシーンをありがとうございました。髪を下ろしたトウカさん顔面が壱億点満点です。筋肉の書き込みありがとうございます。救われる命があります。でも寿命がちょっと縮んだような気もします。いやでも真っ先に思い浮かんだのが感謝だったのでありがとうございます。
トアさんが悲鳴上げる気持ちも分かります。でも毎秒毎コマ、トアさんが可愛いので癒されました。
ナガツキくんが読者の代弁をするかのようなツッコミを入れてくれるのでナガツキくんの存在が有難いです。本当にそう。それが言いたい。しかもトアさんのナイスアシストまでしてくれて、仕事の出来る男。
この立ち振る舞いで本心が「死にたい」なの、どうしてお前はそういう男なんだ。そういうところが好きです。
新キャラ登場で長い黒髪に胡散臭いサングラスの男(職業:写真館兼雑貨屋)ことジェンさん、また濃いキャラでどうしようかと思いました。
雑貨屋でトウカさんはラムネしか買わない、という情報をありがとうございます。主人公のくせに底が見えなくて謎めいたところが多いので、そういう人間(人間?)らしい生活感ある情報が嬉しいです。
トウカさんいつもラムネ買ってるんだ……(そういえば5話でラムネ食べてた!)
想像以上にしっかりデートしていて、微笑ましくて暖かいお話で、水魚飯店の開業記念日のお祝い、こちらも見ていて嬉しくなるような回でした。皆が笑顔でいられて、守りたくなるのも納得できるような、大切な日常を過ごしているんですね……なのにトウカさんは「虚の水路に行きたい」といういずれ来る別離が前提で、ナガツキくんも「死にたい」という別れの欲求を抱えていて、この平和がすでに薄氷なの……どういう気持ちで見ればいいんですか。
サブタイトルの「日々」をこんなに噛みしめることになるとは。
これから一体どうなるんですか。楽しみです。
そして最終ページの終端街アイテム紹介、こういうのめちゃくちゃ大好きなので嬉しいです!!デザインはレトロなのに仕組みは謎ファンタジーが込められている。なるほど死後の世界。他のレビューの方もおっしゃっていますが、このコインランドリー欲しいですね……