CLAMPのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
10年が経ったそうで…。
時がとまったままの四月一日と、現実社会で地道に生きている百目鬼。
店にきての二人のやりとりには変わりがなく、変わりがないことこそが時の重みであるように感じた。
それでも、四月一日が不器用になりに変わってきてるのが救いなのかな。
人は一人では生きていけない、誰かの手を借りることは自分の弱さとかダメなことではなく、当たり前のことなんだと、わかってそういう風に行動できるようになってきたもんな。
と、侑子さんは父性の人だと前々から思ってたんだけど、こうやってみると四月一日は、母性の人だなと。
でも、父性も母性も時間を互えて与えられても、それはそれで不完 -
Posted by ブクログ
“「どこの誰か いや、何かかもな が
おばあさんに 占いで知らせて おまえを 使いにやって
骨董屋にある これを寄越した それが全てだ
それ以上関われば また対価が必要になる
だからおれは このまま受け取る
なんだよ」
「いや
おまえにも 分からない事が あるんだな」
「当たり前だろ」”
どこまでが伏線か。
話は深かったけど、物足りなさが残る。
続きが気になって仕方ない。
Thanks to K.H.
“「あとは あのひと 次第 か
そろそろ、数え切れない程 願いを叶えてきたけれど
やっぱり 一番難儀なのは ヒトの欲だなぁ
それは おれも同じ…か」” -
Posted by ブクログ
【感想】
すっかりミセの主人として、しゃべり方も物腰も変わってしまったかのような四月一日…。私は、まだ、この四月一日に慣れることができない。
けれど、ふとした時に見せる表情から、心の揺れが感じ取れたとき、ちょっとホッとする。四月一日は、以前の四月一日と同じ人なのだと。そして、まだ好きでいていいのだ、と自分に言いきかせる。
惰性で流れていくエピローグのように見えるストーリーだけれど、何かに向かって進んでいる、らしい。百目鬼は、また「選ぶ」ものを持ってしまったし、四月一日は曰くありげなメガネを受け取ってしまった。難し過ぎて、私には分からないけれど、侑子さんに向かって、四月一日に向かって、何かが