松永和紀のレビュー一覧
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もう自家栽培しか信用出来ないのでは…。
発がん性物質が含まれているということで有名になったシナモン以外にも発がん性物質は含まれている食品が多いのですが、私たちは知らないだけという話があります。
上記のように、大げさに報道されるから危険視されてしまうだけのものってたくさんあると感じていて、その気持ちを代弁してくれているようでした。
過大に叫んでいるだけなのに、それを評価してしまう私達の受け取る側の問題でもあると指摘されています。
この本において大事なのは「伝え方」。
どういうモノサシで測ったものを伝えるかによっても受け取る方の感じ方も変わってくるし、勝手なイメージだけで消費者もメーカーも判断している場合もあります。
1つの見方だけでモノゴトを見たり、教えられたことに疑問を感じずに受け取る習慣をつけていると情報に踊らされて結局真実を見れていない、そういったことが分かりやすい事例を通して書かれています。 -
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科学ライターの方がかいた本。
メディアであふれる健康情報・食べ物の情報について警鐘をならす本。
メディアは悪い情報を流したがり(そして訂正しない)、消費者は悪い情報をこのむ。
科学者は「絶対に安全だ」ということをそもそも言えない、しかしこれを知らない文系(メディア)は白か黒かしか見ない。グレーだといえば危険だと捉えて報道する。
など、それぞれの立場での見方が違うゆえの情報の間違ったとり方を指摘している。
消費者が自分で広く情報をあつめ判断することが大切。
またここでもやはり「英語」のかべにふれていて、日本でまちがった情報が広がるのは世界中の英語でかかれた情報に個人でよんで判断できないため、との指摘があり、やはり英語の必要性を感じた。
個人的にはうわさには聞いていたが、植物が病気から身を守るために自ら作る天然農薬の話がおもしろかった。 -
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戸田山和久さんの『「科学的思考」のレッスン』を読んだ直後に、本書を読んだ。
世に出た順序としては逆行することになったけれど。
どうしても戸田山本がこの本を読むときのガイドラインになってしまった感がある。
本書で菊池誠さんは、リスク評価の難しさの指摘した上で、理屈を説明することが安心につながらないと言っている。理屈と気持ちの折り合いをつけることが大事だと。
戸田山本では、この点について、「安心」も筋道を通して議論すべき対象とすべきだという立場をとっている。
この点について、私は戸田山説に賛同したくなってしまうのだが、それはやはり先に読んでしまったため、なのだろうか。
正直、今の自分は科学的思考力が十分とは言えない。
EM菌の話は、ここで始めて知ったが・・・よそで初めて触れていたら、信じてしまったかもしれない(苦笑)。 -
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学校で教わる理科のイメージとは異なり、科学の問題に確定した答えがあるとは限らない。科学にも不確かな面があり、そのことが科学不信をもたらすことがあるという。しかし、不確かな面に切り込んでいくでいくためにも科学的思考の訓練が必要となるのは間違いない。科学不信を取り除くには専門家と一般市民とが双方的に対話する場を作っていくことが重要だと指摘している。
安全性の基準は必ずしも客観的かつ不変的なものでなく、当事者のおかれた状況などによって異なってしかるべしという記述になるほどと思った。
5人の著者による解説を足し合わせたものだが、それぞれ内容があってよい。 -
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某ブログで紹介されていた同著者の『食の安全と環境 「気分のエコ」にはだまされない』を読んでさらにフォローしたくなったので購入。興味深い話題がてんこ盛り、という印象を持ちました。いかに自分が無自覚無批判にテレビの情報番組を見ていたか、また見させられやすいか、ということを思い知らされました。
テレビ局や番組制作会社・新聞社・出版社の従業員、科学ライター、研究者などがそれぞれメシを喰うために行う活動の数々から生み出される情報のひずみ。割を食うのはそれを鵜呑みにする情報の受け手、生活者です。猥雑な現代社会において情報の発信者すべてに真摯さを求めても詮無いこと、やはり受け手の側もある程度までは賢くならなければと思わされます。
どこかのweb上のコメントで、「自然科学はこのようにハッキリと科学的に証明されていないと否定できるのだが、社会科学はなかなかそうはいかないためトンデモが正されにくい」という内容のものがあったように記憶しています。常識というものはそういうトンデモに対処するための良いツールだったのだろうけど、常識が硬直化した考えを生むのもまた事実。いつか社会科学関係の良書との出会いがあれば良いなと思います。
余談ですが、この本の著者や『生活保護VSワーキングプア』の著者大山典宏氏など、院卒で社会(大学の外)に出て働き始めた人っていい本を書くなぁ、と読んだ当時は思いました。そういう気がしただけですけどね。 -
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ネタバレ健康情報番組のウソ=白インゲンダイエット、納豆ダイエット、みのもんた症候群、ココアのポリフェノール、粉寒天で便秘など。
一日の許容量は、動物実験ででた無毒量を 1/100した数字。
PPMは、1000万分の1の意味。
DDTは、マラリア蚊の退治に効くため、一部の国では許可されている。量と使い方の問題。
シナモンはカプセルにいれて飲めば血糖値降下作用とともに、毒性物質も大量に取ることになる。量の問題。
実験は培養細胞で行われるが、人体に効果があるとはかぎらない。
食物繊維と大腸がんの相関関係はないが極端に少なければリスクが上がるだけ。
内分泌攪乱化学物質を環境ホルモンと呼んだ。不安をあおれば研究予算が付く。環境庁が省に昇格するタイミングで強くアピールした。結局リストは廃止された。
悪いニュースはよいニュース=明るい話しはニュースにならない。警鐘を鳴らすことはマスコミの仕事だが、危うさを伴う。
化学物質過敏症は疾病ではない。原因が別の場合、騒ぐと本来の治療が受けられない可能性もある。
添加物とはなにか。同じ物質が自然の中に含まれている。添加物の総量を問題にするのは意味が無い。
岩塩には亜硝酸ナトリウムが含まれている場合が多い。合成発色剤と同じもの。
中華料理店症候群はえせ科学。
ソルビン酸は日本では低く、だいがい物のグリシンなどが使われている。
セブンイレブンが調理パンからリン酸塩の使用を停止。
天然物であっても悪いものはたくさんある。
天然の農薬=無農薬で育てると植物は自分で農薬の成分を出す。ファイトケミカルと同じ成分。適切な農薬を使えば、植物はそれらを出さずにすくすく育つ可能性がある。残留基準を超えなければだいじょうぶ。
有機食品が安全、栄養があるなどの証拠はない。
昔の醤油味噌は塩辛くまずかった。野菜も少なく、塩辛いものでご飯を食べる生活だった。
BCGは、キラー細胞を活性化する。衛生化したことで、アレルギー疾患が増えた可能性はある。=衛生仮説。
偽科学=マイナスイオン、水からの伝言、遺伝子組み換え作物を悪者扱いすること、など。
政治に翻弄される科学=
バイオ燃料ブーム。アメリカはトウモロコシの糖分からエタノールを作る。日本にはセルロースが多い木材しかない。食糧自給率が低いのに食べられるものをエネルギーにするのは間違っている。セルロースからエネルギーを取り出すのは難しい。これを推進するとアメリカの輸出が伸びる結果になる。
トランス脂肪酸は、肉にも含まれる。植物油を生産するときに自然にできる。デンマークは乳製品の輸出国で、マーガリンを禁止すれば自国の輸出が増える。マレーシアとインドネシアはパーム油の産地で、トランス脂肪酸の代替品になる。 -
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【まったくマッドではない】
「ゲノム編集」と「遺伝子組換え」が全然異なることを理解できました。
(後半は政治的な話で続いたので・・・ですが)
何となく遺伝子を人為的に操作することは危険に感じていましたが、実は昔から普通に行われていることで、あらためてそこだけをクローズアップすると違和感を感じるというものです。絶対値である数値を見れば普通だねというレベルです。
東日本大震災で原発から放射能が洩れましたが、その放射能レベルより米ソが核実験を行っていた冷戦時代の方が、地球上に存在する放射能レベルが圧倒的に高かったという事実があります。
数値で見れば一目瞭然ですが、人は感情的なものに流されてしまうのです。