松永和紀のレビュー一覧

  • メディア・バイアス~あやしい健康情報とニセ科学~

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     あるある大事典から始まる(この本には書かれていないけれども、STAP報道をめぐる手のひ ら返しを含め)、エセ科学を検証もなしにメディアで紹介されることとと、その信用性に ついてこれでもか!と力説した本。
     言ってることは確かにそうなんだろうなぁと思うのだけれども、イマイチ観点に中立性がないと いうか「今のメディアは間違ってる!」という姿勢が透けて見えるような気がするのが個 人的な感想。

     この著者もかつては同じような立場でメディアに居たわけで、それを反省しているとは書いてい るけれど、では、今の姿勢が正しいといえるのだろうか?

     方向は違っても「正しさ」を主軸に置くと、ちょっと息苦しい感

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    2015年11月09日
  • メディア・バイアス~あやしい健康情報とニセ科学~

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    巷に蔓延するウソを的確に暴いているのだが,著者自身も調査不十分で書いているというか,常識不足な部分があるのが残念。New England Journal of Medicineは英国ではなくて米国の医学誌。こんな基本的な事を間違えてたらダメでしょ。これで星3つに減点。

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    2015年08月10日
  • メディア・バイアス~あやしい健康情報とニセ科学~

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    TVや新聞といったメディアが十分な検証をせずにエセ健康情報、エセ科学の情報を流している事への警鐘を本にしたもの。メディアの無責任さがよく判る本ではある。
    結論部分である『情報とは報道とは「絶対に正しいもの」ではなく、取材者、制作者の思い込みを反映した不十分なものであり、メディア・バイアスが存在するということを常に心に留めて、情報・報道に対峙していただきたい』という事に尽きるであろう。
    そういう意味からも、本書に例示として書かれている事項も著者の思いというバイアスがかかったものであることは認識しておく必要があろう。新聞・TVではこう報道されたが実はこうであると書かれると何となくそれが正しい情報で

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    2015年05月16日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    執筆者の思いは伝わるが、各章のトーンが一致しないので寄せ集め感が出てしまう。1,3,5章は具体例が多く、2,4が抽象的なメタ理論寄り。
    第1章はかなり出来が良い。中学生の教材にしても良いくらい。
    ゼロリスクを求める消費者のほうがよっぽどデジタルだ、ということだ。

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    2013年09月07日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    ネタバレ

    科学技術倫理前半「科学技術と社会」の教科書として利用。4人の著者がそれぞれ、ニセ(エセ)科学について、具体的な事例を取り上げながら解説をしている。3.11以降の報道問題についても取り上げている。
    普通に読む分にも難なく読むことができ、科学にあまり接してこなかった人でも読むことができると思う。

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    2015年03月08日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    5人の著者による,
    オムニバス形式の科学論。

    論点はバラバラなんだけど,
    一般人と専門家による,科学技術コミュニケーションが大切である
    ということは,通底しているかなぁ…。

    「コミュニケーション」という文言が入った言葉
    ――e.g.リスクコミュニケーションなど――を
    最近,よく見かけるので,「コミュニケーション」が,
    今の流行りなんですかね。

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    2013年05月15日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    マスコミでは各論、対論を乗せる。そうすると学会では1:99の意見でも5:5に見えてしまう。難しいけど記事は鵜呑みにせず自分で考えてソースに当たること…

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    2013年04月23日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    そもそも何で借りたかと言うと、菊池誠さんと菊池聡さんを間違えた。
    こういう、色んな内容のオムニバスは、新書ではちょっと辛いのではないか。知ってる話は新鮮味はないし、そうでないものは興味も持てないか、キーワードのみ。
    そのキーワードをフックにして、次読む本に広げて行けば良いんだろうが、何故か今そんな気分ではない。

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    2013年03月13日
  • メディア・バイアス~あやしい健康情報とニセ科学~

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    農業・食品・環境を得意分野とする科学者が、巷にあふれる怪しい健康情報の数々を具体的に取り上げ、その報道のされ方や世間に与えた影響、実際にはどこがどうウソなのかを解説した本。
    タイトルだけ見るとメディア批判本のようだが、情報を受け取る側のメディア・リテラシーの大事さも説いている。

    …教科書でちょっと読む分には、ためになるいいお話なんだけど、これだけ盛りだくさんであの事件はああで、この事件はこうだった…と書かれるとちょっと疲れるかも。どれも面白いけど。

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    2012年12月13日
  • もうダマされないための「科学」講義

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     疑似科学を批判する書籍は多い。この本も例外なく、ゲーム脳、マイナスイオン、水からの伝言、ゲルマニウム・ブレスレットなどの疑似科学に気持ちいい批判を浴びせている。また、マスコミの科学に関する無知による報道の歪みや、「学」と「民」の科学コミュニケーションのあり方、3,11以降の情報リテラシーなどにも触れている。
     だが、薄っぺらな科学原理主義とは一線を画す。環境や社会に関する複雑な問題を解決するには、あえて科学以外の「知」も用いたほうが効率的だという主張が印象的だった。場合によっては、哲学や文学などの「非科学」も有効なのだ。注意すべきは、「非科学」なのに「科学」を装う「疑似科学」だ。これは欺瞞以

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    2012年09月02日
  • メディア・バイアス~あやしい健康情報とニセ科学~

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    2007年は「あるあるⅡ」による架空番組が問題になったが、それ以外にも、世の中には怪しい健康情報番組が蔓延しており、これは、それらに対して警鐘を鳴らしたもの。架空と言うほどではないが、学会等のまともな学者には全く認められていないような異端の説を、あたかも広く認められているかのように仕立て上げてしまう番組・記事の作り方を、著者自身が、嘗て新聞記者をしていた経験から、鋭く指摘している。極端なお手軽健康情報は、まず立ち止まってその確からしさを確認する必要がある事が再認識させられる。

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    2012年06月03日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    ゼロリスクというのはある種の思考停止。

    反証不能なものは科学ではない。

    科学だけでは答えを出せずに、なんらかの価値判断を伴う分野が増えてくる。そのときにどうするか。

    意思決定プロセスに携わる人を増やしたからといって解決する問題ではない。

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    2012年03月26日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    科学とニセ科学とか、メディアの報道とか、「理系じゃないもん」っていう人こそ読むべき。

    わかりやすい、だけを求めるのは、危険。
    実は、ゼロかイチか、で割り切れないのが、科学。

    大きく考えれば、情報リテラシーの話だと思います。どんな情報を信じるのか、どういう風に情報を信じるのか。

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    2012年02月17日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    五人の人がそれぞれの切り口で科学とのつきあい方について述べた本。
    具体的な事例について辛辣に偽科学やらデマやらにツッコミを入れているので分かりやすく面白い。

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    2012年01月20日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    よい本だと思うけど「ですます」は読みにくいよ。いや、行間がつまっているからか。まあこれだけの内容ならしょうがないね。



    平川先生には「分断」をどうのりこえるかもう少しつっこんでほしかった気がする。どうしたらいいんかね。

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    2021年01月05日