赤木智弘のレビュー一覧

  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    「最低限生きていける保障があれば、そこから先は市場と競争の原理に従わざるを得ないだろう、それを支えるため経済の成長が必要である」ということらしい。頭で考えてるだけでなく実現に寄与してほしいところではあるけど...

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    2010年08月22日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    日本の貧困問題について、経済学の立場から切り込んだ本です。
    この本を読んで、自分が経済学についてわかっているようでわかっていないこと実感。
    いろいろな政策がある中で、経済的合理性の視点で確認する必要があることを感じました。
    それと正規・非正規問題では、正規の雇用条件を悪く(解雇しやすくする)方向での解決策を考えていたけど、それでは受け入れられないから、他の方策を検討すべきというのは示唆に富んでいると思う。
    それにしても、贈与税や相続税減税は消費を減退させるって本当かな?大前研一さんも主張しているぐらいだから消費の活性化になると思っていたんだけどね~

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    2010年05月06日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    タイトルそのものの答えは、「日々社会は進歩→新しい価値を生み出さないと人が余る→成長そのものが社会を支えるために必要」というとこでしょうか。やっぱり少し詭弁かなと感じてしまう…
    Anyway, コーディネーターの経済学者が私より若いことに驚きました。キレのある文章を書くなー。論理構成やスタンスは賛同できますが、あらまほしき社会像というのはやはり個々違うのかな。
    それから、「年越し派遣村」を主催した湯浅誠さんのインタビューは面白かったです。単なる活動家ではなく、思想背景の部分や現実の戦略に落とし込む際の葛藤(「いかに中流階層に共感してもらうか」)などを垣間見ると、優れた人なんだろうなぁと思いまし

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    2010年04月23日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    知の生産と流通を大学という特権的な場から解放して、現代人の生活にもっと身近なかたちで展開することを組織目的とする「シノドス」が、現代社会を多角的に検討する「知」の交流スペースにおいて、経済政策、マクロ経済学者の飯田泰之氏、内閣府経済社会総合研究所主任研究官岡田靖氏、フリーライターの赤木智弘氏、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長の湯浅誠氏との対談を行い、その内容をまとめたのがこの作品である。
    連続対談では高度経済成長、若年失業問題、貧困問題を経て論壇における経済学の役割と多岐にわたったものである。
    何が貧困を救うのか、反貧困運動の最前線に立つ運動家と、経済学者が説く経済学的な合理

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    2010年02月08日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    貧困問題の解決を経済学の視点からアプローチ
    飯田泰之と他参加者との対談という形式
    対談=話し言葉なので読みやすい
    飯田泰之(経済学者)×岡田 靖(経済学者)
     …高度成長時代のまとめ タメになります
    飯田泰之(経済学者)×赤木智弘(「『丸山眞男』をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。」の著者)
     …赤木氏は発言も少なく 飯田氏の主張にやや取り込まれた感じ(あまり反対する要素がなかったのかな)

    飯田泰之(経済学者)×湯浅誠(「年越し派遣村」の主催者)
     …湯浅氏は飯田氏の提案に理解を示しつつ その方法では世間の理解を得られないから 自分はあえて(世間の認知を得やすい)回りくどい方法

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    2013年11月24日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

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    最近よく目にする「下流」。いまや老人ではなく中年も入る。
    私はいわゆる就職氷河期世代なのだが、当時は友達もなんだかんだと就職していて(地方の公立大学、文系)、実感としてそんなに氷河期だった覚えはないのだが、当時就職した人たちはだいたい5年の間に職を変えている。派遣で就職してうから試験受けて公務員に移行した子もいた。みんな留学したりと方向性を変えて、25年経った今、みんなそれなりに生活はしているが、50歳ともなると子供がいたら学費、独り身なら仕事できなくなったらどうしようなどという不安が重くのしかかってくるのである。自分の子供たちが成功できるように地ならしをしてあげるような余力は私にあるんだろう

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    2025年08月02日
  • 若者を見殺しにする国

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    ネタバレ

    この本の最大の欠点は、筆者の社会への問題意識や憤りが正確なものであったにも関わらず、「平和」を敵に置いてしまったことだと感じる。2020年代半ばになってみれば、この本で書かれている若者バッシング及び「貧困労働層」の放置の“結果として”取り返しの付かない少子高齢化、失われたX0年が到来し、「安定労働層」がどんどん減少していっていることは明らかで、つまり筆者は「平和」を敵として、彼らも自分たちも「戦争」に巻き込もうと叫ぶのではなく、「平和」が“そのまま”「戦争」に繋がっていることを示すことができたのではないか。そのような視点はこの本では、「安定労働層」への反感の影に隠れてしまっているように思える。

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    2024年10月17日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    この本によると、経済成長が止まると、その場合でも経済の効率化は止まらないため、毎年2%の人が職を失うらしい。この2%の人たちに新たな職を生み出すには2%の新天地が必要であり、それは経済成長2%によってのみ達成できる。そうしないとニートや、低所得者問題はなくならない、というのが本書の主張。で、どうすりゃいいんでしょう?

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    2018年10月23日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

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    団塊ジュニア、就職氷河期世代が、若年者ではなく、すでに中年世代に突入。ますます捨て置かれる非正社員の彼らの実態とは。

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    2018年06月19日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

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    後半の団塊ジュニア世代12人の歴史が興味深い。一人目の女性の一度終身雇用から抜けると…のくだりは日本が一度正規ルートのようなものを外すと戻れないことを如実に示している。

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    2017年12月03日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

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    ロスジェネ世代、新卒時に思うような就職が出来なかった不本意非正規、正規に這い上がるのは困難。もう若者じゃないので支援対象でもなく、子どもも持てずに終わり、加齢とともに稼げなくなっている。自己責任じゃなく社会の問題。

    変わっている世の中に対して、遅れている意識と制度。先のしくみで利益を得た人たちがいなくなれば、変わるんだろうけど。

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    2017年07月16日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

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    普通に会社に入って。。ということが普通でない人々もいる、という現実を見た気がしました。
    私たち中年にとっては、働くっていうことは実はかなり重要とも認識しました。
    解決への道は見えず。

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    2017年06月23日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

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    近年悪化してきている、現役世代の貧困率。救われるべきは「下流中年」ではないか? 他人ごとではない中年のリアルな危機を明らかにする。雨宮処凛と萱野稔人の対談、ルポ・下流中年12人のリアルも収録。

    見につまされる・・・。
    それよりも甥っ子たちだ。

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    2016年08月30日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

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    高齢者の貧困率は統計的に改善を見る一方で、深刻化しているのが40代中年層と子ども。
    高齢者の改善は、終身雇用で年金を満額でもらえる層の増加。でも、バブル崩壊後リストラの煽りを受けた方々も多いでしょうし、一概にそう言えるのかはよく分からない。
    下流中年の背景には、就職氷河期に遭遇し、雇用の調整弁として使われてきた世代であるということ。派遣労働から抜け出せず、給与も年金も低いまま推移。
    決して個々人の能力の問題でなく、社会が作り出した作られた下流。この世代が高齢化する中で、社会の助けを必要としてくる。
    このツケにどう向き合っていくのか?重たい課題。

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    2016年08月14日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

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    下流老人よりも、下流中年の問題の方が深刻。

    1度、非正規に落ちたら、戻ることのできない悲劇。上司からの罵倒や、職安からのダメだしなどの悲観的な話。コミュニケーション能力の大切さ。

    差別や格差はいけないと言うけど、この先も解決されない問題と認識すべきではないのか。
    非正規は正社員にならないといけないのか。もう10年以上も言われてる話だけど、なれないし、ならなくて良いのでは。
    あまりにも、年配のひとたちの右肩上がりの時代の当然に付き合って、傷付かなくて良いのではないか。

    誰かが何とかしてくれる。実際のところ、誰も何もしてくれない。結局のところ、自分しか信用できないと言うこと。

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    2016年05月14日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    同じことを繰り返せば効率が上がるので成長率もあがる。当然ながら経済成長は何もしなくても上がるが、その上昇率が重要。

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    2015年12月23日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    経済学者、貧困問題に取り組む人(湯浅誠氏)、格差を論じた人(赤木氏)との対談を通じて、「経済成長」が今の日本にどれだけ必要か?というのを論じた一冊。

    資源の制約を完全にクリアしたならば、経済成長=右肩上がりというのは絶対的な解である、というのはこの本を読んで納得する部分である。
    しかし現実世界では、資源はやはり有限なものではないかと思うので、ここでいくら経済成長こそ日本の特効薬ともてはやされても、それは実現してはいけない解のように思えた。

    また、実質この本の主張のメインである飯田泰之氏が、やや上から目線的に対談を仕切って、さも「経済学は偉い」という印象を与えていることに不快感を感じなくもな

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    2013年05月10日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    そこそこ面白い対談集。軸となっている飯田泰之氏の他の著書としては『ダメな議論』を読んだことがあるけど、こっちの方が氏の専門性が発揮されている感はある。

    ただ、面白いと思った部分には付箋を貼っていく読書スタイルなんですが、気づいたら序盤の半分ぐらいに付箋が集中。公判が面白くない訳じゃないんだけど、ちょっと物足りないかな。

    子どもが教育を受けられるという状況が、とても恵まれた贅沢なことであることは同感。そういう最低限を保障するために貧困をどう撲滅していくか。世界でこの問題に対処する時にはMDGsが掲げられるわけですが、本書で指摘されているとおり、日本国内の貧困に抗するためにも、日本版MDGsを

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    2012年09月14日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    第1章はとても面白い。
    毎年2%の経済成長というのは実にリーズナブルだ。
    たしかに立ち止まるというのは衰退を意味するわけで、0%成長というのはありえない。とはいえ、もういちど高度成長を行うのは無意味なわけで、この成長率は現実的だ。

    マクロは良く分からないが、会社経営の視点から見ても、成長期が終わって安定期に入った会社にとって、この程度で成長するのは、妥当なところだろう。

    国も会社と同じと考えたときに、GDPは粗利だというのは、非常によく分かる。
    粗利が毎年2%成長する。それは必要だし、それができなければ、いろいろと会社全体がきしみ始める。そしてそのきしみは、弱い部署や、新規事業や

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    2011年12月24日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    世の中の効率化(年2%)をカバーした新たな仕事を作っていかないと,どんどん仕事がなくなっていくので,年2%の経済成長が必要というお話.企業の立場では,何%の利益率が適正なんだろう.高い方がいいに越したことはないだろうけど,それよりも人生が豊かになっていないと意味がないし.

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    2011年11月19日