赤木智弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
エゴの塊。あまりにひどくて読んでいてどんどん落胆していった。せっかくの時間を返してほしい。
そう、世間の視野の狭い大人達に言いたくなる本。ですね。
大人って「最近の日本人はダメになった。」って必死に悲観する。けど、アンケートをとったらこうなるんじゃないかな。
「Q:日本人はダメになっていってると思います? /A:たぶんそうじゃないかな。」「Q2:あなたもそうですか?/A:自分はそうでないけど周りには結構いる。」
その結果、「多分日本人はダメになっていってる。けど自分はそうでない。」という人がほとんどになる。
本当にエゴ。
結局自分本位にしか物事を考えられないんだな。こりゃあ確かに日本人 -
Posted by ブクログ
「希望は戦争」以後、何となく気になって、名前を見かける度に、彼の文章は何となく追い、何となく嫌な気分になっていた。なんか嫌。でも嫌いになりきれない、気になるアイツ。
本書を読んで、著者のバックグラウンドや立ち位置、発言の動機を知り、私が感じる「なんか嫌な感じ」の正体も明らかになりました。彼が攻撃しているのは私自身だから。強欲で自分を守る為なら、何の罪もない貧困層を見殺しにすることも厭わない、にもかかわらず、そのような態度を一般的で当たり前の「フツーの人」のものだと信じて疑わない。明日も同じように続く平和を望む善良な市民を気取っておきながら、その実、自分に都合の悪い他人の痛みは無視する、ずるい正 -
Posted by ブクログ
タイトルに偽りあり。著者がひっぱたきたいと願っているのは丸山眞男ではない。戦争も望んでいない。
「上の世代は何も努力せず安定した社会的経済的地位を手に入れた」「なぜ私の世代がその甘い汁を吸えないのか」
本書の主張はこれにつきる。
もう少し丁寧に補うと「なぜ私の世代は努力しないと、あるいは努力しても、その甘い汁を吸えないのだ、不公平ではないか」というもの。
こういう若者がいるのだ、と声をあげたこと自体には意義があるが、主張の内容には意義を見出せなかった。嫉妬ねたみひがみが並んでいるだけなのだから。
著者は「エリート層は関係ない」「自分よりちょっと上の安定正社員層を憎む」という。見事に分断統治の手 -
Posted by ブクログ
「実存の問題は政府や政策が手を突っ込むべき問題ではない。共同体や秩序に希望をたくす方向も同様である。」
経済問題に関する入門書のように見えるけれど、本の内容はといえば、何かと話題の若年層非正規雇用労働者に関するもの。「格差」ではなくて「貧困」を問題の中心にすえて、貧困を経済学の問題として捉えて、貧困を無くすための方向性を模索してみようというコンセプト。
頭のいい人たちの内輪話で、本の内容はあまり理解できなかったけど、貧困という問題に取り組む上では「生きづらさ」みたいな心の問題と向かい合う必要なないってこと。
貧困者の心の問題に対して、社会学や精神論からのアプローチを突き放するこ -
Posted by ブクログ
● 年金というのは何をやっているのかというと、貧乏な若者から税金をとって、金持ちの年寄りに配っている。それよりも生活保護やベーシック・インカムで生活を保護し、それ以上の部分については、個々人が自分の判断で預貯金すればいい。
● ニート、フリーターに対して「自己責任」といっていいのは、景気がいいときだけです。需要がちゃんとあって、その状況でニート、フリーターだったら、僕は自己責任だと思う。けれども、いまは席が人数分ないわけですから、社会の問題です。
● 要するに、都会の金持ちと貧乏人からとって、田舎と都会の貧乏人にまき、貧乏な若者と金持ちの若者からとって、金持ちの年寄りと貧乏な年寄りに配って