門倉貴史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【著者はこんなひと】
エコノミスト
【だいたいこんな本】
(本書より)
今の日本でひそかに展開されている様々な「貧困ビジネス」について、
その実態を詳しく紹介するとともに、「貧困ビジネス」拡大に伴って生じる問題を
どのように解決していけばいいかを考えていく本です
【読んでみて、こう思いました】
いろいろな実態が挙げられていますが
中でも
「臓器密売」の話と「中国の頭髪醤油」の話が衝撃的でした
他には「家出少女が売春をさせられるまでの流れ」といった
フローチャートが出てくるような
ちょっとびっくりする本となっています。
なんだかフィクションのような話ばかりですが
全てノンフィ -
Posted by ブクログ
貧困ビジネスとは、貧困層をメインターゲットにしつつ、短期的な利益を追求するビジネス。(合法、グレーゾーン、非合法を含む)
著者のコラムをよくニュースサイトで見ていて、一度著作を読んでみたいと思い購入。
読んでいて思ったこと。まず合法のものから。
貧困層でかなりのボリュームを占めているのが、非正規、派遣の人たち。企業側は、この市場を無視できなくなって、低価格、低品質の商品を供給するようになった。薄利多売のビジネス。なんか自分で自分のクビを絞めているような・・・。だって、彼らの中には企業が若手の採用を渋った結果生まれてきたものも多いのでは?中高年の給料を下げたり、働かない奴をクビにしたりし -
Posted by ブクログ
ちょっと著書の門倉さんの人気が先行していて内容がそこまで深いとはいかなかった。しかし、内容は面白かったとは思う。『貧困ビジネス』の定義は『貧困層をターゲットにしていて、かつ貧困からの脱却に資することなく、貧困を固定化するビジネス』だそうだ。もはや貧困層の市場は富裕層の市場よりも規模が大きいのである。そして、その具体例は面白かった。敷金礼金をゼロにして家賃を払えなくなったら違約金を巻き上げる『ゼロゼロ物件。』他にも貧困者の保証人になって金を巻き上げる、ニセの養子縁組で融資を引き出すビジネスetc例は挙げれば枚挙に暇はない。しかし、中盤から序盤にかけては『貧困ビジネス』から著者の私見にかわっていて
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Posted by ブクログ
統計を読むときは、それがどのようにして集計されどのような誤差を含みやすいかを理解しておかなければ、適切に解釈できない、ということを事例を交えて解説する。第1章では算術平均、幾何平均など様々な平均の求め方を紹介し、「平均」をどのように読み取るべきかを解説する。事例として平均貯蓄残高、東証株価指数、豊かさ指標、平均寿命、初婚年齢などがあげられる。第2章では統計の裏付けがあるかのように語られる様々な通説を疑う。みせかけの相関に騙されないために、その統計の持つ意味をとらえることが重要だとする。事例として割れ窓理論、有効求人倍率、検挙率、年末商戦、サービス残業、所得格差、デフレなどがあげられる。第3章で
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Posted by ブクログ
ここ数年よく聞くワードですよね。
官製不況。
よくもまあここまで民間の邪魔をしてくれたものですな。
色々な諸問題が官のマネジメントミスにより引き起こされている。
非常に分かりやすく説明されてます。 自分の立場もあえて明確にされているので議論を呼ぶでしょうが、それはいいことでしょうね。
この本も鮮度は限られるため、早く読んだほうがいいと。
時事問題整理本みたいなかんじでしょうか。
先日竹中さんの本読んだのもあり、かなりリアルに感じましたわ。
問題は分かった。原因もわかった。 さてこれをどうするかです。
永田町や霞ヶ関の環境の中では解決は100%不可能ですよね。
やはり -
Posted by ブクログ
現代世界経済を身近に実感・理解させてくれる内容です。
筆者は最近の物価高騰の9割はBRICsをはじめとする新興国の台頭によって説明がつくとしています。
ひとつ例を挙げれば、コーヒー豆の高騰。コーヒー豆の最大の生産地であるブラジルの農家は石油の代替燃料として注目されている小麦・トウモロコシなどに生産をシフトさせ始めました。また、ブラジル自体の工業化によるGDPの増加は国内に新興富裕層・中産階級を生みます。そして彼らは今まで高級とされてきたコーヒーの飲料を食生活の一部に取り入れます。それにより国内での需要は高まります。またそのような食生活の変化が他の新興国にも同じようにみらてきます。