中川恵一のレビュー一覧
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猫には現在しかありません。未来のことは
一切考えません。だから自分の死についても考えません。一瞬一瞬を生きているのが、猫なのです。
と、養老先生。
なんだか調子が悪い、理由もわからず体重が10キロ以上減って26年ぶりに東大病院を受診した養老先生、検査の後天ぷらでも食べようか、と話していたのに、そのまま心臓カテーテル治療からICUと痛くない心筋梗塞だった養老先生。
データばかり見ている現在医療にチクリチクリと養老先生。
教え子であり、主治医である中川先生。
ご自身もガンの治療をされているので、健康診断とガン検診は受けてほしいと、男性は3人に1人、女性は2人に1人が生涯何らかのがんにかかり -
Posted by ブクログ
養老さん、医師免許を持っているのに病院嫌いだったんですね。笑
うちの母も病院嫌いで、身体の声を聞いた方がいいんだと言っていましたが、これは養老さんに影響を受けていたんですねぇ。本書でも、いわゆる病院嫌いの人と養老さんを一緒にしてはいけないと書いてあって、その通りなんですけど、そういう人たちからは養老さんのスタンスは心の支えというか、安心材料のひとつで、あったのでしょう。そんな養老さんも病院にいく。身体がまずいと思ったら、ちゃんと受診するんだから、その点も見習ってほしいものです。
養老さんが医者にならなかったのは、患者との距離感がとれないからと言っていました。自分は病院に行かないけれど、愛猫の -
Posted by ブクログ
がんの当事者、相談された側、治療する側の3者の随筆と対談。
柏木さんのがん体験を中心に、実際の治療の進み方や、
治療の在り方、人生観や死生観など、
地に足の着いた話が続いていろいろと参考になる。
がんは不治の病ではないが、ずっと様子を見ながら付き合っていく病。
私が自分の乳がんを治療していた時期のこと、
そして今現在、がんと闘っている友人のことなど思いながら読む。
痛みを押さえるモルヒネの使用が日本ではとても少ないというのも、
我慢することを美徳と考える気質が影響してるんだろうな。
QOLの向上も、迷いや不安も、口に出して求めていっていいし、
主治医やスタッフの方たちと信頼関係を作りながら、