上野修のレビュー一覧

  • スピノザ 「無神論者」は宗教を肯定できるか

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    著者の「スピノザの世界」が分かりやすかったので、勢いで、こちらのほうも読んでみた。「スピノザの世界」が「エチカ」を中心としているのに対し、本書はスピノザの生前にでた主著(?)「神学・政治論」を中心とした宗教・モラル・政治論。

    「スピノザの世界」が、「エチカ」を時代や社会環境を超えて、そのテクスト自体から読み解いていく試みであったのに対して、本書は、当時の社会情勢や思想的なコンテクストを踏まえながら、「神学・政治論」を読み解いていく。といっても、著者の読みは、やはりスピノザのテクストの論理に忠実で、隠された意図、例えば、「本当はスピノザが主張したいのは無神論だが、それを直接的に言えないので、

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    2017年04月30日
  • スピノザの世界

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    スピノザの独特の世界を、できるだけわかりやすく紹介しているのですが、そうはいっても、もともと難解な思想であるため、これを理解するのは容易ではないな。ただ、「スピノザの神」が、「神」という存在に対して漠然と抱いているものと全く異なることがわかります。

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    2015年09月17日
  • スピノザの世界

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    約7年ぶり(!)に読んだ。
    スピノザの主著『エチカ』の読解。
    最初に本書を手にしたのは、スピノザの思想と、ミニマリストプログラム以降の生成文法の言語観・自然観との間に相通ずるものがありそうだと感じたのがきっかけだった。

    抽象的な話が多く、骨の折れる読書となった。
    著者の意図をきちんと読解できているかもあやしいが、本書で述べられているスピノザの思想を自分の言葉で粗削りに要約すると、次のようになる。

    「神とは、数式や自然法則のようなものであり、世界は自動機械がものを作るように、必然的に生み出されていった(神が何かを意図して創造したのではない)。
    世界に存在するすべての事物は、良いも

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    2014年02月27日
  • スピノザの世界

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    17世紀の哲人スピノザの入門書。
    アインシュタインにも大きな影響を与えた人です。
    とっても読みやすく書かれています。

    いつも哲学書は新たな視点をくれて好きです。
    でも、いつも理解できていない気がする。
    そのうち再読するかな。

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    2009年10月04日
  • スピノザの世界

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    難解なスピノザの思想を紹介してくれる、
    とても優れており便利な一冊。
    ニーチェにも通ずる、汎神論=神あるいは自然という観念は
    一種の唯物論的解釈だと感じた

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    2009年10月04日
  • 哲学史入門Ⅱ デカルトからカント、ヘーゲルまで

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    カントとドイツ観念論が難解すぎて、これで入門なら永久に理解できる気がしない。ある程度前提を知っている人向けな説明の仕方になっているので初学者にはキツイ…

    でも悔しいのでせめてカントはじっくり時間をかけてでも理解したい。年単位で学んでいこう。

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    2025年12月04日
  • スピノザの世界

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    一言でいうと難しい。
    読み終えはしたもののきっと理解などできていないと思う。
    ただ読んでいて面白かった。読み進まないということはなかった。
    また時間をあけて何度も読んでみたいと思う。

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    2025年09月25日
  • 哲学史入門Ⅱ デカルトからカント、ヘーゲルまで

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    2025.03.25 Iに続いて早速IIを読んだ。ドイツ観念論のフィヒテ、シェリングは全く持って降参。もう一度、じっくりチャレンジします。

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    2025年03月25日
  • 哲学史入門Ⅱ デカルトからカント、ヘーゲルまで

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    行き着く先はカントであることが多いので、カントがどうやら凄そうだということはわかったが、カントの考えは別の本でも理解したいと思った。
    ヘーゲルの解説は初心者向けで読んでて楽しかった。

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    2024年10月24日
  • スピノザの世界

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    本書自体が入門書の位置づけのようだが、同じ講談社現代新書の2冊の入門書をすでに読んでいたので何とかついていけた感じ‥
    読む順としては國分→吉田→上野が正解だと思います。

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    2023年05月11日
  • デカルト、ホッブズ、スピノザ 哲学する十七世紀

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    大変むずかしい本だった。読むのに苦労した。デカルト、ホッブズ、スピノザについて予備知識がほぼない状態で読んだのが間違いだった。原著を読むなどのレベルになってから補助的に読むものであるように思われる。本の中で展開される論理自体は面白かったのだが、原著を知らないのであまり理解しきれなかったのが残念だ。

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    2022年03月25日
  • スピノザの世界

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    「エチカ」の復習に。これ単独で読むとむずかしいだろうが、ひととおり読んでからだととてもわかりやすい。「エチカ」原著(翻訳だけど)で今ひとつ理解できないところが、かなり明確になる。
    古典なんて時代背景も文脈も今とは違うのだから、それを補完し案内してくれるこういう入門書があると大変助かる。

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    2016年03月06日
  • スピノザの世界

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    スピノザ哲学の入門書。きわめてとっつきにくいスピノザの哲学に読者が親しめるような工夫が文章に感じられる。

    著者は『エチカ』の解説を始めるにあたって、「実在」や「神」ではなく「真理」に注目している。古来哲学は真理を獲得するための方法を熱心に論じてきた。だがこうした方法論の企ては無限遡行に陥るほかない。ここで問いの方向を転換してみてはどうだろうか。つまり、私たちにすでに「与えられている真なる観念」が、真と言えるための規準をもたらしてくれるからこそ、私たちは真理を獲得するための方法を手にしているのではないのかと。

    著者はこうした議論を、スピノザの「外的標識」と「内的標識」によって裏づけている。観

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    2012年02月02日
  • スピノザの世界

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     難しいいいいい('A`)
     結構間を空けながら読んでしまったのがそもそも悪かったのですが、ただぼーっと読んでいると全然内容が頭に入ってこなかった……やはりこの手の本はなかなか読み慣れないとあらためて自覚させられた次第。いつかリベンジしたい。
     こんな自分が言うのも説得力がないですが、一つの章のページ数はそれほど多くなく、章毎に読んでいくとすればそれほど苦にはならないと思います。ただ内容はやはり難しく、意識的に「読書」をしなければ内容を読み飛ばしてしまいます。そう、自分のようn(ry
     後半に書かれた自由意志の否定、物事(人)の許し方、永遠の相のもとの観念について、自分は特に興味深か

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    2012年01月07日
  • デカルト、ホッブズ、スピノザ 哲学する十七世紀

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    ちょうどスピノザブームまっただ中のとき生協で見つけて購入。三人を架橋する内容かと思っていたらそれぞれについての論考集というかんじですこし残念ではあったけれど、スピノザの自我論についての見識を深められたのでまんぞく。聖書読解のあたりはもう一度読み返してきちんと自分の中で咀嚼したい。

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    2011年12月19日