スピノザの世界

スピノザの世界

869円 (税込)

4pt

スピノザの思想史的評価については多くのことが言われてきた。デカルト主義との関係、ユダヤ的伝統との関係。国家論におけるホッブズとの関係。初期啓蒙主義におけるスピノザの位置。ドイツ観念論とスピノザ。現代では、アルチュセール、ドゥルーズ、ネグリ、レヴィナスといった名前がスピノザの名とともに語られる。スピノザはいたるところにいる。が、すべては微妙だ。――<本書より>

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スピノザの世界 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    スピノザの哲学は、かつてエチカをチラッと開いて絶望して依頼、中公クラシックの迫力とあわせて敬遠していたが、この本でかなりイメージが変わった

    こんなに透き通った人はいないのではないか
    憧れる

    デカルトが、合理的、機械的といいつつも、とても人間的、実際的であったのに対して、スピノザは超越しちゃってる

    0
    2019年07月23日

    Posted by ブクログ

    新鮮な思考がある。
    目的と衝動。目的をはっきりすれば禁欲するまでもない。愛でも全知全能でもない神。自由意志の否定。幾何学的証明。政治と国家。

    0
    2019年02月24日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ感動した。
    最後は第三種の認識まで到達して一気に理解。
    理解できるのはもともと知っているからで、スピノザの言うように最初から真なる観念が与えられているからなんだろう。

    0
    2016年03月20日

    Posted by ブクログ

    デカルトの思想をそのまま理系的につきつめると汎神論になる、というのがスピノザか。そんな感じがした。著者はスピノザの『エチカ』を丁寧にたどりながら、読者をスピノザの頭の中に連れて行ってくれる。通常「汎神論」といわれても、今ひとつわかったようなわからないようなところがあるが、この本を読むとそれを豊かにイ

    0
    2015年03月10日

    Posted by ブクログ

    特異なる神学者・哲学者であるスピノザ。その代表的著作である『エチカ』を中心とした解説書・入門書です。

    とにかく記述が明快です。淀みがないので大変にわかりやすく、それでいてレベルを落としたところがない。元々の思想をよほどよく読理解していないとこの本は書けません。後半はさすがに手強いですが、順序だてて

    0
    2013年09月29日

    Posted by ブクログ

    「衝動」が人間を動かしている。自由意志の否定。「神、あるいは自然」というフレーズ。全てが必然であり、「神」の一部である。

    諦めではない、全てを受け入れる勇気を与えてくれる。

    スピノザの思想に魅力を感じるきっかけとなった一冊。

    0
    2013年08月06日

    Posted by ブクログ

    凄いとしか言いようがない。まさにそんな著書だと思う。この著書を読む前まではスピノザという人の名前すら知らなかった(デカルトに比べ)が、今はスピノザの考えなしには生きられないというくらいだ。

    スピノザの哲学論理は数学の定理のような厳密さで進む。三角形の内角の和が180度と普遍な定理なように、私たちの

    0
    2012年02月24日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    スピノザの思想史的評価については多くのことが言われてきた。
    デカルト主義との関係、ユダヤ的伝統との関係。
    国家論におけるホッブズとの関係。
    初期啓蒙主義におけるスピノザの位置。
    ドイツ観念論とスピノザ。
    現代では、アルチュセール、ドゥルーズ、ネグリ、レヴィナスといった名前がスピノザの名

    0
    2010年12月17日

    Posted by ブクログ

    われわれはあるものを善と判断するがゆえにそのものへと努力し・意志し・衝動を抱き・欲望するのではなくて、反対に、あるものへ努力し・意志し・衝動を抱き・欲望するがゆえにそのものを善と判断するのである。(『エチカ』第3部定理9の備考)
    ・・・・・・『スピノザの世界』30頁

    驚いた。ここまで、自分の考えに

    0
    2010年11月02日

    Posted by ブクログ

    「神あるいは自然」は外部を持たず、自己原因のみに従うという意味においては“自由”であるが、メンタルな「自由意志」を持つわけではない。無論、この唯一の実体の変状、すなわち神の「様態」にすぎぬ我々も然り。しかしスピノザは悲観する必要はないと言う。必然性の認識は肯定への道である。ただし、その哲学はライプニ

    0
    2021年09月18日

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