加藤文元のレビュー一覧

  • 数学する精神 増補版 正しさの創造、美しさの発見

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    数学を「する」という行為と、そこから見られる数学の「正しさ」や「美しさ」のあり方について興味深く読みました。普段使っているものを客観視することで考えられることや見つけられることはいろいろと興味深いです。普段の行為でもこういう客観視で何かを見つけてみたいと思った本でした。

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    2023年03月21日
  • イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 数学のしくみ

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    数学として面白い話題を幅広く集め、分かりやすく端的に表現してまとめた本。知らない話題・問題も多く純粋に楽しめた。オーディブルで聴いたが、紙媒体の方はカラーで図説が分かりやすそうなので、できれば本で見る(あるいはオーディブルで図を見ながら聴く)方がより理解しやすそう。

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    2023年02月26日
  • 物語 数学の歴史 正しさへの挑戦

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    古代から現代に至るまでの数学の通史を一気に読み通しました。数や図形から始まった数学の始まりから、現代までの捉え方とその間にあった出来事などが簡潔にまとめられていると思います。より詳しいことを知ろうと思えば、個別の数学的事象について学び続けることが必要ですね。それと同時に、この物語を読むと、普段使っている数学が数世紀前の数学だなということを実感します。今の数学を知り、使えるようになればできることも増えてくるのだろうと思います。やはりいろいろなことを知り、手を動かすことは大切だなと考えます。

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    2023年02月19日
  • ガロア 天才数学者の生涯

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    時代背景にも詳しく言及があり、ガロアの生きた王政と民主主義の狭間の混沌を感じることができた。しかし15歳で数学を始めて20歳までの5年間で一つの大きな体系を作り上げるとは。どういう脳の構造をしているんだ。。ここまでの天才でも基礎的な数学はそれほど学校の成績が良かったわけではなく、物理は全然良くなかったというのは意外だった。

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    2022年01月13日
  • 数学する精神 増補版 正しさの創造、美しさの発見

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    鳩に数学ができるかどうか考えたことがある。人間とは異なる概念を持っていると考えていたのだ。しかし、鳩にはメタ認知ができないと耳にしたことがある。メタ認知ができないと数学はできないらしい。だから、鳩には数学ができないことになる。

    デカルトの格言「我思うゆえに我あり」はメタ認知とは関係がないと思っていた。でも、読みようによってはそう読めなくもない。

    計算機も昔とはだいぶ変わってきている。計算機が次に数学ができる存在になるのか?彼らの数学をどこまで理解できるのか?

    ウィトゲンシュタインの規則のパラドクスというものがある。あるけど、どうしてもパターンがあるように思えてしまう。しかも、大抵はただひ

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    2021年06月21日
  • 数学する精神 増補版 正しさの創造、美しさの発見

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    2007年初版の増補版ということで、元の版の方は知らなかったが、こんな数学の本を読みたいと思っていた。とはいっても、数学が苦手なこともあり、全部がよく理解できたというわけではない。しかし、数学の歴史と、時代の変遷に伴う数学の枠組みの変化といったものがコンパクトかつ面白く記述されている。例えば、冒頭に出てきた2乗と3乗の2項展開を平面や立体の図形として理解するというのは、なるほどと目から鱗が落ちる思いがした。本書を読んでいると、数学は一般化の歴史という気がする。例えば、古代の人は自然数や有理数しか知らなかったらしいが、整数、実数、そして虚数へと数の概念は進化していき、自然数や有理数は、今では、実

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    2020年07月19日
  • 物語 数学の歴史 正しさへの挑戦

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    第一章「数学の芽」、第二章「数学の始まり」、第三章「西洋数学らしさ」、第四章「古代から中世へ」、第五章「カメに追いつくとき」、第六章「計算する魂」、第七章「曲がった彫刻」、第八章「見えない対称性」、第九章「形に対する悦び」、第十章「感性の統合」、第十一章「フェルマーの最終定理」、第十二章「空間と構造」。西洋、東洋を含めて、数学の歴史を物語る。現代に近づくほど、説明される数学の内容が難しい。より抽象度が高くなるからか。

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    2020年03月06日
  • ガロア 天才数学者の生涯

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    ガロアの”特別扱い”については腑に落ちた。「悲劇の人生」については、不運と言うよりは自業自得に近いんだな。
    功績についてはきちんと評価されていて、数学者ならではのバランスの取れた評伝。
    しかしながらなくなってしまった論文については惜しい…

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    2020年02月24日
  • 物語 数学の歴史 正しさへの挑戦

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    古代からの東西の数学の歴史を、「体型構築」や「感性」の観点で解説する。非ユークリッド幾何学の意義に関する理解が深まったし、リーマンのことを学びたくなる。日本の数学のことも少し知れた。もっと勉強すればさらに意味がわかると思う。

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    2019年08月07日
  • 物語 数学の歴史 正しさへの挑戦

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    途中から分からない専門用語が多くなり、終始置いておかれないように食いついていくのがやっとだったが、へー、そういうことだったのかという部分は多々あった。

    ・ユークリッドの互除法
    ・中国と日本の数学
    ・ピタゴラスの三つ組
    ・ニュートンとライプニッツの微分積分のアプローチの違い
    ・不足角、ユークリッドの第5公準
    ・プラトンの三つ組と正多面体
    ・ガロア理論と対称性と表現論
    ・射影幾何学
    ・レム二スケート曲線は楕円関数の一つ
    ・素数の性質の二段階
    ・理想数からイデアルヘ

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    2015年01月26日
  • 数学の想像力 ──正しさの深層に何があるのか

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    想像していた以上に面白い本だった。数学の、数学が求める「正しさ」への探求の歴史を、小難しい数学の話を使わず、平易な文で教えてくれる良書。
    1cm四方の正方形は書けても、その対角線の長さは無理数で正しくは書けない。そういった矛盾にぶつかった時、当時の人達はどう考え、後の人達がどう解決したのか、など「正しさ」を求める数学の世界の面白さを感じる事ができた。

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    2014年03月16日
  • 物語 数学の歴史 正しさへの挑戦

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    古代バビロニアで粘土板に二次方程式の解法が刻まれてから四千年、多くの人々の情熱と天才、努力と葛藤によって、人類は壮大な数学の世界を見出した。
    通約不可能性、円周率、微積分、非ユークリッド幾何、集合論―それぞれの発見やパラダイムシフトは、数学史全体の中でどのような意味を持ち、どのような発展をもたらしたのか。
    歴史の大きなうねりを一望しつつ、和算の成果や19世紀以降の展開についても充実させた数学史決定版。

    [ 目次 ]
    第1章 数学の芽
    第2章 数学の始まり
    第3章 西洋数学らしさ
    第4章 古代から中世へ
    第5章 カメに追いつくとき
    第6章 計算する魂
    第7章 曲がった彫刻
    第8章

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    2011年04月05日
  • 物語 数学の歴史 正しさへの挑戦

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    東洋数学についても論じられているのが新鮮。著者が言うように確かにガロアは群論とか、フィボナッチは数列、とか薄ぼんやりと西洋数学者については知っているけど関孝和については何も知らないな…。和算の本も読もうかなぁ。

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    2011年02月23日
  • 数の進化論

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    文系は、実のところ文系学問が好きというより、数字がダメ、という割合が結構多いのではないかと思う。
    そこで、文系に数字、理系の学問の面白さを伝えようとする、こういう本が、適当な感覚で出版される。

    そもそも、数字がダメな人はこういう本を手に取らないということを全く理解しない。
    数字がダメではダメだ、やり直したいという時に手に取って、そういう人に魅力を伝えられるかどうかが肝だが、この本は無理だと思った。

    文系人が理系の先生との対談をするというか、先生が文系人に数学の楽しさとかを伝えるという構成はよくあるのだが、問題はその、文系人も理系の先生の頭の中にあるバーチャルんが文系人で、だから、そういうこ

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    2025年10月17日
  • 数学の世界史

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    数学がバビロニア、エジプト、インド、中国それぞれで始まり、ギリシャのユークリッド的な論証数学 総合的演繹的数学とインドアラビア経由の解析的発見的数学が16世紀にヨーロッパで交わり微積分の発見へとつながっていった歴史が判り易く書かれている。残念ながら その後の代数方程式のガロア理論や非ユークリッド幾何学、リーマン幾何学など現代数学への道筋は駆け足で良く判らなかった。
    備忘録
     バビロニア 紀元前3500ウルク期 60進法 ピタゴラス 粘土板
     エジプト  紀元前3000 二倍法による掛け算 パピルス
     インド   紀元前1000ヴェーダ聖典 499アールヤバティーヤ ゼロの発見
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    2025年03月02日
  • 宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃

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    望月新一教授がABC予想の証明に用いたIUT理論(宇宙際タイヒミュラー理論)について、一般向けに解説した本。初めに論文発表の経緯や数学界の一般的な話、次にabc理論についての解説、最後にIUT理論についての解説、という構成で書かれている。数学者でも難しいとされる理論であるがゆえに、数学的に高度な話にはあまり立ち入っていないが、望月教授がいかに斬新な理論を構築したかについては十分に伝わる内容となっている。本書の評価すべき点は、筆者が一般のレベルをよく心得ていることである。一般の人にとって何が聞き慣れない言葉で、どこまで理解が追いつけるか、ということに注意しながら書かれているため、読者が置いてけぼ

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    2024年06月05日
  • ガロア 天才数学者の生涯

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    ガロアの人生の話。
    どうしても歯切れが悪くなってしまうのは、
    彼があまりにも若くして亡くなったからでしょう。
    しかし、数学との出会いも運命的で、人生なにがきっかけになるかわからないのは全人類共通。

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    2024年04月27日
  • ガロア 天才数学者の生涯

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    ガロアの生涯と当時の時代背景などについてよくまとめられた本だと思いました。数学的な業績については、別途勉強しないといけませんが、それを作ったガロアやその時代背景、社会情勢などをよく知ることができました。
    レ・ミゼラブルのマリウス・ポンメルシーとほぼ同世代ということは、この書籍を読むまで気がつきませんでした。社会情勢については、レ・ミゼラブルでの描写も参考にしながら読み進めていました。

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    2023年01月15日
  • イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 数学のしくみ

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    図化されるとわかりやすい!

    学生時代数学は得意ではありませんでしたが、図やイラスト付きで説明されているので楽しく読めました。
    図化されているとはいえ、難しい話はやはりあったので,星3にしました。

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    2022年02月13日
  • ガロア 天才数学者の生涯

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    コーシーやルジャンドルの評価が高くなっていた。ガロアの評価は冷静に掘り下げていると思った。

    グロタンディークは自分のことをガロアの生まれ変わりだと言っていたが、数学に強烈な集中を注いだこと、不遇の待遇を受け、政治活動の道へと行ったこと、構造主義的な数学の精神を受けついでいたこと、この辺が共有されているのかなと思った。ガロアコホモロジーっていうのもあったなと思った。

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    2021年11月23日