あらすじ
かつて数学を諦めた全ての大人へ贈る
「数学って何が楽しいんですか」
「なんか役に立ちますか」
挑戦的な問いから始まった、ド文系の編集者と数学者の対話。
ゼロ、無理数、負の数、素数……その始まりと歴史を紐解いていくと、数の新しい世界が見えてきた!
大人の学び直しに最良の“新感覚”数学談義。
●目次
はじめに 加藤文元vs.ド文系の編集者
数学は“バトル・ロワイアル”の舞台
まずは「数」から始めてみよう
数学のド文系的楽しみ方
第1章 数学の始まりは「割り算」
第2章 ゼロは「・」だった
第3章 無理数の発見
第4章 負の数を受け入れる
第5章 気まぐれな素数
第6章 無限って必要ですか?
第7章 abc予想という頂
第8章 新しい数学は生まれるか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
数学を歴史を辿りながら、数の話をしたり
数学者の考え方が、分かりやすく説明されたりと面白く、分かりやすく書かれている。
中学生でも理解しやすいと思います。
Posted by ブクログ
数の進化論 加藤文元 文藝春秋
数学以外の学問は何らかの目的らしきモノを持っているが
農業社会が定着するまでの数学はこれとした目的も無く
ゲームのような存在だったのではないか
数学は足し算からでなく割り算から始まったのだというし
インドやアラビアやエジプトやギリシャで発達したと言う
ゼロが生まれる過程の話も面白いし
ゼロから10までの有限数で無限を表せる十進法やその位取りの方法や
縦による計算方式がもたらしたゼロの話も面白い
残念ながらニホンの和算についてにの記述は半行しかない
数学は完成されたのか?今後新たな数学が生まれるか?
Posted by ブクログ
ド文系でも読めた!
数学の歴史を扱う部分が特に惹き込まれたので、本文に出てきた書籍をいくつか読んでみようと思う。
加藤先生の著作、他にも読んでみたい。
Posted by ブクログ
文系は、実のところ文系学問が好きというより、数字がダメ、という割合が結構多いのではないかと思う。
そこで、文系に数字、理系の学問の面白さを伝えようとする、こういう本が、適当な感覚で出版される。
そもそも、数字がダメな人はこういう本を手に取らないということを全く理解しない。
数字がダメではダメだ、やり直したいという時に手に取って、そういう人に魅力を伝えられるかどうかが肝だが、この本は無理だと思った。
文系人が理系の先生との対談をするというか、先生が文系人に数学の楽しさとかを伝えるという構成はよくあるのだが、問題はその、文系人も理系の先生の頭の中にあるバーチャルんが文系人で、だから、そういうことに全く楽しさも美しさも感じないというところを全く理解しないまま話は進む。
挙句に最後は、著者が推す最先端の研究らしいものの説明になってて、ちょっと数学って勉強してみたいなという人に、その先には絶望しかないよという展開ってなんなのかと思ったわ。