加藤文元のレビュー一覧

  • 数の進化論

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    数学を歴史を辿りながら、数の話をしたり
    数学者の考え方が、分かりやすく説明されたりと面白く、分かりやすく書かれている。
    中学生でも理解しやすいと思います。

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    2025年08月18日
  • 数の進化論

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    数の進化論 加藤文元 文藝春秋
    数学以外の学問は何らかの目的らしきモノを持っているが
    農業社会が定着するまでの数学はこれとした目的も無く
    ゲームのような存在だったのではないか
    数学は足し算からでなく割り算から始まったのだというし
    インドやアラビアやエジプトやギリシャで発達したと言う
    ゼロが生まれる過程の話も面白いし
    ゼロから10までの有限数で無限を表せる十進法やその位取りの方法や
    縦による計算方式がもたらしたゼロの話も面白い
    残念ながらニホンの和算についてにの記述は半行しかない
    数学は完成されたのか?今後新たな数学が生まれるか?

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    2025年06月30日
  • 物語 数学の歴史 正しさへの挑戦

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    大半のページについて、平易な言葉で書かれていたし、数学を専門としていない者にとって聞き馴染みのない言葉を、説明の為に使用する他ない場面でも、必ずその後に言い換えて説明されていたため、大変理解のために助かった。
    1周目に理解できなかったところも、所々あるため、折りを見つけて再読したい。

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    2025年04月05日
  • ガロア理論12講 概念と直観でとらえる現代数学入門

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    発想がエレガント過ぎて、私には理解に時間が掛かった箇所もあるが、所々に他書とは違う解説が施され、学びも多い。定理のこころを解いてくれることで、これまで腑に落ちなかった部分がだいぶ腑に落ちた。

    例えば、
    ・58ページのガロア群のインフォーマルな定義。
    ・群と体のガロア対応で包含関係が逆になっていることから、体は無限でも群は有限になり、その群を有限の範囲で調べることで方程式の分析ができること。
    ・交換子群の導入から可解性の判定まで
    ・どういう場合が一般的な方程式の条件なのかの明示

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    2024年04月21日
  • ガロア理論12講 概念と直観でとらえる現代数学入門

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    ガロア理論の勘どころを把握するには良い入門書で,主に群・体の基礎→ガロア対応→可解性といった手順で進行する。

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    2023年05月11日
  • イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 数学のしくみ

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     教科書では意味不明な言葉や考え方も、図式を用いてわかりやすく説明。和算のコラムも載っており、非常に満足できた。

     微分積分といった専門的なことも多く載っているが、授業全体をカバー出来るわけではないことに注意が必要。

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    2022年04月05日
  • 数学する精神 増補版 正しさの創造、美しさの発見

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    数学における「正しさ」とは何なのか。数学を「する」とはどういうことなのか。そういった問いを「人間と数学との関わり」というテーマをもとに対峙した本。
    数学をするにはただぼーっと式を眺めているだけではできない。数式からパターンを見出し意味を掘り出すことで初めて新しい数学の世界を開くことができる。また、視覚的にパターンを見出すだけでなく、公理や定理による証明精神に基づいた記号化を進めることで抽象化が促され、見るだけではわからなかった背後の法則性に気づくことができる。
    こうした、意味と記号の不思議な関係性を紐解いていく様はまさに数学の研究をしているようであった。

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    2021年09月12日
  • 物語 数学の歴史 正しさへの挑戦

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    数学するということが、そもそも、どういうものであるかというところから始めているのが素晴らしかった。

    割り算が、文明によって、異なる処理のされかたをしているのが興味深い。特に、ユークリッドの互除法が割り算と強い関係にあったことに気づかされた。

    ニュートンやライプニッツが微分積分学を発見したとは言い切れないというところに面白さを感じた。

    和算がどういうものか気になってきた。ただし、西洋の数学は内に矛盾を貯めているのが特徴のようである。

    射影幾何学は長さや角度を無視する幾何学であるということを知り、ためになった。

    素人でも理解できるのは、19世紀くらいまでだと思った。20世紀以降は、層や多

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    2019年02月19日
  • 数の進化論

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    古代の数学から最新のabc予想まで対話形式でわかりやすく語られている。abc予想の平易な解説が良かった。

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    2025年10月26日
  • 宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃

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    ・望月教授のこれまでの業績の積み重ねの上にIUT理論がある。
    ・IUT理論を学ぶには、遠アーベル幾何学、テータ関数を学ぶ必要がある。

    わからなかったこと:
    ・対称性を使った通信とは?そのアイデアはガロワ理論に近い?それは不変量みたいなもの?
    ・テータリンクとは?

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    2025年06月04日
  • 数の進化論

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    ド文系でも読めた!
    数学の歴史を扱う部分が特に惹き込まれたので、本文に出てきた書籍をいくつか読んでみようと思う。
    加藤先生の著作、他にも読んでみたい。

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    2025年04月24日
  • イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 数学のしくみ

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    ・一回通読。高校大学と一応理系だった自分が、学んだことを思い出したり、知らなかったことに驚いたりと、しっかり楽しめた
    ・曲線、螺旋については、過去ほとんど触れたことない話しだったので特に面白かった。ベルヌーイ兄弟に興味が湧いた
    ・巡回数とかネイピア数とか、そんな都合の良い数字ある?みたいなびっくら現象の、詳しい仕組みに興味が湧いた

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    2025年03月22日
  • 宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃

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    この証明が認められない論点も知りたかった

    望月さんのABC予想の証明を一般向けに書いた本.出だしの部分は望月さんのABC予想証明の経過や,それがいかに革新的であるかが思い入れ満載で綴られている.その次は,ABC予想の問題そのものと,群論とかの簡単な予備的なお話が続き,最後に宇宙際タイヒミューラー理論の片鱗に触れるという構成.

    普通は,本書では舞台に例えられている宇宙というものが違うと証明に使えないというのが私の理解だ.互いに相反する公理を含んだ公理系という認識でいる.それが,十分に複雑で群の対称性が一致していれば,宇宙をまたいで対応付けができるというのが宇宙際タイヒミューラ理論というものだ

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    2025年02月25日
  • 数学の世界史

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    難しかったーーーー。
    書いてあることはさっぱりわからないことが多かった、しかしながら、なんだか、歴史ロマンは感じました。

    数学の基礎として聞き覚えはある「ユークリッド原論」が書かれたのは、紀元前3世紀頃と知ってびっくり。日本でいうと弥生時代ですよね、遺構とかで当時が偲べる程度の大昔。すでに数学という学問、今でも基礎として充分通じる学問を確立していたことに驚き。

    メソポタミア文明時の粘土版に刻まれた正方形の対角線部分に「√2(を意味する古代数字)」と刻まれていたり、紀元前1800年ごろ(今から3800年ほど前)の粘土版に古代バビロニア数字で三平方の定理に適う3つの数字の組合わせが「他の2辺の

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    2024年12月22日
  • 数学の世界史

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    破綻せずに、現代数学まで世界の歴史をうまく接続させた。締めくくりは圏論だった。

    最後まで読み通すのに、なかなかの素養が求められる。数学はもちろん、現代物理の素養も。

    P142の通約不可能性の証明が無理数の発見と同等というのは、あらためてすごい発見だなと痛感した。

    P173の無限を有限で表現する方法(現代ではεδ論法か)は見事。

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    2024年06月24日
  • 宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃

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    ネタバレ

    ●iut理論
    NHKで放送された内容が興味深かったため読んで見たくなった。望月先生の監修があるというのもよんてみたくなったポイントである。
数学の本とは思えないくらいスラスラ読める内容で、加藤先生がとても丁寧に説明されており、こういう本がわかりやすい本っていうんだなあと実感。
まずは設定から説明。そして背景、数学界について触れ、前提条件をしっかり説明した上でIUT理論の説明に入る。一つの数学の式の証明が書かれたような一冊。読んでいてワクワクだらけであった。「数学とは論理的で、直感的な学問である」衝撃であったが、とてもふに落ちた。B****

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    2024年06月03日
  • 宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃

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    たしかに難しいんだけど、すごく丁寧に説明してくれています。
    本の内容はIUT理論に関する話。
    これが現在進行形っていうのがまた面白い。
    数学に興味が出たし、著者の他の本も読んでみようと思いました。
    あとがきに書いてあった、「庵野監督によるIUT理論のCG化」がとても気になります。

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    2024年04月17日
  • 数学の世界史

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    数学がどのような流れで今の形になったのか。数式を抑えて、概念の変遷を中心に、わかりやすく丁寧に書かれている。
    数学史というわけではないけれど、数学というものを俯瞰的に捉え直すことができて楽しい。
    昔、ベルの「数学を作った人々」で人を中心に数学をながめ、吉田洋一と赤攝也による「数学序説」やクーラントとロビンズの「数学とは何か」などで数学の内容をもって数学をながめたのとはまた違う満足感がある。
    ただ、終盤19世紀以後が駆け足で過ぎ去ってしまい残念。丁寧に書くとそれだけで分厚い本にならざるを得ないだろうから仕方ないかな。

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    2024年04月16日
  • 宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃

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    IUT理論の導入についてわかりやすく説明されていたと思います。理論だけではなく、数学における仕事の位置付けや論文の発表など、数学者の仕事についても触れられているところは興味深く読みました。
    IUT理論の概略は理解できましたが、そこから深い世界があるということも同時に感じ取れました。実用されている楕円曲線暗号の話にも触れられていましたが、IUT理論もいつか応用されることや何か身近に来るような時代が来るかもしれず、それが今から楽しみにもなりました。

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    2023年04月16日
  • 宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃

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    IUT(宇宙際タイヒミュラー)理論の確立に至るまでの流れ、その要素となる考え方、対称性通信やIUT理論のキモが紹介されている。
    普段数学に触れていない読者にもわかりやすいよう、かなりかみ砕いたり例を多用して説明されておりわかりやすい。
    IUT理論の概要やそのすばらしさを中心に触れているため、これによりどのようにABC予想が証明されたのかはあまり触れられていないが、ABC予想の難しさ(たし算とかけ算が密接に絡み合っている点)とその難しさをどう解決するのか、その考え方については触れられている。

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    2023年04月02日