【感想・ネタバレ】数学の想像力 ──正しさの深層に何があるのかのレビュー

あらすじ

数学は音楽に似ている。論理と感性、理性と直観等、対立するもののように思われがちだが、音楽も数学も古来、天上へつづくかのような調和の美しさで人を魅了してきた。ところが数学者たちはやがて気づく。数の世界に潜む見えない数、無限、そして緻密な論理が孕むパラドクスの深淵。しかしそこに、数学が自由に飛翔するための契機があった──。古代文明から現代まで四千年にわたる数学の歴史をたどり、人間にとって正しさとは何かを問いなおす。

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Posted by ブクログ

想像していた以上に面白い本だった。数学の、数学が求める「正しさ」への探求の歴史を、小難しい数学の話を使わず、平易な文で教えてくれる良書。
1cm四方の正方形は書けても、その対角線の長さは無理数で正しくは書けない。そういった矛盾にぶつかった時、当時の人達はどう考え、後の人達がどう解決したのか、など「正しさ」を求める数学の世界の面白さを感じる事ができた。

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2014年03月16日

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