岡田温司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
#2025年に読んだ本 9冊目
#2月に読んだ本 3冊目
聖母マリアやヨセフなどの
キリスト教美術における変遷が追えて
大変興味深い内容でした
異教徒で邪教徒な私のものの見方からすると
キリスト教の世界って
誰かの嘘とか妄想に
また誰かの願望や妄想が
次々に重なり合って
もはや原型が見失われた
壮大なファンタジー世界のように
思えてしまう…
人間の原罪ってゆうのは
もはや人間の想像力のことなんでねーの?
って気もするし
イエスって偶像の中のトップ偶像で
受難とか犠牲ってのは
人の妄想によって個人としての人間性が
なかったことにされて
人々の願望で神様に祭り上げられて
しまったことを指す -
Posted by ブクログ
借りたもの。
西洋の美術や文学に現れる「天使」とは一体何なのか?
この本は、巷によくあるオカルト一辺倒なものではなく、美術からその図像を解釈するだけのものではない。
「天使」というイメージの中にある奥深さを紐解いていく一冊。
そもそも聖書の正典だけでなく、外典にも表れる天使。彼らはキリスト教と異教、正統と異端の境界を揺るがす存在だった。
神学者たちが真面目に?天使について論じていた内容に触れ、古代自然哲学の一環(要素)として現れたり、占星術のつながり(確かにイエスの出生を予言したのも占星術に基づいていた)もあったし、異教の神々の性質を引き継いでいたり。
古代から人々の信仰の対象にもなっていた -
Posted by ブクログ
19
エペソス公会議「神の母」
正確には「神の母」というよりも、「受肉した御言葉の母」というべき
24
近代医学以前の「胎児」観
・ヒポクラテス
・アリストテレス
・折衷案としてのガレノス
72
ロレンツォ・ロット
奇跡の誕生よりも普通の人間と同じように生まれたと暗に示す
80
何かを描くこと、つまり何かが「ある」ことを見せることによってしか、何かが「ない」ことを表現できない
81
キリストの「両親」であるマリアとヨセフの関係は、ある意味で、その祖父母であるアンナとヨアキムによって先取りされていた
87
予防的贖罪
コンドーム
97
235
聖家族の歴史社会学的考察
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本ではアート(美術)は、モノとして「きれい」「技術が高い」など優れていることが重視されるが、欧米ではコンセプトとして「価値観」「考え方」が優れていることが重視されるという指摘に納得した。日本では美術鑑賞というと、前提知識無しで観て感じた感想という感性を鍛えることが重視されている理由がわかった気がする。
その他;
・アートには正解がない。その意味で、「正解のないものをどう受け止めるか」を考えるヒントになる。
アートは鑑賞者にとっての鏡、起こる反応(感想)はその人の内面の心象風景そのもの。そのあいだの心理学的パターンを感じ取るトレーニングにもなる。
など、得ることが多かった。