宮家邦彦のレビュー一覧
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ネタバレ2016年15冊目です。
同じタイトルの櫻井よしこの本を読んだことがあるが、全くレベルの違う内容だった。著者の宮家氏は、外務省官僚で諸外国相手に交際的交渉の実務に当たっていた人間だ。視点の高さと幅広い知識と専門性をうかがわせる内容です。専門性ついては、こちらの理解が十分追いつけないところもあります。少なくとも櫻井よしこ氏の本よりも客観性が高いと感じました。関係国の考え方や行動原理を正確に理解した上で、日本が求めるべき普遍的価値はなんであるかを見誤らずに対処していくことが柱となる考え方です。そしてもう一つリスクを取れる気にになる事だ。危険リスクあるが英断を下すとか、あるいは一か八かでチャレンジす -
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著者の宮家氏が、自身の外交官としての経験において獲得した仕事の極意をまとめたのが本書。「人脈術」「語学術」「交渉術」「メモ術」「プレゼンテーション術」「発想術」「情報術」「危機管理術」という8つの「術」はどれも経験に裏打ちされたものでその内容も理解しやすい。それに比較的実践的。著者が外交官だからできることというよりも、もっと世間一般に落とし込んでくれているような内容だ。
でもだからこそというべきか、これは目新しい!というような記述は少ないかもしれない。ただ、奇抜な方法、目新しい方法というものは往々にして役に立たないというか、応用範囲が狭い気がする。宮家氏が指摘するのはある意味だ当たり前のこと -
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安倍首相とも近い元外交官が、来るべき米中の衝突「第二次東アジア戦争」の後に予想される中国の政治体制の変化をシナリオ別に分析し、その後の東アジアの国際秩序の中で日本がどのように対応するべきかを語っている。
本書で著者は、
◆今後10~20年の間に米中の軍事的緊張は一層高まる。東アジアと西太平洋における現状維持を望む米国に対し、同地域における勢力の回復・拡大を目指す中国が挑戦することになるからである。その背景には1840年代のアヘン戦争に始まる「西洋文明からの衝撃」という漢族の民族的トラウマがあり、「人治」がすべてに優先するという「中国の伝統的な統治システム」を実質的に否定する欧米の民主的発想への -
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マーシャルの「ネットアセスメント」に力点を置いているような書き出しだが、この「ネットアセスメント」なるものはイマイチよく分からない。
むしろ欧州・ロシア、中東、更には中央アジアと中国の分析の方が面白い。
クリミア問題については、「ウクライナのフィンランド化」や「ドイツのメルケル首相やフランスのオランド大統領には、強大な武力を背景に断固として自己主張を強めるプーチン大統領に対し宥和政策を続ける他に有効な手段がない」と冷徹な目を向けている。
またEUについて、「欧州のEUはロシアに対抗するだけでなく、ドイツを封じ込めるための組織である」と述べるとともに、ギリシャ問題に関連して「ドイツは大きな犠 -
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元外務省高官による今後の中国の未来予測。左右バランスのよい冷静な分析で非常に分かり易い。今後考えられるのは米中の偶発的な衝突。現在の戦力では圧倒的米国が有利ではあるが、その背後に日本の存在が必要。衝突は短期決戦。問題なのはその後どのように中国共産党が国を維持できるのか、著者が提示するいくつかのシナリオが面白い。
中国の民主化の副作用として、韓国と同様に従来以上に反日ナショナリズムに依存する国家が出来るという可能性。中国の民主化は歓迎される事ではあるが日本にとってマイナス要素が多いのだと。
中国の好き嫌いで自己満足的な予測をせず、現実の対応を考えることが大事だと筆者。
それにしても中国の大気汚染 -
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今年(令和2年)のGWは昨年まではテニスを楽しんでいましたが、今年は緊急事態宣言が出ていてスクールはお休み、なので今回の連休は読み終わった本をできる限りレビューを書く予定にしています。
恒例のGWの部屋の大掃除で発掘された本です、地政学という言葉に数年前から反応するようになりました。2年程前に書かれて昨年の今頃読み終わった本ですが、おさらいも兼ねて当時読んだ時に興味を持った部分を振り返ってみたいと思います。
以下は気になったポイントです。
・冷戦時代までの伝統的地政学理論の大前提(活動領域は陸と海のみ)は変化しつつあるのが現行のIT革命である、今後は従来の陸海空に続く、第4、5の戦域とし -
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【由来】
・ダイヤモンド、佐藤優
【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
・外務省に27年間勤務した筆者が、その生活で得たり、創出したノウハウや方法論について述べられている。結構、実践的な印象が強く、それも、外務省の後輩諸君に向けて、みたいな印象が強かったりする。人脈術から語学術。交渉術と、具体例が、著者の外交官体験からのものになっている、当たり前なんだけど。
・最後に「あとがき」で、一番大事なのは「逃げないこと」と結ぶ辺り、「ラクをしないと成果は出ない」に似ている。
・BBCとロシア、アメリカ、カナダ、アルジャジーラで日本と中国についての報道を定点観測してみようかと、刺激さ