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この数年、海外では、とてつもない大波がうねり始めている。大国間の対立・競争は避けられないのか。日本はいかにして大波から生き延びるのか。そして日本の真の「敵」は何なのか。 安倍首相の信頼が厚い元外務官僚が、ロシア、イスラム国、アメリカ、中国、中央アジアなど日本を取り巻く巨大なうねりの正体を解明しながら、日本の生き残り策を模索する。
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Posted by ブクログ
元外交官の宮家氏が今後の日本の外交について語った一冊。 言ってることは元外交官だけあって現実に忠実な反面、特に真新しい分析や視点はないのが残念。
マーシャルの「ネットアセスメント」に力点を置いているような書き出しだが、この「ネットアセスメント」なるものはイマイチよく分からない。 むしろ欧州・ロシア、中東、更には中央アジアと中国の分析の方が面白い。 クリミア問題については、「ウクライナのフィンランド化」や「ドイツのメルケル首相やフランスのオラ...続きを読むンド大統領には、強大な武力を背景に断固として自己主張を強めるプーチン大統領に対し宥和政策を続ける他に有効な手段がない」と冷徹な目を向けている。 またEUについて、「欧州のEUはロシアに対抗するだけでなく、ドイツを封じ込めるための組織である」と述べるとともに、ギリシャ問題に関連して「ドイツは大きな犠牲を払ってでも、ユーロを守らなくてはならない。それはユーロが本質的に政治的通貨であるからだ。同様にEUもその本質は経済的合理性に基づく共同体ではなく、政治的連帯である。米露間での埋没を恐れる欧州のエリートたちにとって、ユーロやEUを潰す選択肢など始めからありえないのだ」とズバリ本質をついている。 また中東については、IS運動とは民族を超えたイスラムという国際的イデオロギーの衣を纏いながら、その本質は民族主義的要素を含んでいる」として、アラブがその統治能力を大幅に低下させているのに対して、トルコとイランの台頭が著しい。 特にトルコはこれまで民主化を進め、冷戦時にはNATOの一員として「ソ連封じ込め」の一翼を担い、欧州の一員となりことを切望してきたが、欧州はEU加盟を拒否し続けてきた。その傷心のトルコがイスラム化を進め、中東地域での影響力拡大を優先しているのは偶然ではないと、鋭い指摘をしている。 中東でのブッシュ政権の最大の失敗は、近代市民社会のような政治的成熟のない国に欧米型の「自由化」による「民主化プロセス」を求めたこと、またオバマは中東でのリーダーシップを発揮する気がないと指摘している。 まだ他にも中国と中央アジアとの関係など、面白い見立てがいくつもあり、現代の世界情勢を知る格好の羅針盤と言える。
作者の自慢話が多すぎるが、東西冷戦というイデオロギー対立から民族主義対立への移行という構図は、昨今の中韓の動きを見ると理解出来る。 でも最後は今回の安保法案と安倍政権への是認は理解し難い。何だか論理が唐突に飛躍した感がある。また自衛隊がプロフェッショナルな存在である事も理解し難い。そうあってほしいと...続きを読むいう願望は分かるが、幹部クラスは国民を守るという意識(単純なエリート意識だけかもしれない)は有れども現場は一つの職業を選択した程度の意識だけなのでは。
2016年15冊目です。 同じタイトルの櫻井よしこの本を読んだことがあるが、全くレベルの違う内容だった。著者の宮家氏は、外務省官僚で諸外国相手に交際的交渉の実務に当たっていた人間だ。視点の高さと幅広い知識と専門性をうかがわせる内容です。専門性ついては、こちらの理解が十分追いつけないところもあります。...続きを読む少なくとも櫻井よしこ氏の本よりも客観性が高いと感じました。関係国の考え方や行動原理を正確に理解した上で、日本が求めるべき普遍的価値はなんであるかを見誤らずに対処していくことが柱となる考え方です。そしてもう一つリスクを取れる気にになる事だ。危険リスクあるが英断を下すとか、あるいは一か八かでチャレンジすることはこれは違う。
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