宮家邦彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
安倍首相に近い宮家邦彦のコリア分析。
前半は、いろんなエピソードや、過去2千年間の満州地域およびコリア半島を巡る地政学からの歴史を見つめたりと、結構面白く読めた。
「コリア半島が他国との上下関係をつけるとき、決定的に重要なるのは中国皇帝の決める序列である。日本は同半島よりもさらに劣る『東夷』だったに違いない。こうした対日優越意識が、日清戦争後に突如逆転する」
「韓国に文化財が少ない理由は、朝鮮戦争の影響もさることながら、秀吉がコリア半島の文化財を徹底的に破壊したからだと韓国は主張するが、実際には秀吉以前から儒教を重んじる李氏朝鮮が仏教寺院や仏教文化財を徹底的に破壊・弾圧した」
「韓国は他国から侵略されても、他国を侵略したことは一度もないと主張する。だが実際には、8世紀の新羅の入寇、1019年の刀伊の入寇、1274・1281年の元寇、1419年の応永の外寇など、コリア半島勢力が日本に何度も侵攻しているのは歴史的事実だ」
「その東アジアでいま、巨大なパワーシフトが起きている・・・(略)・・・冷戦時代に当然視された日米韓の三国連携も、今の韓国にとっては数ある政策オプションの一つに過ぎない」
ただ後半は、今後のコリア半島のシュミレーションとして、24ものシナリオが長々と展開されるので、ここから読むのが一気にペースダウン。
最後に「韓国と北朝鮮はこのパワーシフトに対応し、それぞれ自らの外交政策を冷静かつ、迅速に再調整し始めた。韓国の原則は、冷戦時代にのみ機能する『日米韓連携』でなく、伝統的な対中華『冊封関係』となった可能性がある」
過去2千年に渡り、コリア半島にとって中華は近すぎ、大きすぎ、かつ魅力的すぎる存在であり、恭順し柵封関係に入れば半島の安全保障は確保できたという地政学的記憶に舞い戻るのは自然の成り行きであるのがよく理解できた。
そうなると、日本の次なる相手はコリアではなく、中国ということになってくる。 -
Posted by ブクログ
キャリア外交官の仕事のテクニックがいろんな側面から書かれています。
が、どれも難易度の高いもので、できる人は環境がそうさせているのか、はたまたこの人がすごかったのか、、
真似しようとする気すらが起きない記述が多いです。いきなりホームパーティーでのビジネスの話が出てきますし。なので、この著者の自伝を見てる感じで読むことになってしまいました。
メモ術・プレゼンテーション術はこの本唯一の誰でも使えるいいテクニックですね。メモは主語述語を丁寧に、どこでもメモを持ち歩く、プレゼンは自分をさらけ出す、集中できるのは13分まで、などなど、当たり前かもしれませんがしっかりできるかどうかが大事だと感じさせる文章でした。
合間合間に挟まれる地政学の話は興味深い。