語られざる中国の結末

語られざる中国の結末

ビジネス・実用
799円 (税込)

3pt

3.8

「米国・中東も知る宮家氏の複眼的な分析力を信頼している」……内閣総理大臣 安倍晋三本書は「伝説の外交官」といわれた著者がものした初の外交評論である。経済成長とともに未曾有の規模で軍拡を続け、周辺国を脅かす中国。しかしそもそもなぜ、中国は沖縄の領有権にまで触手を伸ばし、「第一、第二列島線」なる概念で、米国の影響力を排除しようとするのか。著者はそこにアヘン戦争以来、「西欧文明の衝撃」から逃れられない巨大国家のトラウマをみる。いま中国が地球規模で米国と張り合わずとも、ユーラシア大陸の東半分と西太平洋で勢力圏を回復できればよい、と考えるなら、東アジア、西太平洋における米中衝突の可能性は消えない、というのがその見立てだ。すでに目にみえない「サイバー戦」というかたちで衝突は始まっている。戦線が拡大し、米中が正面から激突する「第二次東アジア戦争」が起こったとき、その敗者はどちらになるのか。その後、中国はいかなる変容を遂げるのか。そこで描かれるのは「中国統一・独裁温存」から「中国漢族・少数民族完全分裂」という7つの精緻なシナリオだ。著者はいう。「東アジアのパワーシフトを強かに生き残り、新たなる国際秩序の主導権をわが国が握ったとき、真の意味で第二次大戦は『歴史』になる」。はたして日本はこの変化を千載一遇のチャンスにできるのか。そのために行なうべきは何か。日本の中国専門家たちが誰も語らなかった衝撃の中国論。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 国際
  • 出版社
    :
    PHP研究所
  • 掲載誌・レーベル
    :
    PHP新書
  • タイトル
    :
    語られざる中国の結末
  • タイトルID
    :
    237849
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年12月13日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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語られざる中国の結末 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    中国の今後を予測するたぐいの本は、通常中国が米国と衝突するや否やについてをテーマにすることが多いのですが、中国が米国と衝突したあと、日本は中国とどのように付き合うべきかについて考察している本というのは珍しい。(もっとあって良いと思うけど)ただ、新書では無くハードカバーでたっぷり書いて欲しかった気もする。中国が未だに西洋文明との接触を飲み込めていないとの分析は良かった。

    0
    2018年10月14日

    Posted by ブクログ

    近い将来米国と中国との衝突後、中国統一・分裂/ 独裁・民主化それぞれの場合のシナリオを想定し、中国敗北後の日本の針路を考える。
    著者は、現在の共産中国には日本の安全保障を託せるような実力も魅力もない、日本は大陸と一定の距離をおきつつ貿易に価値を見出す島国同盟を基本とすべき。
    日本は近々起こるであろう東アジアのパワーシフトの結果生ずるかもしれない新たな国際秩序づくりに参画すべきだ。

    0
    2016年07月16日

    Posted by ブクログ

    安倍首相とも近い元外交官が、来るべき米中の衝突「第二次東アジア戦争」の後に予想される中国の政治体制の変化をシナリオ別に分析し、その後の東アジアの国際秩序の中で日本がどのように対応するべきかを語っている。
    本書で著者は、
    ◆今後10~20年の間に米中の軍事的緊張は一層高まる。東アジアと西太平洋における現状維持を望む米国に対し、同地域における勢力の回復・拡大を目指す中国が挑戦することになるからである。その背景には1840年代のアヘン戦争に始まる「西洋文明からの衝撃」という漢族の民族的トラウマがあり、「人治」がすべてに優先するという「中国の伝統的な統治システム」を実質的に否定する欧米の民主的発想への反動でもある。
    ◆サイバー空間や宇宙空間などでは既に戦闘が始まっており、今後、場合によっては、部分的かつ短期的な軍事衝突さえ起こりうるが、中国が勝利を宣言できるような形で終結することはなく、中国共産党の権力を弱めることになる。
    ◆戦争終了後の中国の政治体制については、1.中国統一・独裁温存、2.中国統一・民主化定着、3.中国統一・民主化失敗と再独裁化、4.中国分裂・民主化定着、5.中国分裂・民主化失敗と再独裁化、6.中国分裂・一部民主化と一部独裁の並立、7.中国漢族・少数民族完全分裂、という大きく7つのシナリオが考えられ、現時点において最も可能性が高いのは1.であるが、米中衝突という事態の与える影響は計り知れず、いずれ国内情勢は不安定さを増していく。
    ◆このように東アジアの情勢が変化する中で、日本のとるべき戦略は、島国という地政学的特性を最大限に活かし、大陸の諸問題には一定の距離を保ちつつ、大陸諸国間のパワー・バランスを維持し、海上交通路を確保して貿易を奨励すること、そして、アジアで初めて、近代化を成し遂げ、国家統治において(欧米型の)普遍的・合理的システムと伝統的価値とを共存させた国としての役割を果たすことであり、それにより、第二次大戦を「歴史」にすることができる。
    と述べている。
    現代世界において唯一帝国的性格を残す中国が、今後も帝国であり続けるのか、それとも民族国家に変わるのか。大帝国は必ず分裂するというのが歴史的教訓であり、ソ連の崩壊をリアルに経験している世代としては、「諸行無常」、現時点では予想もできないような事態が起こるのではないかとも思う。そのとき日本は如何に対処するのか、遠くない将来のシナリオとして考えておく必要性を感じる。
    (2014年2月了)

    0
    2016年01月11日

    Posted by ブクログ

    元外務省高官による今後の中国の未来予測。左右バランスのよい冷静な分析で非常に分かり易い。今後考えられるのは米中の偶発的な衝突。現在の戦力では圧倒的米国が有利ではあるが、その背後に日本の存在が必要。衝突は短期決戦。問題なのはその後どのように中国共産党が国を維持できるのか、著者が提示するいくつかのシナリオが面白い。
    中国の民主化の副作用として、韓国と同様に従来以上に反日ナショナリズムに依存する国家が出来るという可能性。中国の民主化は歓迎される事ではあるが日本にとってマイナス要素が多いのだと。
    中国の好き嫌いで自己満足的な予測をせず、現実の対応を考えることが大事だと筆者。
    それにしても中国の大気汚染はなんなんでしょう。ビジネスで行かざるを得ない方々、ご自愛下さいませ。

    0
    2015年12月14日

    Posted by ブクログ

    東アジア情勢に影響を与える中国について、様々な未来を想定し考察を加えることは、重要であり面白い。日本は島国であることが特徴であり、他国と違う道が選べる。

    0
    2014年11月06日

    Posted by ブクログ

    元外交官の著者が、中国の動向を分析した一冊。

    色んなパターンを分けて具体的に論じているのが面白かった。

    0
    2017年02月12日

    Posted by ブクログ

    世界と日本のかかわり方を3つのフェーズに分けて論じたくだりがためになった。日本が最も繁栄するのは島国同士の同盟を組んだ時期だと著者は主張する。日英同盟と日米同盟。アメリカが島国だという指摘は意外であった。

    そういえば、日本は海洋国なのか?という疑問を呈したのは、故・高坂 正堯だったと思う。どういう内容なのか失念した。もう一度読んでみよう。

    0
    2015年12月27日

    Posted by ブクログ

    過去から未来に向かう中国に関してを周辺国家・アメリカとの関係を踏まえ推論。
    中国国内・周辺国との国境問題・歴史等の事実から現在の共産党政権の問題点・国内統治の課題を的確に指摘している。
    対アメリカを意識した海洋覇権。アジアの中心としての影響力を強める国家戦略を見据え結末がどうなるか筆者が複数のシナリオを検討。日本の対応も合わせて提示している。

    0
    2014年01月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中国がこれからどうなるか、いくつかのシナリオを提示。但し、著者は中国が西太平洋の覇権を握る可能性は極めて低いと考えてる。中国人の心の裡を解き明かしているところは、なるほどなぁと思った。西欧にやられたトラウマが現在の中国人の行動に深い陰を落としてるらしい。一番最後の辺りの『「保守の進化」が日本の命運を分ける』という部分については、個人的に、納得出来ない。著者は、日本のこれまでの西欧受容が中国のこれからにとって参考になる、と言いたいらしい。しかし、日本が西欧を比較的スムーズに受容出来たのは、文明の生態史観的に言うと、日本と西欧が平行進化を遂げていたため、西欧と同等なものの萌芽が既にあったからだと思う。

    個人的には同意出来ない部分があるけれど、是非読むべき本だと思う。

    0
    2013年10月30日

語られざる中国の結末 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 国際
  • 出版社
    :
    PHP研究所
  • 掲載誌・レーベル
    :
    PHP新書
  • タイトル
    :
    語られざる中国の結末
  • タイトルID
    :
    237849
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年12月13日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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