中沢康彦のレビュー一覧
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ちょっとしたキッカケで読んでみることに。
ホテル業を長年営んできた近所のご隠居さんの蔵書から拝借。
「教科書」と銘打っているが、いわゆる“教科書通りの経営”を行ったという話ではない。星野氏自身の、
「私は自分の経営手法の中でサイエンスを取り入れる必要性を感じ、教科書を根拠とする経営を始めた。」
という言葉も引用しているが、サイエンスを導入するにしても、どの現場にその理論を当てはめるか、どの局面でそのセオリーを使うかは、
「経営者個人の資質に基づく「アート」の部分」
と星野氏本人も言うように、極めてアーティスティックという印象を受けた。つまり、その判断には、教科書は存在しな -
Posted by ブクログ
ちょっとだけ感動した。僕が学んだことは、教科書は経営の役に立つということと、教科書はその意味がわかるまで読むということ
内村鑑三が出てくるのに驚き。ビジネスと宗教/生き方というのは遠からずと感じる。特に高い目線を持った経営者はそれだけ人格者であり、人生についても深く考えているのかもしれない。好意的に捉えればそうなる。もしくは星野氏がそうというだけかもしれない。
さて、大成功している企業が、教科書的な考え方、をしているというのは、当然のようでもあり、しかし意外である。教科書というのは、虚学であり、観念であり、抽象であって、個別具体的なカオスが支配する現実世界では使えない。むしろゼロから自分で考え -
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・ニッチ戦略を進めるにはスピード感が大事。これまでにないファミリー向けサービスを投入しニッチ市場を早く抑える
・お客様は手間をかけずに手に入る製品を選ぶ。コモディティ化が進んでも、アクセスを高めることで他社に差をつけて勝つ
・サービスや製品の品質で差別化ができないとき「アクセス」を高めることによって他社と差別化ができる
1)お客様が急いでいるときにスピーディーに買うことのできるサービスと情報を提供する
2)ボタン一つで買えるなど、お客様が使い勝手よくアクセスができるようにする
3)お客様に対して「今こういうものを買ってはいかがですか」などの提案をする
・製品ラインナップの拡大は短期的に見ると常 -
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ネタバレ「獺祭」旭酒造
父との対立で2度、会社を離れる。
杜氏が去ったことで、数値管理に基づく人の手による酒造りに。1種類に絞る。
日本の上場企業の53%が同族企業。
アメリアやドイツも半数近くが同族。
ファミリー持ち株比率が3割になるまでは業績が伸びるが、それ以上では下がる。
持株比率が低いファミリーがリーダーシップ発揮。
創業者の婿養子が、それ以外の親族と同等の経営成長力。
「バカ息子問題」
メディアでは目立つが、2代目に継承した業績は非同族より高い。
2000年以降は企業が優位に立てる年数が3~5年しか続かず、
起業家精神が求められ、若く経験が短く、技術や経理に強いと成長 -
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ネタバレ星野リゾートの星野社長はすぐれたコンセプトメーカーでありファシリテーターである。
コンセプトメーカーとして優れた点は、他社との違いを恐れないこと、一度信じたコンセプト(戦略)をぶれずに貫きとおすことにある。
さらに、すごいところは、自分で思い描いたコンセプトを自分で実行せずに、人にまかして実行させるところだ。たとえすぐれたコンセプトがあっても、実行する人がやる気にならなければうまくいかないことを良く知っている。
そのためにファシリテーションのテクニックをフルに活用している。
・徹底的に議論をさせる
・適切に軌道修正をする
・自分達で考えて軌道修正をさせるために、良い質問をする
(良い質問 -
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顧客満足度をあげる
立場など関係なく、自由に議論する
何か事件が起こったらその度しっかり考え議論する
これらのことが一貫して、浸透している会社なのだと思います。
再生事業に成功している会社ということで、学ぶことがあるかと思い手に取った本でしたが、思っていた以上に得るものが大きかった本です。
リゾート施設は、今後も厳しい状況が続くと思います。
その中で、なにが大切かといえば、スタッフの対応も忘れてはいけません。
読んでいて思いました、きっと星野リゾートで働いている人達は、社員でもバイトでも、誇りを持って働いているだろうと。
誇りを持って仕事をすることは大切ですよね。
魅力的な会