中沢康彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
経営とは徹底である
教科書どおりにやっても経営は別物だよ、ではなく、それは教科書を誤って理解している(または理解が足らない)、理解していることの実践が足らないだけである
■概要
星野リゾートの事例と著名な経営学(競争戦略、マーケティング、組織など)の書籍をクロスさせて話を展開していく。
ポーター、コトラー、など
■感想
星野さんの言葉のところは良いが、他の第三者のところは微妙。分析が浅い。単に成功した内容をつらつら書いているだけであり、真髄にまで迫れていない。
識学との対比【弁証法】
1つ考えるきっかけを与えてくれたのは星野リゾートがなぜempowermentを重視するのか、の根源がわかったことである。社員に自立をさせ、フラットな組織である思想に至る根源の著書が分かった。
↑
社員の自立→組織強化というのは識学と全く同じだが、その手法に大きく違いがある。どちらかというと星野リゾートは流行りのやり方で成功している企業で、モチベーションや権限の委譲を手段としている。
徹底したルールがあるピラミッド組織だから自走するという考え方なのか、はたまたティールの様な組織(星野リゾートはティールとは言ってないが)で、権限"移譲"するのが良いのか、正解はないと思う。むしろアウフヘーベンというのか、もしくは弁証法の様に行ったり来たりを繰り返し、より良い組織のあり方に近づいていくのではないか -
Posted by ブクログ
ちょっとしたキッカケで読んでみることに。
ホテル業を長年営んできた近所のご隠居さんの蔵書から拝借。
「教科書」と銘打っているが、いわゆる“教科書通りの経営”を行ったという話ではない。星野氏自身の、
「私は自分の経営手法の中でサイエンスを取り入れる必要性を感じ、教科書を根拠とする経営を始めた。」
という言葉も引用しているが、サイエンスを導入するにしても、どの現場にその理論を当てはめるか、どの局面でそのセオリーを使うかは、
「経営者個人の資質に基づく「アート」の部分」
と星野氏本人も言うように、極めてアーティスティックという印象を受けた。つまり、その判断には、教科書は存在しないし、簡単に他人が、他の組織が真似できるものではない。さすが一代で、いち老舗旅館だった家業を、一大ビジネスシステムに高度化してきただけのことはあると感心する。
過去、目にしたり実際に読んだビジネス書の古典が多く紹介されていて、それが単に理論、机上の空論としてではなく、具体的な現場で、どのように活用されたかの実例と共に紹介されているのは、そのビジネス書を読んでみようかなと思わせる効果はある。
本書を読んで、星野リゾートに参画しようとかというより、それぞれのビジネス書を改めて読んでみようかと思わせる、格好の書評、書籍紹介になっている本書。
現場活性化、リーダーのあるべき姿など、今、参考になる部分もあり、それが具体例と一緒に記載されているので、ビジネス書としては、面白いほうかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「獺祭」旭酒造
父との対立で2度、会社を離れる。
杜氏が去ったことで、数値管理に基づく人の手による酒造りに。1種類に絞る。
日本の上場企業の53%が同族企業。
アメリアやドイツも半数近くが同族。
ファミリー持ち株比率が3割になるまでは業績が伸びるが、それ以上では下がる。
持株比率が低いファミリーがリーダーシップ発揮。
創業者の婿養子が、それ以外の親族と同等の経営成長力。
「バカ息子問題」
メディアでは目立つが、2代目に継承した業績は非同族より高い。
2000年以降は企業が優位に立てる年数が3~5年しか続かず、
起業家精神が求められ、若く経験が短く、技術や経理に強いと成長率が高くなる。
同族企業同士でのヒト的ネットワークの取引が多い。
ドイツのファミリー企業
企業共同体として利益を従業員に配分。
日本は不祥事の時に同族企業の注目が集まる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ星野リゾートの星野社長はすぐれたコンセプトメーカーでありファシリテーターである。
コンセプトメーカーとして優れた点は、他社との違いを恐れないこと、一度信じたコンセプト(戦略)をぶれずに貫きとおすことにある。
さらに、すごいところは、自分で思い描いたコンセプトを自分で実行せずに、人にまかして実行させるところだ。たとえすぐれたコンセプトがあっても、実行する人がやる気にならなければうまくいかないことを良く知っている。
そのためにファシリテーションのテクニックをフルに活用している。
・徹底的に議論をさせる
・適切に軌道修正をする
・自分達で考えて軌道修正をさせるために、良い質問をする
(良い質問をするためには、実は答えをもっていなければならない)
・相談にのり。背中を押してあげる。
(「大丈夫間違っていない。」と言ってあげる。)
見習う点の多い経営者である -
Posted by ブクログ
顧客満足度をあげる
立場など関係なく、自由に議論する
何か事件が起こったらその度しっかり考え議論する
これらのことが一貫して、浸透している会社なのだと思います。
再生事業に成功している会社ということで、学ぶことがあるかと思い手に取った本でしたが、思っていた以上に得るものが大きかった本です。
リゾート施設は、今後も厳しい状況が続くと思います。
その中で、なにが大切かといえば、スタッフの対応も忘れてはいけません。
読んでいて思いました、きっと星野リゾートで働いている人達は、社員でもバイトでも、誇りを持って働いているだろうと。
誇りを持って仕事をすることは大切ですよね。
魅力的な会社だと思います。