中沢康彦のレビュー一覧
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2026年時点では古い本(2010年初版)で、星のやもまだ2店舗目が京都にできる直前という状況なので当時と変わっている可能性が多々あるとは思いつつも、だからこそその後の成長を知る2026年の私たちからしたら教科書通りにやるという星野さんのやり方の正しさをより補強してるように感じられると思う。本の展開としては星野さんが影響を受けた書籍→実際の活用事例という感じで進んでいくので読みやすい。別に課題がMECEとかではないので、この課題にはこの本!みたいな展開ではなく、実際のビジネスに活かせるというような本ではないのだが、それでも本を読みこなすということを追体験できる1冊だと思う。
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Posted by ブクログ
良書。星野リゾート躍進を描く第2ステージの書です。
テーマはエンパワーメント、個人や集団の持つ力を引き出し、活性化することです。
創業、第1ステージでは、星野氏が自ら先頭に立ち、改革をすすめてきましたが、この第2ステージでは、現場のそれぞれのメンバーに権限を委譲し、問題解決を図っていきます。
もう一つのテーマは、事件、事件を解決するから事件簿となっています。終章にピーター・ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」の中で、イノベーションが起きる7つの機会についての記載があります。その一つが、「予期せぬ成功と失敗を利用する」です。星野氏は、星野リゾートに起こったさまざまな課題と、「予期せぬ成功と失敗」=事件と称し、企業変革のためのイノベーションであったことを告げています。
気になったことは以下です。
・実家の事業を継承したときの最初の大きな課題は社員の採用難と低い定着率であった。その解決方法として着目したのが米国の経営学者、ケン・ブランチャード氏のエンパワーメント理論だ。①会社情報を全社員と共有、②階層組織の思考をやめる、③失敗を学習の機会と考える といったステップを忠実に実践。役職や年齢にかかわらず、自由で対等に意見交換する「フラットな組織文化」を導入すると、スタッフが考えながら仕事をするように変わっていった。
・状況を変えるにはそれまでの部門のあり方や部門間の関係を見直し、一体となって相乗効果を出して競合に向かうべきだ。このとき星野が掲げたキーワードが、「スクラムを組みなおす」だ。
・これをやっていれば伸びる。という確信がまったくもてないままだった。さらに言えば、それまで考えていたことも改善策も机上の空論だった。このままではコロナ禍が終わったとしても、客がくるイメージがない。マーケティング戦略の責任者として自分納得できる戦略をつくらないことには進まない。そのためには自分で現場を見たほうが早いと判断した。
・正しいロジック、説得力のあるロジックをつくるためには、現場を正しく把握することが必要になる。完成度を高めるには、実際のお客様を知ることが大切になってくる。
・(アクシデントに際して)寄り添う気持ちを忘れないことだと改めて感じた。スタッフと一致団結して案を出しあえたし、それまでにない出来事の中で、少しだが、強くなれた気がする。
・(老舗旅館のリニューアルに向けて)歴史、伝統を紡いできた施設が「いつのまにか閉まっていた」ではもったいない。「丁寧に閉じる」というクロージングイベントの方向性を示す言葉が自然とでてきた。
目次は、以下の通りです。
はじめに
第1章 考えて、議論して、動いたら、ここまできた
崩れたスクラム OMO7旭川
消えたビジネス客 BEB5土浦
第2章 ミスもピンチも前向きなエネルギーに変える
寒風の絶景温泉 界箱根
停電の結婚式 軽井沢ホテルプレストンコート
大浴場、稼働に試練あり 情報システムグループ
ビュッフェ中止の残念感 リゾナーレ熱海
第3章 常識からの決別
冬期営業、再開の高い壁 奥入瀬渓流ホテル
近くて遠い大観光地 ロテルド比叡
第4章 次のステップに踏み出す
踊り出した経理担当 星のやバリ
前例なき再生 界長門
「長すぎた階段」との別れ 界熱海
あとがきに変えて ユニークな働き方が次々に生まれる理由
解説 変わったことと変わらないこと 星野佳路 星野リゾート代表 -
購入済み
原点回帰
コロナ感染時代。原点に戻り、自分を見つめ直す事の重要性を再認識させてもらいました。こんな時代はやはり基本に忠実、小手先の技術では、乗り切れない。私は小売業ですが、相通ずる部分は多いし、違和感無く読める。2009年の出版ですが、全く古さを感じない。教科書通りと言う事はいつの時代も通用する事では無いでしょうか。また、私が若い頃読みふけった本が多数出てきた。少し、嬉しく思いました。
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ネタバレ1.社長の星野さんが社員とどのように向き合って、どう育てていったのか興味が出てきたので購入しました。
2.この本は、星野リゾートが直面したクレームや問題、悩みを短編小説集のように読みやすく書かれています。トップダウンに慣れてしまった組織体系からボトムアップ型へどのように変化していったのかというところが一番の見どころです。社員の意見に社長が折れるという波乱もありますが、社員の成長が会社の成長につながることがこの本で示されています。
3.一番印象に残っているのは、リゾナーレ(山梨県北杜市)の章です。社員が顧客のために必死になって考えて、社長に意見をし、その意思を貫き通して、収益を上げたところです。ボトムアップ型からの転換は難しいのは今の会社がそうなので、よくわかります。そのような中、社員が一丸となって顧客の満足にひたむきに向き合ってる姿は凄いと思いました。
ただ、私が一番凄いと思うのは星野社長です。自分の意見を曲げて社員の意見を通すことは、なかなかできることではありません。社員を信頼してるからこそできた判断だと思います。自分の意見が全て正しいとはおもわず、時には現場の意見を尊重できる広い心を持てるようになりたいと思います。
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Posted by ブクログ
トマムにもある星野リゾートの話。
様々なリゾートを手がける星野リゾートの社員教育は「顧客目線・顧客満足」に対して最も重きを置いている。
本文中で取り上げられる施設はたいてい潰れかけている施設であることが多く、殿様商売でやってきた施設の従業員はこれらの方針に非常に戸惑い、非効率的に感じる。辞めていく人も多い中で残った人達はその顧客満足という方針に惹かれていき、結果として業績を伸ばしていく。
今となっては顧客満足という言葉は当たり前に使われているが実際にできている企業は少ないように感じる。
働く意義として「顧客満足」を真剣に考えることは働くことのやりがいにも直結すると思う。利益や売り上げだけに固執した仕事はうまくいっている時はいいが一旦悩みが出始めたときに働く意味がわからなくなってしまう。
星野リゾートで働きたくなった。 -
Posted by ブクログ
○スタッフが自分の意見を自由に語り合うからこそ、当事者意識を持って動き、顧客満足度を高められる。(中略)川村のメールに対して自分の考えを表明したら、スタッフはその瞬間から、星野の声を聞くだけになってしまう。(70p)
○自分の判断で行動してもらうことで、社員のやる気を高めよう。言いたいことを言いたい人に言えるようにしよう。そしてどんどん仕事を任せよう。(205p)
○社員が定着してこそ、一人一人が業務の習熟度を上げることができる。それがサービスの質を高め、顧客満足度の向上につながる。(214p)
★顧客満足度の向上につながることを考えよう。 -
Posted by ブクログ
星野リゾートの教科書に続き、第2弾目です。星野社長の考えにもう少し飛び込んでみたくなりました。
本書は、
『事件は現場で起きているんだ!!』
よろしく、星野リゾートが再建をお手伝いしているホテルや旅館で実際に起きた出来事を紹介してくれます。
どのように現場の方々が困難を克服し、今まで信じていたやりかたを、自らの手で壊していく過程が、とてもイキイキと描かれています。
これは、本当に大変なプロセスだと思います。外資系の企業だとよくあります、突然上司が変わって、今までやってきたものをすべて否定されたりとか・・だいたい上司の顔色を伺うことに長けた方々が、生き延びていくのが現実です。そこにサービスへの想いなどはまったく介在せず、ひたすら上司のマイクロマネージメントに耐えられる人材が求められます。ひたすら上層部のパワーゲームに付き合わされているだけで、世の中になにか貢献できたかなんて、まったく関係なしです。何もやらない人の勝ちなんて、エンディングがあるのも驚きです。
前書でもとても感じたのですが、とにかくここの経営スタイルは、現場に考えることを強制します。徹底して現場に権限を移譲し、結果が出るまでひたすら待つというスタイルです。短期のキャッシュフローを捻出するのに大変なこのご時世に、これだけ現場を信じ抜くスタイルは、本当に頭の下がる想いです。
確か、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』の第一回目が、星野社長のエピソードだったと思います。偶然拝見して、ものすごく共感したのを覚えています。その時語られていた言葉で、「残った社員が財産」という言葉が、いまでも頭にはっきり残っています。見事にその軸がぶれていないのが、スバラシイです!!
私ですか?
しばらく、星野社長ブームが続きそうです。前書で紹介された参考文献を追っていこうと思います。