中沢康彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
良書。星野リゾート躍進を描く第2ステージの書です。
テーマはエンパワーメント、個人や集団の持つ力を引き出し、活性化することです。
創業、第1ステージでは、星野氏が自ら先頭に立ち、改革をすすめてきましたが、この第2ステージでは、現場のそれぞれのメンバーに権限を委譲し、問題解決を図っていきます。
もう一つのテーマは、事件、事件を解決するから事件簿となっています。終章にピーター・ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」の中で、イノベーションが起きる7つの機会についての記載があります。その一つが、「予期せぬ成功と失敗を利用する」です。星野氏は、星野リゾートに起こったさまざまな課題と、「予期せぬ成 -
購入済み
原点回帰
コロナ感染時代。原点に戻り、自分を見つめ直す事の重要性を再認識させてもらいました。こんな時代はやはり基本に忠実、小手先の技術では、乗り切れない。私は小売業ですが、相通ずる部分は多いし、違和感無く読める。2009年の出版ですが、全く古さを感じない。教科書通りと言う事はいつの時代も通用する事では無いでしょうか。また、私が若い頃読みふけった本が多数出てきた。少し、嬉しく思いました。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ1.社長の星野さんが社員とどのように向き合って、どう育てていったのか興味が出てきたので購入しました。
2.この本は、星野リゾートが直面したクレームや問題、悩みを短編小説集のように読みやすく書かれています。トップダウンに慣れてしまった組織体系からボトムアップ型へどのように変化していったのかというところが一番の見どころです。社員の意見に社長が折れるという波乱もありますが、社員の成長が会社の成長につながることがこの本で示されています。
3.一番印象に残っているのは、リゾナーレ(山梨県北杜市)の章です。社員が顧客のために必死になって考えて、社長に意見をし、その意思を貫き通して、収益を上げたところで -
Posted by ブクログ
トマムにもある星野リゾートの話。
様々なリゾートを手がける星野リゾートの社員教育は「顧客目線・顧客満足」に対して最も重きを置いている。
本文中で取り上げられる施設はたいてい潰れかけている施設であることが多く、殿様商売でやってきた施設の従業員はこれらの方針に非常に戸惑い、非効率的に感じる。辞めていく人も多い中で残った人達はその顧客満足という方針に惹かれていき、結果として業績を伸ばしていく。
今となっては顧客満足という言葉は当たり前に使われているが実際にできている企業は少ないように感じる。
働く意義として「顧客満足」を真剣に考えることは働くことのやりがいにも直結すると思う。利益や売り上げだけ -
Posted by ブクログ
○スタッフが自分の意見を自由に語り合うからこそ、当事者意識を持って動き、顧客満足度を高められる。(中略)川村のメールに対して自分の考えを表明したら、スタッフはその瞬間から、星野の声を聞くだけになってしまう。(70p)
○自分の判断で行動してもらうことで、社員のやる気を高めよう。言いたいことを言いたい人に言えるようにしよう。そしてどんどん仕事を任せよう。(205p)
○社員が定着してこそ、一人一人が業務の習熟度を上げることができる。それがサービスの質を高め、顧客満足度の向上につながる。(214p)
★顧客満足度の向上につながることを考えよう。 -
Posted by ブクログ
星野リゾートの教科書に続き、第2弾目です。星野社長の考えにもう少し飛び込んでみたくなりました。
本書は、
『事件は現場で起きているんだ!!』
よろしく、星野リゾートが再建をお手伝いしているホテルや旅館で実際に起きた出来事を紹介してくれます。
どのように現場の方々が困難を克服し、今まで信じていたやりかたを、自らの手で壊していく過程が、とてもイキイキと描かれています。
これは、本当に大変なプロセスだと思います。外資系の企業だとよくあります、突然上司が変わって、今までやってきたものをすべて否定されたりとか・・だいたい上司の顔色を伺うことに長けた方々が、生き延びていくのが現実です。そこにサー