堺雅人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近、エッセイばっかり読んでるなぁ。今まで以上に、人が何を考えてるかを知りたいと思ってるんだと思う。エッセイはそう言った意味で、書き手の日常の何気ない出来事に対して思ったこと、考えたことが綴られていて、人の頭の中を覗いているみたいで面白い。
最近読んだ堺雅人さんのエッセイは、堺雅人さんが日常的に物事を一つ一つ深く考えられる人なんだなぁと読んでいて面白かった。文章の語彙も多くて頭もいいんだなあと思うし、所々ひらがなで書くポイントとか堺雅人っぽい。(適度にゆるい。これがエッセイだよね〜)クスっと笑える所もあるし、考えさせられる所もあり、更に堺雅人さんが好きになった!
個人的には「霊」と「詩」、 -
Posted by ブクログ
篤姫で堺雅人って上手いなぁと思ったのだけど、文章も書くんだと興味を持って手に取った本。
少し涼しい風が吹いてるような文が心地よい。
出てくる舞台、映画をもっと自分も見てたら、より堺さんと一体化した心地になれるだろうけどと、その境地に至らない自分がちょっと残念。
逆に篤姫にまつわるエッセイは、へぇそんなこと考えたんかと、振り返って堺雅人の演技に想いを馳せる。
エッセイ一つ一つに漢字一文字の見出し。
篤姫にまつわる部分は、位、命、品、守、家、女と多くのページをさく。
カンシャクを、おこして大声でわめいたりした家茂という役。その根底には、「いきいきと、でも、品はよく」の監督さんなどからのオーダー。
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Posted by ブクログ
初エッセイ。俳優、堺雅人が「演じる」ときに考えること。
作家の宮尾登美子氏、長嶋有氏との対談、蔵出しインタビュー&写真も収録。
「休みのときはいつも原稿のことを考えていました」
俳優・堺雅人によるエッセイ集。
とても読みやすく、テーマにこだわりってときに熱く、ときにゆる~い文章であるように感じた。
大河ドラマ『篤姫』出演中のときには「品」というものについて言葉の成り立ちから考察していたりする。
鞄に原稿を書くための道具を入れ、持ち歩いているそうで小説も書いてほしくなりました。
文庫版でのあとがきでは、本をボロボロにしても構いませんということを、素人作家目線ながら謙虚に伝えている。
第2弾も出 -
Posted by ブクログ
前作よりも更に知的な部分がオープンに。
読んでいる本がいちいち難しそう!
神保町あたりをウロウロしてそうなイメージです。
「転機になった作品は?」「得にありません」も笑いましたが、動物映画のインタビューで「イヌはお好きですが?」と訊かれ、キライではないが、愛犬家の皆さま方と比べるとまだまだ…好きと言っていいのか?と考え込んでしまうというエピソードは彼の人柄をよく表していますね。
代用タバコが止められなくなり、まるで悪になりきれない卑小な小悪党な気分だったというお話も、なんか、共感できる気がしますw
日常でふと感じる小さな感情をどうしてこうもうまく表現・比喩できるんでしょう。
今はまた禁煙さ -
Posted by ブクログ
穏やかな文章で日々の役作り、考察、妄想などが綴られている。
この本を通して見えてくる役者堺雅人さんの役作りは、
役を知ることから始まっているのだと感じた。
その役を知るために背景やその周りの役の人々、
いろいろなことへの思索にふける様、その過程が伺える。
そういった中で自分が演じる役の人柄をつかんでいっている感じがする。
これはつまりその役のアイデンティティを形成しているのではないかと思う。
実際に生きている私たちが人と人の中で築き上げていくのと同じような気がした。
だから堺雅人さんが演じる役にはなぜかひきこまれる魅力があるのではないかと思ったりしてみる。