堺雅人のレビュー一覧

  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    俳優・堺雅人に関心があって読みましたが、名前しか知らなかった牧水を身近に感じ、更には生きるためのメッセージを受け取るという面白い本でした。高校の恩師である伊藤先生と堺さんが3夜掛け、酒を呑みながら牧水問答を繰り広げます。個人的に、堺雅人のイメージが良い意味で変わりました。飄々とした奇才といいますか…笑。タフで知的でユニークな方なんだな、と!語彙の多さには驚かされました。伊藤先生との会話を心地よく拝聴しました。機会があれば、牧水の朗読劇の一人芝居、みて見たいですね。

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    2013年05月21日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    俳優の堺雅人と恩師の伊藤先生が、同郷の牧水について呑みながら語り明かす。2人の話が、牧水に始まり大きく拡がりまた牧水に戻ってくるのが楽しい。役者の堺さん、俳人でもある伊藤先生それぞれに一番表現しやすい言葉で 語っているのに、不思議と共通する健やかな牧水観。

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    2012年10月03日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    堺雅人の恩師にあたる著者との対談で牧水を考察した新書。
    それぞれの人となりに加えて牧水の短歌についてももちろん印象深く心に残った。

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    2012年01月17日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    ネタバレ

    「あこがれ」の語源は、あくがれ(在く離れ)、今居る所を離れていく、ということであったらしい。
    「あくがれ」と「なまくら」

    小夜子との恋愛の様子、失恋の様子が秀逸です。

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    2010年12月23日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    面白い。堺雅人とその高校時代の教師、伊藤一彦氏との対談だが、堺雅人が感銘を受けた牧水の詩を読むと、伊藤先生がそれに解説を付ける、さらに堺雅人がそれを別の例え方をするといったように話が膨らんでいく。
    ただ、3日間の飲酒をしながらの対談という形式もあり、3日目の後半は緊張も解けてか、視点が合わずグダグダになってくる。それも面白い。

    引用するには長いけど、p.217の堺雅人の野球少年話や、アメリカの野球選手は素振りをするか論は面白い。

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    2010年12月21日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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      けふもまた心の鉦を打ち鳴らし打ち鳴らしつつあくがれて行く

    「あこがれ」の語源は「在所(あく)を離(か)る」
    「あこがれ」と「寂しさ」は表と裏
    だから心の鉦を打ち鳴らすんだよね
    はい、もうすごくよく分かります
     

     酒やめてかわりになにかたのしめといふ医者がつらに鼻あぐらかけり

    なんでもない日常、なんでもない自分
    それを丸ごと肯定できる牧水の実体が感じられて
    大好きな歌

    記憶メモ:酔っ払った牧水の口癖は「どうでもしなはれ」

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    2011年03月03日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    新書コーナーで平積みになっていたので、好奇心から購入。
    牧水って全く知らなかったけど、興味をもてて楽しかったです。
    伊藤先生と堺さんの掛け合いがまた、魅力的。

    文中で堺さんが、

    太宰や啄木は、想像での言葉でどこか胡散臭さがあるけど、
    牧水は実体験をそのまま歌にしているところに惹かれる

    みたいな箇所があり、なんだか同感。

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    2010年10月08日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    若山牧水の白鳥の歌が小学校?中学校?の教科書にのってて以来、あの歌が非常に好きなのだけれど。でも、旅してたくらいしか牧水のこと良く知らないことを思い出しました。
    牧水のおおらかさやおもしろみが対談から伝わってきて非常に面白く読めました。

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    2010年10月04日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    新書を読むなんて何年・・いや、何十年ぶりなんだろう?
    堺雅人・・に引かれて買ったはいいが、「牧水」にも「短歌」自体にもあまり興味がない。
    風流などというものをおよそ解さない私に面白いのか!?
    はなはだ疑問に思いつつ、読み始めたら・・・あら?結構面白かったでございます。

    「牧水」の魅力がわかったか?と問われると、自信を持って「うん!」とは言えないですが・・・とにかくのんべいな人であったことはわかりました(笑)
    読んでる最中、飲みたくなってしかたない(笑)

    今度、是非宮崎焼酎「あくがれ」を探して飲もうとおもいます。

    そうそう、この本で、「文・堺雅人」以来の謎・・・・
    堺文章における漢字と仮名

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    2013年06月07日
  • 文・堺雅人

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    エッセイは普段読まないけど、堺雅人さん著という点に惹かれて読んでみました。軽いタッチで読みやすかったです。真面目な方なんだなと感心しました。

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    2024年01月19日
  • 文・堺雅人2 すこやかな日々

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    何となく生きたいという気持ちとこだわりを持って生きたいという私の我が儘な欲望がなぜか堺さんに重なって見えるのだ。
    失礼なことを言っているかもしれませんがつまりは憧れているということです。

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    2016年08月24日
  • 文・堺雅人

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    1989宮崎 念入りに結界を張り巡らせたてみたものの 禅の悟りのように深遠 若山牧水 解脱 神々の気紛れに翻弄される古代ギリシャの人間 訛りフェティシズム 鹿児島県あまみ奄美大島 軽いパニック状態 うかれる 百人一首部 古田新太 なませ生瀬勝久 早大劇研 やまなみ山南敬助 ハチミツとクローバー 加瀬亮 伊勢谷友介 お互いの凹凸 市ヶ谷のリトルミヤザキ 小鼓こつづみ わざわざ反対方向のチカラを用意することで、進む動作に「重み」や「深さ」がでるという。 世阿弥 出雲の阿国おくに 鱈のシチュー 札幌人ごっこ 壁男 受精卵が細胞分裂をはじめるみたいに てもちぶさた エルサレム ヘブライ語 羽海野チカ

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    2016年06月20日
  • 文・堺雅人2 すこやかな日々

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    続けて読んだからか、①よりも複雑な心境の様にも感じた。それも3.11があったりと世の中が影響しているのかなと勝手に思ったり。2016/4/21完読

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    2016年04月25日
  • 文・堺雅人

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    俳優・堺雅人さんによるエッセイ集。
    毎章漢字一文字のタイトルで、それに沿った形で仕事や趣味思考を語っています。
    ひらがな多めのソフトな文体からは、本人の丁寧さと実直さが伝わってきます。

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    2015年06月29日
  • 文・堺雅人

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    堺さんの素直で謙虚な性格が滲み出たエッセイだった。それぞれのテーマが、漢字一文字になっているところにセンスを感じた。
    品とは何かについて、私もたまたま同じように考えていたので、何だか親近感さえ覚えた。一見どうでもいいような事でも、深く追求する姿勢は是非見習いたい。
    今度堺さんの演技を観るときは、また違った視点から楽しめる気がする。

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    2014年08月12日
  • 文・堺雅人

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    「演じる」ときに考えることを中心に、日常のあれこれを俳優・堺雅人が自ら綴ったエッセイ。

    まるで俳優・堺雅人の頭の中を覗いているみたいで面白かった。雑誌の連載をまとめたエッセイ集であるが、その時々に出演していたドラマや映画について感じたこと、考えたことをそのまま綴っている。“そのまま”なので、横道にそれたり最後までまとまらなかったりすることもしばしば。大河ドラマ「篤姫」に出演していた時は連載3回に渡って「品」について考えて、やっとぼんやりとした答えがでてきたという具合である。しかしヒントを得ようと様々な文献にあたり考察を重ねているところに、真面目で勉強家である著者の性格を伺える。特に本は幅広い

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    2014年06月28日
  • 文・堺雅人2 すこやかな日々

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    堺さんが、半沢直樹に出演する前に書いたエッセイ。
    それでも多くの舞台、ドラマをこなしており、現在演じている作品について多く書いています。
    堺さんの妄想が面白い。いろんなことを妄想しながら役つくりをしているのがわかります。
    典型的な文系人間だけあって文章が上手。

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    2014年05月15日
  • 文・堺雅人2 すこやかな日々

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    仕事しながら考えた事、感じた事から発展して調べた事などが多い。
    仕事好きなんだろうなあ。
    そういう話ばかりなので、さらっと終わりに作品の宣伝が書いてあってもすんなり受け入れちゃう。
    前作もそうだけど、ドラマや映画を見ながらその時期に書いた箇所を読むとより楽しめそう。

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    2015年04月23日
  • 文・堺雅人

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    長嶋有の「ぼくは落ち着きがない」の解説が好きで、堺雅人がどのような文章を書くのかが気になってたところにちょうどこのような物が売ってあったので買ってみた。
    雑誌連載当時の仕事についてとそれに絡めて考えたことをつらつらと書きとめてある。たまに「これ好き」ってやつがくる。
    「型」がお気に入り。

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    2013年12月05日
  • 文・堺雅人2 すこやかな日々

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    禁煙するからといって、煙草の歴史をたどり、たばこと塩の博物館へ見学に行く人というのは珍しいと思う。
    物事に対する独特なアプローチの数々を読んでいると、こんなふうに世界を見ることもできるのかと感心する。
    何かに行き詰っている時に読むと、思いがけない角度から物事を見つめる可能性を開いてくれるのではないかと思う。

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    2013年11月10日