あらすじ
人気エッセイ集、第2弾。 『半沢直樹』『リーガル・ハイ』『鍵泥棒のメソッド』…さまざまな役を演じる堺雅人のアタマのなか。「どうも俳優とは、おどろくほどボンヤリしていて、ひたすら受身で、なんとも特徴のない職業のようである」(本文より)撮り下ろし写真&撮影現場でのオフショット(100点以上!)も。
当初は「食にまつわるエッセイ」にしようと目論んでいたという堺さん。なるほど、目次は「あぶらあげ」「みそラーメン」と始まる。役づくりで禁煙したことが、食やカラダのことを考えるきっかけになったのだろうか、という考察も。つまりは「演じる時に考えていたこと」が綴られており、役者の頭の中をのぞき見るような一冊。撮影現場のオフショットもあり、見どころ満載!
感情タグBEST3
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5年前に買ったにもかかわらず、あまりにも読み終えるのがもったいなくて、未だに読み終えてない。
好きすぎるエッセイ。
小説執筆とかしちゃえばいいのになぁ。
その辺の作家さんより筆力あり。
Posted by ブクログ
やっぱり堺さんの思慮深さが好きだなぁ。
役を通して考えたことの話が多いので、観たことのある作品だとより楽しめる。
写真もたくさんあるので、ファンには嬉しい一冊!
Posted by ブクログ
前作よりも更に知的な部分がオープンに。
読んでいる本がいちいち難しそう!
神保町あたりをウロウロしてそうなイメージです。
「転機になった作品は?」「得にありません」も笑いましたが、動物映画のインタビューで「イヌはお好きですが?」と訊かれ、キライではないが、愛犬家の皆さま方と比べるとまだまだ…好きと言っていいのか?と考え込んでしまうというエピソードは彼の人柄をよく表していますね。
代用タバコが止められなくなり、まるで悪になりきれない卑小な小悪党な気分だったというお話も、なんか、共感できる気がしますw
日常でふと感じる小さな感情をどうしてこうもうまく表現・比喩できるんでしょう。
今はまた禁煙されているのでしょうか。
個人的には健康でいて欲しいのですっぱり止めて頂きたい!
また映像作品への露出が多くなるのも嬉しいですが、こういった文筆業も続けて欲しいです。
2013/09/19-20
Posted by ブクログ
大好きな堺雅人さんのエッセイ集第2弾!!楽しみにしていました。今回もまたいろいろなことを考えている方なのだと思える文章がたくさん収録されています。私はウンババの話(?)がお気に入りです。
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牧水の話から古事記の話に~禅宗と密教の話など(私は圧倒的に密教好きだ)興味深い考察があれこれ 文系男子と気軽に会話しているような
知性のある言葉は面白い
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「文・堺雅人」を読み終わってすぐに購入したけれど、
「文・堺雅人」はある程度さくさく読み進められるのに対して
この本は少し難しかった。
ただ、嫌なむずかしさじゃなくて、より一層堺雅人を知れてうれしいんだけど。笑
本当に色んなことを知っているのだなあとあらためて思う。
色んな本が文中に出てくるのだけど、あとから読んでみたいなと思わせられる本ばかり。
あと、ファンにとっては写真の多さは本当にうれしすぎるとおもう。
見ていると和む、けれどすごく深みがあるこの人みたいになりたいと
この本を読んでいるとつい思ってしまう。
Posted by ブクログ
穏やかな文章で日々の役作り、考察、妄想などが綴られている。
この本を通して見えてくる役者堺雅人さんの役作りは、
役を知ることから始まっているのだと感じた。
その役を知るために背景やその周りの役の人々、
いろいろなことへの思索にふける様、その過程が伺える。
そういった中で自分が演じる役の人柄をつかんでいっている感じがする。
これはつまりその役のアイデンティティを形成しているのではないかと思う。
実際に生きている私たちが人と人の中で築き上げていくのと同じような気がした。
だから堺雅人さんが演じる役にはなぜかひきこまれる魅力があるのではないかと思ったりしてみる。
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一作目を読んだのは随分昔だと思う。これも、発行された時期からはすでに10年が経過している。
堺さんの文章は心地よい。実直だし、知識も豊富で色々なトピックがあり、構造に対する解像度も高くてメインテーマと絶妙に重なる身近な事象を絡めるのが上手い。頭良いんだろうな。
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俳優のエッセイ。その時に撮影中の役柄の話とか演技のこと、あるいは身辺雑記など。
深くものを考えてる人なんだなー、そして頭のいい人なんだなーと思う。楽しく読んだ。
禅と密教の違いについて、
サトリという「あちらがわ」に向かうとき、禅の一歩は「あちらがわなど、ない」と、つよくおもうことからはじまるのではないか。そうしてじふんがいる「こちら」の地面をギリギリまで削ぎおとすのた。「こちら」のほとんどは「あちら」とのセットとして存在しているからである。こうした作業を、狂気にもちかい熱心さでおこなったとき、足もと「いま、ここ」という針のさきほどの一点がのこる。きっとそこが、禅のいう「あちらがわ」だ。
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堺さんのエッセイ第2弾。
禁煙して健やか、と言う前書きに始まって、後書きにて実は代用煙草に嵌まっていたという衝撃展開w
発売直後くらいに買ったのに、今やっと読み終わった、のだけれど、読みにくいというわけでは全くなくて、読みやすくて、堺さんの人となりがよかった。よかった。
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「文・堺雅人2 すこやかな日々」
堺雅人エッセイ第2弾。
説明不要な俳優、堺雅人。彼のエッセイ第2弾である。今回も読み応えある仕上がりになっている。彼の性格や考え方が、言葉の遣い方に如実に現れており、それが一歩二歩深い。
“アブラアゲは理想のオトナの象徴のような気もする”と言ったような遊び心溢れる文章が、沢山でてくる。また、“みそラーメンにたいして僕は、軽蔑とまではいかないまでも一種あなどりの感情をこれまで持っていた”なんてちょっとくさい文章も出てくる。
これを書いているとき、堺雅人はくすりと笑いながら書いたのか。それとも「ちょっとくさい表現かな。いや、だからこそこれで行こう」と呟いたのだろうか。そんな風景を想像した。
エッセイの題材も第1弾より身近なものが多いように思う。だからか今挙げたように肩の力がうまい具合に抜けているものが多い。
本業についてのエッセイでは、台詞覚えを題材にしたものが良かった。台詞は、役者である以上、きっても切り離せないもの。台詞がたくさんあるのは役者冥利につきるものだが、反面もうたくさんだと思うこともあるそうだ。とすると、リーガルハイの台詞覚えはどんどん出てくる豪華料理のようだったのではないか。美味しいんだけど、満腹で食べれない、そんな感じで役者冥利に尽きるんだけど、ちょっと量減らして下さい、みたいな。
そんなリーガルハイがまたドラマであるとのこと。要チェック。
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堺雅人の人柄とかが垣間見える本。
やっぱり変わった人だなあと思う。
写真いっぱいヤバス!!
あんな堺さんも
こんな堺さんも
はーこりゃたまらん
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とりとめもなく書かれている文章なので、こちらもとりとめもなく読んで。でも、観た映画やドラマの裏で、こんな状態だったんだ・・・とか、垣間見える感触はなかなかです。
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堺さんの漢字とひらがなとカタカナの使い方が好き。
一見読みづらそうに思えるけど、
すごく柔らかくて読んでてまーるい気持ちになれるリズムを生んでくれる。
博識さと謙虚さのブレンドが絶妙です。
文を書く人の本だと思う。
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『倍返しだ!!』のセリフがあちらこちらできかれていたころ、
本屋さんでは『文・堺雅人』の文庫本が平積みにされていました。
いくら『半沢直樹』が大ヒットしているからって、
それに便乗して文庫化なんて、や~らしい~、と思っていましたよ。
堺雅人人気が高い今だから、文庫化して売り上げを伸ばそうなんて、魂胆ですか?
なんて、勝手に想像をしていました。
もともと人気があった俳優堺雅人。
『半沢直樹』の影響で、その人気はさらに高まることになりました。
正直なところ、私はあまりお顔が好きではなくてですね、すみません。
大河ドラマで大人気だったときも
「う~ん、どこがいいのだろう。おばちゃまたちにはたまらない
魅力があるのだろうか」と首をひねっていましたし、
ドラマ『大奥』で、「美しい」と形容されるたびに、違和感を覚えていました。
まぁ、私の男性の好みが世間一般とは違うのでしょう。
ちなみに、『半沢直樹』の一場面。
雨に打たれて帰ってきた半沢直樹。部下に手渡されたタオルで濡れた髪をふきます。
くしゃりと乱れた髪でキメ顔をした半沢直樹は、
まさに「水も滴るいい男」。
少しキュンとしたことをここに付け加えておきます。
何が言いたいのかというと、私にとって『俳優堺雅人』さんは、演技が素晴らしくて安心してみていられるけれど、
世間で言われているほど顔が好みではない、俳優さんの一人です、ということです。
堺雅人さんが出ている作品ははずれがないので、
ドラマは見ていますし、映画もよくみます。
見るたびに、違う顔を演じ分けていて、本当にすごい俳優さんだな、と思うのです。
今回、そんな堺雅人さんの本を手に取ることになりました。
先日本屋さんでみた『文・堺雅人』の続編です。
まったく期待せずに、さらっと読み飛ばすつもりでページを開きました。
ところが、想像に反して、私はやられてしまうことになります。
シンプルで美しい文章。
ちょっと笑わせてくれるところもあれば、シンミリとさせてくるところもあるし、
暑苦しく語られがちな演技論も、遠くから、ごく静かにしかし確実に語られている。
エッセイの最後には、書かれた当時に放送・上演されている作品の紹介がさらりと入れられているけれど、
いやらしさも感じさせられません。
それはまるで背筋がすっと伸びた『堺雅人』の姿そのもののようです。
なんか、すごい人だな、『堺雅人』。
読んでいる本も、役作りのためだけでなくて、
いろいろな分野の作品を読んでいるようだし。
『堺雅人』さんという俳優さんが、もっと大好きになりました。
お顔は私好みではないのは、やっぱり変わらないけれど(笑)
出身地宮崎の方言について語られる『孤独の方言』が一番スキ。
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何もとりとめのないこと、日々の堺雅人さんが考える、思いを巡らす、いろいろな言葉が綴ってあるエッセイ。
今回は『憂しと優しと』『喜怒哀楽』『ぼくは目が悪い』『響き』の章が個人的に好きだった。
この人はどうしてこんなにも素敵な言葉をたくさん知っているんだろう。真剣に入り込むような本ではないかもしれないけど、軽い気持ちで読んでるととっても心が落ち着く、温かい表現が満載のエッセイだと思う。
エッセイのの中でも紹介されていた堺雅人さんの映画・ドラマはこれから少しずつチェックしていきたいな。
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俳優堺雅人氏によるエッセイ第二段。
「死守せよ、しかし軽やかにはなせ。」
密教と禅についての考察が興味深かったです。
今も禁煙なさってるんでしょうか…
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俳優・堺雅人のエッセイ集
役者としても個性的で素敵な方だが、エッセイの文章も個性的で、かなり素敵。
視点や考えが、少しヘンテコで
(恐らくご本人は、そんな気は全くないと思いますが)
エッセイとしても普通に面白く読めたし
俳優・堺雅人の脳内を覗けた気になるのでファンとしてもかなり楽しめた。
演技も上手くて、かっこよくて、素敵で、文章も面白いなんて。。。
天は二物を与えず、なんて嘘ですねー。
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何となく生きたいという気持ちとこだわりを持って生きたいという私の我が儘な欲望がなぜか堺さんに重なって見えるのだ。
失礼なことを言っているかもしれませんがつまりは憧れているということです。
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続けて読んだからか、①よりも複雑な心境の様にも感じた。それも3.11があったりと世の中が影響しているのかなと勝手に思ったり。2016/4/21完読
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堺さんが、半沢直樹に出演する前に書いたエッセイ。
それでも多くの舞台、ドラマをこなしており、現在演じている作品について多く書いています。
堺さんの妄想が面白い。いろんなことを妄想しながら役つくりをしているのがわかります。
典型的な文系人間だけあって文章が上手。
Posted by ブクログ
仕事しながら考えた事、感じた事から発展して調べた事などが多い。
仕事好きなんだろうなあ。
そういう話ばかりなので、さらっと終わりに作品の宣伝が書いてあってもすんなり受け入れちゃう。
前作もそうだけど、ドラマや映画を見ながらその時期に書いた箇所を読むとより楽しめそう。
Posted by ブクログ
禁煙するからといって、煙草の歴史をたどり、たばこと塩の博物館へ見学に行く人というのは珍しいと思う。
物事に対する独特なアプローチの数々を読んでいると、こんなふうに世界を見ることもできるのかと感心する。
何かに行き詰っている時に読むと、思いがけない角度から物事を見つめる可能性を開いてくれるのではないかと思う。
Posted by ブクログ
本人も何かのインタビューで語っていたが、これはエッセイというよりも「レポート」に近い。その時々の役に対するアプローチをあれこれとめぐらし、堺さんらしい筆致で整理した備忘録ともいえる。堺さんの素の部分や生活感を期待する人には物足りなく感じるかもしれない。そもそも、役作りは日常の延長にしかなくて、その切り分けが特にないのがこの堺雅人という俳優なのだろう。