木内昇のレビュー一覧

  • 漂砂のうたう

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    明治維新後、根津の遊郭で働く元武家という身分を隠して働く定九郎。
    時代に取り残され仕事に身を入れずただ流される日々を過ごすなかで定九郎は何を見出すのか・・・

    前半は読み進まないが後半は一気によめる。

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    2015年11月23日
  • 漂砂のうたう

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    籠の鳥とは、身体のことか、心のことか。

    明治維新の頃の根津遊廓が舞台。時代はわかるけど、根津の遊廓のことは全然知らなくて、もっといえば廓のことは雰囲気しか知らなかったので、最初はちょっと難しかった。でも、読みとおせた。主人公の定九郎は、かっこいいというより心の弱さを見ているみたいで見たくない、かっこよくない。ここから逃げたい、でも逃げられない、逃げられなくても心は自由とは、そんなテーマ。

    泥の中に身を置きながら、美しい小野菊。小野菊の強さ、美しさは、どんな悪意に晒されていても揺るがない。出られないのは、龍造も同じで、彼もまた揺るがない人。神出鬼没のマイペース、噺家の弟子のポン太。最初はこの

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    2015年09月14日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    文庫の厚みにひるみつつ、電車内で少しずつ読んでようやく読破。
    新選組の話ですが、御陵衛士や幹部ではない人物が中心。伊東や土方も出てきますが、その下からの視点で、人や時代に翻弄される中での考えや生き方が新選組大筋の流れとはまた違います。「幕末の青嵐」など、新選組側の本を先に読んであると、どれが正しいとかではないのだと考えてしまいます。
    監察方の尾形、新選組でも御陵衛士にいても何かが無く、何かを求めている阿部に気を惹かれました。山崎もいい味を出していています。

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    2015年03月07日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    新撰組にあっていわば脇役的な立場の浪士に主眼を置いて描いた歴史小説。作中の人々の熱い思いが錯綜し、幕末史好きにはたまらない趣向だろうが、多すぎる登場人物についていくのがやっとだった。

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    2015年01月11日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    新撰組の隊士たちからの目線の物語
    かなりこの時代の小説を読みまくって
    だんだん幕末がこんな顛末に転がって
    いったのが理解できているが、同時に
    特定の人間がにくくなる
    こんな、ちいさな組織の人間模様ぐらいが
    罪なくていいかも

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    2013年05月12日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    前作「幕末の青嵐」と比べるとトーンダウンした感じです。どちらかと言えばマイナーな隊士を主人公にして、どう料理するのか期待していただけに残念です。

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    2012年04月05日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    阿部十郎や谷三十郎の鬱屈した気分にあてられて鬱々とした気分になってくるので読みすすめづらかった。飄々とした山崎丞はなかなかいい味。阿部と浅野の別れが切ない。後半の深みを増した斎藤がいい。2012.1

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    2012年02月25日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    ネタバレ

    『幕末の青嵐』のあとに読みました。
    裏表録と言うだけあって、『幕末の青嵐』は表、『地虫鳴く』は裏の物語。
    青嵐と同じように章ごとに視点がかわり、それぞれの人物を見れる。
    阿部の人間臭さが愛おしい。
    あと山崎烝のしゃべり。
    尾形と関西弁でペラペラしゃべってる。
    山崎ファン必見です。

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    2011年12月03日
  • 新選組裏表録 地虫鳴く

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    ネタバレ

    安部十郎、尾形俊太郎、篠原泰之進らの視線から、激動の時代を流され、或いは駆け抜ける周囲の人々を描く。
    脇を固める山崎と斎藤が印象深い。

    近藤の為に新選組を組織した土方さんと、土方さんに対抗心を燃やす三木三郎。
    三木三郎というと伊藤の実弟というだけで取り柄のない人物像が焼き付いているが、ここではそれを覆す人物像で描かれている。

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    2011年07月17日