ダーウィンのレビュー一覧
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ダーウィンの『種の起原』は、予想を超えて、
ボリュームのある作品である。
何か、もっと短いものだという印象があったのであるが。
読み始めて、
八杉龍一氏の訳がかなり注意して翻訳しているのだと思うが
なかなか、その中に入り込めない。
言葉は、ゴツゴツしている。
この『種の起原』は・・1859年11月に出版されている。
いまから、約150年前のものだ・・が。
その『古さ』を感じさせないのは、どういうことだろう。
博物学というジャンルは、
今の時代になくなってしまったのだろうか。
非常に新鮮に感じる・・
今風に言えば、エコロジストのような感じである。
地質学、植物学、動物学、人間学・・・
広 -
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ネタバレ上巻に引きつづき彼の難解で冗長な文章に付き合わされるはめになるのだが、要するに「昔の動物より今の動物が高等であると私は考え、それは生存競争に勝ってきたからだ。」「進化というのは、目的ではなく偶然である。かつ、爆発的に増える。」「退化は、その器官を使わなくなったからで、これも適応進化である。」
勘違いしないでいただきたいのは、進化は目的によるものではない。キリンの首が長いのは、高いところの草を食べるためではなく、たまたまである。爆発的に増え、環境に合うものだけが生き延びた。これが適応進化である。ただ結果的に見れば、「環境の目的に沿うように進化しているように見える。」ので、アリストテレスまではそ -
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本名がチャールズ・ロバート・ダーウィン。
自分ではロバート(だか、ロベルトだか)をつかわなかったそうです。
わりに読みやすいのは無夜がこの手の「遺伝」とか自然淘汰が大好きだからでしょうか。
1990年に発行となっているので、和訳が合うってこともあるのでしょうか。
これはもう、進化に関するテキストですね。
起源ではなく、起原。どちらも同じ意味ですけれど、無夜は原より源の方がなんとなく好きです。
内容を……書くととりとめがありません。ので、やりません。
読むのに時間がかかりました。岩波で上下本、だいたい400ページ×2ってとこですね。
それでもとても読みやすい。ですが、実りがあっ -
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言わずと知れたダーウィンによる生物学における世界古典の傑作。
環境について語るなら、まずこの一冊を・・・ということで、いつかは読みたいと思っていた。
この本を自分の頭で理解し消化しようと思うと、生物学についてのある程度の知識も必要では?という難しさは感じる一方で、生命の神秘さ、生態系というものの尊さを感じずにはいられない。
ダーウィンは、公の仕事としてアメリカへの航海から動物学の著作をまとめ、地質学の本を出版。そして、1856年に種の起源について大著の執筆に着手したほか、地質学、植物学、人間学に及ぶ巨大な業績を残したという。
「自然選択」の作用や「進化論」といった尊い研究結果をムダにしな -
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ミミズによる腐植土の形成はとても長い時間を要し、大きな結果をもたらすという点が自然淘汰による進化と重なっていて面白い。
渡辺先生の訳はわかり易いことで有名なので、今回も読みやすかった。しかし、かなり頻繁に出てくる計測値の単位が日本人に馴染みのないポンド、ヤード、オンス、フィート、インチ、エーカー、マイルなので非常にストレスで途中で読むのをやめたいと思うほどであった。稀にカッコ書きでグラムなどに変換されているが、ほとんど助けになっていない。原著を忠実に翻訳したい気持ちからだろうが、かなり頻繁に計測値が出てくる本書でそれを貫くことは読者への配慮を著しく欠くものである。この点が解消されれば、もっと -
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ダーウィンがミミズの研究をしていたことは知っていたので、本書を読んでみることにした。
ダーウィンがミミズに関心を持ち、ロンドン地質学会で「腐植土の形成について」という発表をしたのが1837年のこと、そして本書を出版したのは亡くなる半年前の1881年であるから、実に40年以上にわたり、ミミズの観察、研究を続けてきたことになるのだから、これはスゴい。
田舎育ちなので子どものころはミミズを良く見たものだが、そう言えば最近とんとミミズを見かけない。そんな身近にいたミミズがこんなにすごい働きをしていることを、本書を読んで改めて知った。
「適度な湿度がある地域ならばその地表は腐植土で覆われている -
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個々の種は一つの地域だけで生み出され、その後そこから過去と現在の条件のもとでその移動能力と生存能力の及ぶ限り遠くまで移動した。
かつては連続的だった多くの種の分布が地理的な変化や気候の変化によって分断されるという出来事が地質時代に間違いなく起こっている。
創造の中心は一つか複数か
決して交雑を起こさない生物を考えてみよう。私の学説によればそのような種は他の個体や変種とは決して混じり合わないが相互に取って代わりながら改良されてきた変種の系列の子孫である。そうだとすれば変更と改良が継続して起こることで生み出される個々の変種に蔵する全ての個体はただ一組の親の子孫ということになる。
「創造の中 -
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自分の守備範囲とあまりに違いすぎて理解できない、というより頭に入ってこないというのが正直なとこでした。
ああ、そうだ、俺は「生物」嫌いで「化学」選んだんだったよ。。。
そもそもなんで読もうと思ったのかというと、最近読んだビジネス書に立て続けに名前が出てきたからです。
ダーウィンの功績は、それまで「創造説」(=それぞれの種は環境に合わせて神が創りたもうた)を覆し、それぞれの種が自然淘汰や変異を繰り返し、今の形になってきたということを証明した(?)ことだそうです。
読むきっかけとなったビジネス書に無理矢理こじつけるのであれば、今残っている企業も昔から今の形ではなく、変化する仕組みを持ってい