ダーウィンのレビュー一覧

  • 種の起源(上)

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    原文に近い翻訳なので言い回しが難解でなかなか頭に入ってこなかったが、200年以上前に標本を研究して、遺伝子レベルの研究が可能な現代にも通ずるロジックなのが素晴らしい。自分で研究した結果より、いろんな人の研究を重ねて新しい見せ方をした結果、爆発的なヒットになったというのが、新サービス検討にも通ずる精神かと。
    不妊の中性個体と自然淘汰の話が面白かった。自然淘汰は「三体」にも繋がる。

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    2025年02月08日
  • 種の起源(上)

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    生物学の知識がない自分にとっては生き物の名前さえ画像を調べながら読んでいたが、特に奴隷アリの話は面白かった
    自然淘汰という膨大な時間が起こした変異を仮説として立て、立証していくストーリーは読みやすい

    ところどころ結論が遠かったり冗長さは感じたが知識なさゆえか翻訳かは分からないが、とりあえず(下)も読んでみる

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    2025年02月05日
  • ミミズによる腐植土の形成

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    ダーウィンとは、あの進化論のダーウィンである。彼が家族の協力を得ながら40年もミミズの研究をしていたとは、恥ずかしながら知らなかった。ダーウィン最後の著書がこの本。
    この本によって、ミミズは単なる釣り餌ではない、大地を耕して潤してくれる存在であると、世に知らしめたのだ。
    いまだに分からないことも多いミミズだが、ミミズがいなければ、作物は育たない。畑に薬を撒いて除草すると、ミミズも死んでしまい、豊かな畑にはならない。とても大事な存在なのだ。
    ダーウィンが実験に使っていたミミズは日本のものより大きいらしいが、巣穴の入り口は葉っぱなどで塞ぎ、寒さをしのいだり、食べ物にしたりする話やローマ時代の遺跡が

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    2024年06月22日
  • 種の起源(下)

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    感動した。
    前半は難しくて頭に入ってこなかった()けど、中盤以降は膨大な時間の流れを感じてぞわぞわした。身の回りの生き物皆同じ祖先を持つのかと思うと目眩がする。となると人間なんて皆兄弟とか親戚みたいなもの。そう考えたら他人にも少し優しくなれそう。解説のところにもあったけど、人間がどこから来てどこへ行くのか、人生とは何か、などなど考えさせられました!150年前にこの考え方が出てくるのがほんとにすごい!

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    2023年04月19日
  • 種の起源(下)

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    読もうと思った理由
    前巻と同じ

    気づき
    ・自然淘汰説が基盤としている考え方は単純である。
     個々の新しい変種、最終的には個々の新種が生み出さ 
     れ維持されるのは、競争相手となる種類よりも何らか 
     の利点を有しているからである。一方、そうした利点
     のない種類は、ほぼ必然的に絶滅することになる
    ・変化した子孫をたくさん生み出す優勢な種類は、長い
     時間をかけて分布を広げていく。そしてその結果とし
     て、類縁関係にある変化した子孫が世界を席巻してい
     く。一般にその理由は、優勢な種類の子孫が生存闘争
     において劣った種のグループにとって代わっていくか
     らだと考えればよい

    進化論は当時、社

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    2021年09月18日
  • 種の起源(下)

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    「種の起源」を読むと進化論の発表に際してダーウィンがどれほど慎重だったか窺える。宗教家やナチュラリストからの想定反論に対してあらゆる視点から検証し論理武装した結果、学者から一般読者に至るまで広く遍く多大な影響を与える一冊となったといえる。地質学や地域分布も面白いが、特にシンクロニシティに触れている点は革新的な着眼点だと思う。

    歴史的名著は、エッセンスを知っていても、実際に読むことが新しい着想を得られるものだ。

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    2021年08月10日
  • 種の起源(上)

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    今更ながら人類の歴史的名著を読む。まずは上巻。

    なぜ本書が人々の常識を一変させたか、それは一般読者向けに分かり易く書かれたことのほかに、シンプルな主張を徹底的な論理武装で身にまとった点にあろう。本書内で厖大な事例が列挙されているが、彼は帰納的に進化論を導き出しているのではなく、観察と実地調査から既に結論を有しており、その論証としてあらゆる角度・視点から推敲を重ねて丁寧に理論の層を重ねている。そこには反証に対する準備も含まれる。「自然淘汰」が最も有名だが途中変異や本能など充分に検討と熟慮を以って慎重に進化論を温めていたことがわかる。ウォレス氏が手紙を出さなければ、ひょっとすると発表せぬまま亡く

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    2021年08月07日
  • 種の起源(下)

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    上下巻合わせて約15時間かけて読み終えた。用意周到で徹底的な論証を追うのはここまで大変なものなのかと肌で感じることができた。この経験は分厚い本を読むかどうかの一つの判断として役に立つだろう。

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    2021年04月08日
  • 種の起源(上)

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    言わずと知れた古典。その構成は、第一部(1~5章)で自然淘汰説(自然選択説)を説明し、第二部(6~9章)でその難点を取り上げ、第三部(10~14章)で生物学諸分野の知見が自然淘汰による枝分かれ的進化によって理解できることを示している。

    私がこの本を読んだ目的は二つあり、一つ目はダーウィンの入念な論証を追体験することである。これは、種の起源はダーウィン本人による一般人向けの要約書であることから、なるべく専門的な知識なしに容赦のない思考のヒントを得ることができると考えたからである。二つ目はある程度ボリュームのある読書体験をすることである。上下巻合わせて800ページ超もある大著を読み通す経験は今後

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    2021年04月08日
  • 種の起源(上)

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    言わずと知れた名著だが、一般読者向けとあって非常に読みやすい。

    生物学の小難しい話もあるが、実験に基づいた例証が魅力的で、まるでグローバルヒストリーの本を読んでいるようにワクワクした。

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    2020年06月30日
  • 種の起源(下)

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    下巻では地理的条件などさらに議論の範囲が広がっている。
    あくまでエビデンスを身上とし、そのため不確定なところでは断定を避けている。
    そのためか、ページ数のわりに主張に精彩を欠くように感じてしまう。
    それは現代からみるとそうだ、というだけなのかもしれないが。
    なんにせよ冗長ではありつつ読みやすいので、一読してみることを勧める。

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    2019年05月30日
  • 種の起源(上)

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    訳者の力によるところも大きいと思うが、その重厚な佇まいに反して読みやすく理解しやすい。
    現代では当然のものとして受容されている「進化論」。形質の獲得が自然淘汰・性淘汰に依るものだという主張は、これほどまでに丁寧になされていたのかと驚く。それほどまでにセンセーショナルな主張だったのだろう。

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    2019年05月27日
  • 種の起源(下)

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    上巻に続き、とても深い研究書である。150年前に書かれたとは思えないほど、進化論について緻密な研究に基づく詳細な記述がある。驚きの一冊。
    「自然は、個々の生物自身の利益になりそうなことならば、膨大な時間をかけてゆっくりとたゆむことなく生物の体のつくり全体に働きかける。そして、どれか一つの種に由来する複数の子孫の生殖機能を、相関作用の法則を通じて変更することができる。つまり、一カ所を変えると、それに応じて次々と別の箇所の変更も進むのだ」p56
    「長い目で見ると、同じ地域にすむすべての種はなぜ最終的には変化するのかという理由がわかってくる。変わらない種は絶滅してしまうからなのだ」p129
    「自然

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    2018年11月04日
  • 種の起源(上)

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    19世紀に書かれたとは思えないほど、動植物についてよく調査・研究され、論理的にまとめられている。正確な論述は、ダーウィンがいかに厳格な人間であったかを伺わせる。生物学の基礎をなす極めて重要な古典だと思う。
    「どの生物種でも、生き残れる以上の数の子供が生まれてくる。しかもその結果として、生存闘争が繰り返し起こる。こうした状況下では、自分自身の生存にとって少しでも利益となるような変異をそなえた個体は、たとえそれがいかに小さな変異であっても、複雑で変化しやすい環境下において生き残る可能性が高くなるはずであり、自然によって選抜されることになる(自然淘汰)」p21
    「すべての生物は、ある年などに個体数

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    2018年11月04日
  • 種の起原 下

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    「種の起源の見解が,一般に受容されるときには,博物学に重大な革命がおこるであろう」
     上巻に続き,自説に対する批判に応える形でダーウィンは自然選択による変化を伴う由来の論理を確かめていきます.化石記録が不完全であること,種によって地理的分布が広大であること.これに対する論説の中に「日本」発見.「・・・これらオーストラリアの植物は・・北にむかって日本まで・・散らばっている.」あの有名なガラパゴスもでてきますが,イグアナやフィンチの絵もなく,下巻では各論もありません.「生命の最初のあけぼのにおいては,もっとも単純な構造をもつごく少数の種類があっただけであって,変化の速度は極度に緩徐であったと思われ

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    2018年02月25日
  • 種の起原 上

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     ダーウィンといえば進化論ですが,本書下巻の最後尾の付録に「進化evolution」とようやく,それも,ダーウィンと同時代の博物学者は生物が環境にあわせて身体を変化させること自体は承知している,という文脈で使っています.その原動力が自然選択なのだ,という言い方です.本編では変化を伴う由来,descent with modificationという表現がよく用いられます.迂遠な言い回しが生真面目に訳出されているので,読みにくいです.ですがおそらく,当時としては平易な語り口で書かれており,現代で一般的な科学エッセイとに相当すると思います.目を引くイラストなどは一切なく,唯一の写真は著者ご本人の肖像写

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    2018年02月25日
  • 種の起源(上)

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    読むのに苦労した。言葉のレベルはそれほど難しくなく、一般書としては楽しめる。だが、しっかりと言葉の咀嚼をしないと理解できない。古典に触れられて良かった。

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    2017年11月09日
  • 種の起源(上)

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    いつかは読まねばと思いつつ先延ばしにしていた本.科学者としてのダーウィンにあらためて敬服できる.ダーウィンの最後の著「ミミズと土」を以前読んだが,種の起源においても,「仮説・思考」「実際の動植物の観察」「他者の文献調査」が入り乱れた後,最終的な結論が筋道だってしめされている.

    一般向けの書として,当時多くの人が手に取ったというところも素晴らしいと思う.

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    2015年08月03日
  • 種の起源(下)

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    下巻もやっとこさ読み終わった。上巻に引き続きダーウィンの偉大さに感嘆する内容だった。くどいと感じるほどに自説や対立仮説に疑問を投げかけ検証しているため、若干の読みづらさはあるけれども。

    実際に読んでみるまでは、種の起源は自然淘汰説により人の起源が猿人類であることを唱える本であると思い込んでいた。
    植物から魚類、鳥類、昆虫など、様々な生物に関してだけでなく、地質学や気候学など話題は多岐にわたる。遺伝の法則がわかっていない時代の著作であるから、分子生物学的な話は出てこないが、それでもこの時代によくぞここまでと驚いてしまう。

    生物学を学ぶ者として、手に取ってみて良かった。
    もっと視野を広げて、様

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    2014年06月22日
  • 種の起源(上)

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    読み終わるまでに結構な時間が掛かってしまったけれど、買ってみて良かったと思える。ダーウィンがいかに偉大であるかが理解できる。

    メンデルによる遺伝の法則の発表より前の著作。自然淘汰説は10年以上温め続けていた持論…遺伝の法則よりもずっと前からこの説を胸の内に秘めていたということ。
    進化論の礎を築き、自然淘汰説を提唱した。凄い…。

    生物学を学ぶ人間として読んで良かったと思えるし、一度は読むべき気がする。

    自分の仮説に真っ向から対立する事例を敢えて取り上げ、それについて厳しく言及し、考察する。そして、特殊な例を排除し、自分の仮説を一般的な形に落とし込む。
    客観的な分析能力の高さ、先見の明は驚異

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    2014年06月22日