柿沼瑛子のレビュー一覧

  • カーリーの歌

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     世界幻想文学大賞を獲得した、ダン・シモンズのデビュー作です。
     ダン・シモンズは『ハイペリオン4部作』で名声を博していますが、SFオンリーの作家ではなく、ホラーやアクション物も書いています。とにかく長編が得意な人で、どの作品でも一度読み始めると止まらなくなりますね。
     本作は、アメリカの詩人が、何年か前に死亡したはずのインドの有名詩人が生きていて、その新しい詩をアメリカで発表するためにインドはカルカッタを訪れることによって始ります。
     カルカッタの雑然とした状況と得体の知れない人物達が、ある大きな悲劇を引き起こすのですが、とにかく圧倒的な筆力でのめり込んでしまいました。
     なお、本作のテーマ

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    2009年10月04日
  • 焚殺 歴史の闇に隠されたあるゲイ・クラブの悲劇

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    ネタバレ

    1973年に起きたアップステアーズ・ラウンジ火災事件を通して、なぜある悲劇が社会から黙殺されたのかを描いた一冊。事件そのものだけでなく、宗教・法・科学が重なり合って生んだ差別構造が丁寧に描かれている。ニュースで語られない理由を考える視点を与えてくれる、LGBT史を学ぶ上で重要な本。

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    2026年01月28日
  • キャロル

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    クリスマスまでに読み切れて良かった。
    キャロルも指摘していたような、テレーズの視野の狭さとそれを通してしか人を理解しようとしない若さ、が気になりはしたけど後半の転換が好きでした。
    幸せな一夜が明けてこの情景の隅々までも永遠に忘れはしないだろうという感情、
    人を愛することの持続性への不安感、
    終わりを実感する前に今後あり得るはずだった思い出を想像する切なさ、
    ほんの始まりでしかなく ほんの短い間でしかなかったということ。それでも二人にとってはそれが真実であること。

    幸せになってほしいと思えるラストでした。

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    2025年12月23日
  • 誰?

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    東西冷戦が続く時代。国境付近に設置された西側の極秘研究所で爆発が起き、いち早く駆けつけた東側のエージェントに責任者の物理学者が連れ去られる。外交努力の末、帰還した博士は、体の半分以上が機械化されていた。この人(?)は本当に、連れ去られた博士本人なのか。様々な実験、検証。過去の恋人や恩師との再会などを経て、最終的に博士(?)は意外な選択をする。そして、このカラクリを知る東側の諜報部員の意図とは。自分が誰であるかをどう証明するのか、一市民ではあるが、自分にこんなことが起こったらと思うと結構恐ろしい。博士の最終選択、とても興味深い。

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    2023年08月29日
  • 妄想の世界史 10の奇想天外な話

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    ジャケ読。まあ、興味深いというか、。古い精神科の医師の記録の客観記録的なものに、当時の時代背景などを書き加えている。
    1918年マダムM認知疾患、すり替えられた家族。1793年ジェームズ・デイリー・マシューズ、凄腕スパイ妄想。1640年ロバート・バートン、鬱文学者。1548年フランチェスコ・スピエラ、宗教的絶望。1382年フランス王シャルル6世全身がガラス化する、ガラス妄想。1786年マーガレット・ニコルソン自分が正統な女王という妄想。1793年医師フィリップ・ビネルが経験した、自分の首がギロチンで落とされたと妄想する人々が同地域で多数でた例。1831年あたり、ナポレオンの死後に多数出てきた、

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    2023年03月26日
  • キャロル

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    映画が高評価だったことを覚えていたので、原作を読んでみたくなり手に取りました。
    主人公のテレーズが好きになれませんでした。醜さをとても嫌うところ、不安定すぎるところ…。登場人物が好きになれなくても物語として面白ければ良いはずなんですが、私にはひっかかるところが多すぎたみたいで合わなかったです。
    映画で観るとまた印象が違いそうなので、そちらも観てみたいです。

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    2023年02月05日
  • キャロル

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    人並みに嫉妬したり、恋に思い悩むテレーズが愛おしくなった。
    キャロルに対する評価が定まるのは、中盤以降。実はテレーズへの愛に溢れていて、そして人間臭いところがたまらない。

    愛すべき二人が車でアメリカ横断旅行(?)に出るって、すごく映画的と言うか、おしゃれだなと思ってしまった。

    単なる恋愛小説ではないのは、テレーズには男性のお相手がいて、キャロルには元夫と娘がいたことかもしれない。いわゆるLの世界的な「イケてるビアン達の都会ライフ」とは全く違うお話になっているw

    テレーズとキャロルの関係が監視されて、娘の親権争いに利用されるのは、ゲイとしては非常に苦しい気持ちになってしまった。
    子どもの幸

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    2019年01月27日
  • キャロル

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    パトリシアハイスミスの作品にはイヤミスというか丑の刻参りというか黒い憎悪を想像しがちですが、これは普通に恋愛物でした。舞台美術の仕事に進もうとしてる若い女性と、魅力的な主婦を巡る話。この二人が自分の気持ちに素直で後ろめたさを感じていない。
    さすがに会話などは洗練されてる。

    「古典になる条件って何だと思う?「時代を超越した業を描く物だと思います」「人は得てして別の方法で探した方がずっと見つけやすい物をセックスを通じて見つけようとする」

    かなり若い頃に書かれた作品のようだが、さすが巨匠になる人は違う。

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    2018年10月07日
  • 未完の情熱

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    鬼ロマ。
    父遺書を前に、アンゲロスに全てを奪われたジェシカ
    領地の管理をして欲しいといいつつ、愛人提案。
    かつて彼がしていた馬の世話を彼女がするはめに。

    あの夜全てを失った彼の複雑な想いは読みごたえありのラストです。

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    2014年01月25日
  • カーリーの歌

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    ハイペリオンシリーズがとても好きだったため、読んでみた。目には目を的な負の連鎖を終わらせるということは理解できたが、結局よく分からないままだった。

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    2012年08月08日
  • 殺戮のチェスゲーム(上)

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    ダウナーでエロス。
    凶悪で世界を裏から牛耳るサイコハッカー達に立ち向かうお話。
    近寄っただけで肉体はおろか脳内分泌物質までコントロールされるなんてめちゃくちゃです!

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    2009年10月04日