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  • 妄想の世界史 10の奇想天外な話
    3.3
    1巻2,530円 (税込)
    「私の身体はガラスでできている」 妄想――それはただの思い込みか、深刻な病か、 それとも、無限の想像力が編み出した究極の「生存戦略」なのか。 史実に見る、10の奇妙なケース。 「妄想」は当事者以外には奇妙でおかしなものだと思われがちだが、 過去の記録に注意深く目を凝らせば、驚くほど日常的で役立つことがわかる。 そこには実に巧妙かつ切実な、生き延びるための心理的作用が働いているのだ。 ファンタジックな世界への逃避に見えたとしても、本質的な意味においては逆で、 妄想とは、個人が現実世界と関わっていくための、必死の「戦略」なのである。 英BBCで10シーズン続いた人気ラジオシリーズ”A History of Delusions(妄想の歴史)”の制作者が、文化・社会・宗教・精神医学の観点から「妄想」を読み解く、壮大な歴史絵巻。 人間の歴史は、百花繚乱の「妄想」に満ちている――!

ユーザーレビュー

  • 妄想の世界史 10の奇想天外な話

    Posted by ブクログ

    マダムMは、周囲の人間が皆すり替えられた、とおもっている。
    シャルル6世は、自分の体がガラスでできていると思っている。
    レア=アンナ・Bは、国王に寵愛されていると思っている。
    なんだ、頭がおかしい人間の話か、そう考え、話を単純化して終わらせてしまうなんてノンノン。
    彼彼女らは本当にそうだと信じているのだ。
    私が見る世界とあなたが見る世界が異なるように。

    妄想は楽しい。
    夢女子(アニメや漫画等のキャラクターや現実の人物のうち「推し」(好ましく応援したい者)を愛し空想の中で楽しむ女性のオタクの一)と何が違うのか?
    マインドワンダリングとの明確な違いはあるのか?
    私はそれを知りたいと思った。
    本書

    0
    2024年09月11日
  • 妄想の世界史 10の奇想天外な話

    Posted by ブクログ

    難しくてよく分からない部分が多い。
    精神病や欧米の歴史に詳しい人ならより楽しめると思う。
    でも説明が丁寧なのでド素人の自分でもなんとなく概要は理解できた気がする。

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    2024年09月11日
  • 妄想の世界史 10の奇想天外な話

    Posted by ブクログ

    ジャケ読。まあ、興味深いというか、。古い精神科の医師の記録の客観記録的なものに、当時の時代背景などを書き加えている。
    1918年マダムM認知疾患、すり替えられた家族。1793年ジェームズ・デイリー・マシューズ、凄腕スパイ妄想。1640年ロバート・バートン、鬱文学者。1548年フランチェスコ・スピエラ、宗教的絶望。1382年フランス王シャルル6世全身がガラス化する、ガラス妄想。1786年マーガレット・ニコルソン自分が正統な女王という妄想。1793年医師フィリップ・ビネルが経験した、自分の首がギロチンで落とされたと妄想する人々が同地域で多数でた例。1831年あたり、ナポレオンの死後に多数出てきた、

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    2023年03月26日

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