小坂俊史のレビュー一覧

  • 新婚よそじのメシ事情

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    「四コマ王子」小坂俊史先生の新婚家庭メシネタ非四コマ漫画。複数の意味で「ごちそうさま」な一冊です。
    フリーダムに非コミュに独身食生活を送っていた漫画家(ほぼ小坂先生ご自身)が40歳にして同業者(ほぼ王嶋環先生。牛肉エピソードなど育ちが良さそうなイメージ)と結婚し、慣れない2人暮らしの中で食事を作ってもらったり作ったり、食材の買い物に行ったり時に食べに出かけたりの日々を送る。ただそれだけの話なのですが、語り手である作者が長い独身生活で色々拗らせているので、至る所に何とも言えないペーソスが込められていて読み応えがあります。
    小坂先生の他のグルメ系作品を読んだ時も思ったのですが、この本を読んでもそん

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    2018年01月07日
  • 新婚よそじのメシ事情

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    激甘!!!『恋愛ラボ』より甘い漫画がこの世に存在した……。ちょっと咽ちゃう勢いの新婚メシ・ショート集。うまいのが、決してイチャイチャしているわけでもなく、けれど二人でしか乗り越えられない「ささやかな」場面がいくつもあって……甘い……甘い……。
    小坂目線から描かれているにも関わらず、どこか「夫」のほうが俯瞰して描かれていて、なんとなく嫁さんのほうから読んでいるような場面がいくつもあり、改めて小坂の観察眼の鋭さが伺える。終盤のほうが二人打ち解けた雰囲気になっていて、チッ、だ(笑)
    事情があり二巻は確約されていないそうですが、連載は続いているようなので、ぜひ次も出版されてほしい本。(もちろんネタが切

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    2018年02月23日
  • サークルコレクション (2)

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    久々に読んだんだけれど、やっぱなんかいいんだよなぁ……優しい風が吹いているンだよなぁ……。みんながみんな、一番大好きなものに一生懸命な感じが。小池のばあさん風に言えば、ダイバーシティ。居酒屋で慰め合うところとか、大好き。そういう意味では『中央モノローグ線』へと繋がる、作家のハートの部分がちらりと見える秀作。

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    2017年08月03日
  • ラジ娘のひみつ(1)

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    あいりちゃんは可愛いし、あいり姐さんはキレッキレで素敵。でも、素のあいりちゃんが時折見せる黒さが好きです。道路交通情報センターの道端さんとあいり姐さんの掛け合い、リアルに聴きたいなあ。

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    2013年08月26日
  • わびれものゴージャス

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    『わびれもの』の続編。前作同様、鉄道ネタ成分がやや多めです(笑)。
    個人的お勧めは、モーゼの墓編、座散乱木遺跡編、ひとりの町編、波照間島編辺りです。理由は、その物件が人の営みとともにあることを、特にきちんと書いてくれているから。
    なお、本作品にわびれ「物件」は自治体単位も含め大量に登場しますが、わびれ「イベント」は意外にも早朝相撲編のみだったりします。

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    2013年06月03日
  • わびれもの

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    日本国内にひっそり佇む、様々な「わびれ」物件の紹介・訪問記漫画です。
    有名な秘境スポットや廃墟スポットへの訪問録も勿論含まれていますが、見所はそれらよりもむしろ、今現在密やかに生息する物件、あるいはゆるやかに消え去ろうとしている物件に注がれる作者の愛に満ちた視線と、物件の生息する土地やそこに暮らす人々に向き合う誠実な態度にあると思います。
    作者の作品の魅力の1つに、ちょっと世間の本流から外れた女の子の、鋭くも温かい視点での描写がありますが、そうした描写に通じるスタンスが、この作品からも存分に感じられます。

    なお、本州最東端のトドケ崎訪問編に登場する、宮古市姉吉漁港の「本州最東端の蛇口」は、東

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    2013年06月02日
  • モノローグジェネレーション

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    モノローグシリーズの最終巻。

    ほぼ、同じ展開の作品ですが、それも、また良いと。

    この辺は好みです。

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    2013年06月01日
  • わびれものゴージャス

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    さて、エッセイぽい感じの、ネタに困るらしい作品です。かなり、ぶっちゃっけていますが、ほぼ、趣味の世界。

    面白い?といわれると、人によります。ええ。

    個人的には好きなので。

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    2013年06月01日
  • モノローグジェネレーション

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    素晴らしい!!! ラストシーンで思わず枕に突っ伏し、声を上げて泣いてしまった。
    3冊目が一番自由度が高く、同時に『ふたりごと自由帳』に近い辛辣さがあって、孤独感、人はひとりで生きてゆく、というどうしようもない閉塞がより強かった。だからこそ、3作全部を1本に繋げる、たった8コマのあの破壊力がすごい! 最終回にする、という決意の強さが、一番強いメッセージを引き出していたのかも。
    たとえ人間が死ぬまで独りぼっちの存在だとして、それが覆せない真実だとしても、それでも……きっと人は、自分ではない誰かを想うことが出来る。すべては繋がっている。きっと生きてゆけるよ。絶望の向こうの真心がまっすぐと読む人を突き

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    2013年04月18日
  • モノローグジェネレーション

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    流石!俺たちの4コマ王子!
    中央モノローグ線から始まるモノローグシリーズ最後の一冊だそうで。一回の連載で一つのテーマで色々なキャラクターがそれぞれの視点で呟いていく心から漏れ出るモノローグによって織り成すそれぞれのストーリーが絡まり会って、何時かの自分をそこに見いだすことができるから、クスリと笑えてしまう。最終回は必見。王子に殺られたw

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    2013年04月18日
  • コミックいわて2

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    佐佐木勝彦さんの話に泣けた。
    そのだつくしさんの台詞にまた泣けた。
    こちらは「壬生義士伝」の吉村貫一郎を彷彿とさせたからですが。

    震災がきっかけではなかったのですねこの本。

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    2012年05月24日
  • 遠野モノがたり

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    遠野市出身、中央線“西荻窪”在住の自分にとって作者の『中央線モノローグ』『遠野モノがたり』は他人の作品とは思えないほどでした。

    「帰ってくる」っていう選択肢は ずっとあるんだよ
    長い間 選択問題解いてないから 忘れちゃったかなあ

    この台詞にページをめくる指が止まりました。
    ほんと、そうだよねぇ

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    2012年04月16日
  • コミックいわて2

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    購入

    岩手の魅力を漫画の力で広めよう。
    という試みと私は解釈している漫画。
    岩手にゆかりのある漫画家さん達が、岩手をテーマに
    漫画を描いている。

    前作からの続き物を描いている方もいるので、
    やはり1巻から読んだ方が分かりやすい。

    座敷童、遠野、さんさ踊りなどわかりやすい「岩手」もあれば、
    バンカラ、ひっつみ(はっと)、がんづきなど
    ちょっと深めの「岩手」もあり。
    後書きが県知事なのも変わらず。

    この本をきっかけに、多くの人が岩手に興味を持ってくれると嬉しい。

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    2012年04月02日
  • 中央モノローグ線

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    すばらしい。『遠野モノがたり』から作者を知ったのですが、中央線の「ありそうな」空気感が見事に再現されていて、同時に、どこか「街で暮らしてゆく」ことの切なさと暖かさが互いに交じり合って同居している。情緒的なモノローグが淡々としていて、何度読み返してもジンワリときます。絶版っぽいのですが、あちこち店内在庫を探し回ってみてよかった・・・!
    ただ、登場人物も描かれる街も数多いので、続編の『遠野モノがたり』よりも、少し散漫な印象が。どちらかと言えば『遠野モノがたり』のほうが、作品としては完成度が上かなぁ。

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    2011年11月30日
  • ハルコビヨリ (1)

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    面白かったーーッ! 久々にギャグマンガで笑い転げた。既にだいぶ古い作品なのですが、いい意味でノリノリだった頃のみずしな孝之みたい。
    久々にあの加速度的に上昇する笑いのテンションを漫画で読みました。しあわせ。
    どことなくビターで、ちょっぴりだけ甘い。“同棲漫画”として期待すると大きく裏切られ、実際裏切られてるんだけれど、最後に残る読後感は、やっぱり同棲漫画なのである。ふふ。

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    2011年11月20日
  • 遠野モノがたり

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    11年夏、18きっぷの旅で遠野に滞在したときに、やけに外装が古い本屋さんで見かけて手に取った一冊。みずしな孝之は知っていたので作者の名前だけは知っていて、なるほど中身もみずしなフォロワーな感じなのですが、とにっかくお話がいい! 普通の漫画では描き出さない見事な“ツボ”を突いて突いて突きまくってくれます。「遠野」という『ちょっと変わった田舎町』の世界観と、だらだらと過ごしながらも少しづつ自分や他人の生き方と向き合っていく主人公たちの淡々とした日々が、面白くて、ちょっとだけせつない。「もろもろの不安・もろもろの後悔」「生まれて初めて子どもが欲しいなんてことを思っちゃって」「なんだよ、ずるいなー」「

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    2011年11月01日
  • 遠野モノがたり

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    「中央モノローグ線」の続刊。

    擬似エッセイになっていますが、作者さんは、いまだに遠野に住んでいるようです。

    震災時は、どうなったのか心配でしたが、無事だったようで。

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    2011年07月10日
  • 遠野モノがたり

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    遠野知らなくても地方都市あるあるネタとして、遠野知ってればおいしさ数倍で読める感じです。地元なので「あー、あそこのことか」ってノリで読みました。私は遠野好きなので☆5つ。
    座敷童子ちゃんかわいいなあ(*´∀`)

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    2011年06月06日
  • 中央モノローグ線

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    見事な中央線カラーの表紙が目印。
    さらに中野サンモールの入口と気づいたあなたは中野区在住or元区民に違いない。断言。
    お互いの面識が全くないけど中央線でつながってる女子8人+αの群像四コマ。
    驚くのはタイトルどおり全編モノローグで構成されているところ。逆にいうとふき出しを封印してるんですよ! 大変な労作であろうと推察できます。
    でも土地鑑のあるかどうかで本作の評価が分かれるのは必至で、残念です。
    思いもしなかった丸井の消失、サンプラザのビル風などはご当地ネタであるとともに都会的なものの象徴でもあると考えるのですが、どうでしょうか。

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    2010年03月23日
  • ハルコビヨリ (1)

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    同棲中だけど、気が抜けない。でも同棲はいいぞ。オチはある程度予想してましたけどね。
    十二分に笑えました。

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    2009年10月04日