吉田類のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大衆酒場というものがとても面白く番組をよく見ます。
ハワード・ジンの「民衆のアメリカ史」を読み、そして最近は柳田国男全集に取り掛かり民俗学などを考えていますが、そういった民衆、大衆の酒場と言うものがなかなかいいところをついていて楽しませてもらっています。
類さんは毎日は飲まないそうで、アルコールを抜くためかどうかわ知りませんが登山や運動などされているとあります。ネコを登山や渓流釣りへ連れていくというけれどどのように連れて行ったのか謎でした。ポケットに入れて行った様子を想像しましたが子猫ならいいけれど大人ネコをどうやって?と様子をイメージしました。多分、私の抱いたイメージは全く違っている -
Posted by ブクログ
これは面白い本!!
この本との出会いは、月刊ダイバーという雑誌のプレゼントだったが、思わぬところで、良い本に巡り会うものである!
本書は、春夏秋冬それぞれに旬を迎える魚を、それぞれにつき、著書のエピソードを交え、捕まえ方や美味しい食べ方を紹介している。
著者の西潟さんの魚と、それを釣る漁師への思い入れ、愛情を感じた一冊だった。
一匹一匹の魚に物語があり、その一つ一つに味があり大変興味深い。
魚の描写も秀逸である。以下は秋の魚、ハマフエフキの描写。
「内臓を三枚に下ろしているころから、予感はあった。しっかりとした白身を開いていると、包丁が白身に吸いつくように重くなる。ねっとりとした感触 -
Posted by ブクログ
日本を代表するパンクバンド ポニーキャンプのレイくんの紹介による、私にとっては禁断の一冊。
高知ご出身の著者は奇しくも私と同業の酒場詩人であった。
ただし、私のスタイルがランボーの「地獄の季節」的であるのに対し、氏のそれは歴史に思いを馳せ、その詩に出会う人の酒をうまくする効用の面で私のそれを圧倒的に凌駕している。
居酒屋でも、飲み屋でもなく、「酒場」という言い方は木の匂いのようなリラックスを孕む。それは酒と向き合う人に本来求められる強さと寂しさが剥き出しになったようだからかも知れない。
カッコいい飲み手になりたいと改めて自戒しました。すいませんでした。 -
Posted by ブクログ
自分のやっていることはデジタルなことが非常に多いけれど、もし許されるのであれば、この本を片手に酒場を放浪して、カウンターの隅っこで酒をちびちび飲みなら読んでみたい、ということを思わせる本でした。
僕がこの人の本を読むようになったのはテレビ番組が書籍化された『酒場放浪記』を手にとって読んでからなのですが、彼の語る酒にまつわる薀蓄や酒の飲み方、そういうもろもろのことが酒のにおいとともに昇ってきて、読んでいるだけでも酔っ払いそうになります。酒の作法とか、酒席での振舞い方。そういうものは学校では教えてくれませんでしたからね。
僕は体育会の人間ではないのであんまりこういう酒の席には縁遠かったんですよ -
Posted by ブクログ
言わずと知れた、我尊敬し愛してやまない吉田類さんの1冊である。例の誰もが知る人気TV番組は毎度楽しみに拝見しているが、本を読んだのは初めての経験。
俳人であるので、当たり前と言えば極めて当たり前ではあるが、非常に文章がお上手である。それに加え、エッセイ毎に全く読者を飽きさせない展開。そして、吉田類という人間性が次から次に明らかになっていく面白さがある。
失敗談等、笑わずには先に進めない。可愛らしさ、愛嬌も感じられる。
酒は縁ですね。自分もこんな飲み方をし、こんな人生を送ってみたいものだ、とマジマジと考えさせられる1冊である。
でも、、、知識と造詣の深さは、彼と比してまだまだ自分には不足