吉田類のレビュー一覧

  • 酒場詩人の流儀

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    近年特に時代の流れに乗った酒場詩人。言葉の選び方が凡百の作家と異なる魅力を醸し出す。

    酒と登山、自然保護と愛猫。新聞に連載されたエッセイをまとめたもの。抑制の効いた語り口と俳句。

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    2021年10月30日
  • 酒は人の上に人を造らず

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    ネタバレ

    この人の良い所は、酒を飲んでもお説教臭くならない、蘊蓄自慢をしない、その場その場で薦められたものを飲む、ということだと思う。
    (178ページ)「「あなたの飲み方を見て、すぐに高知人と分かったよ」幾人もから言われた。酒場で見ず知らずの客と乾杯し、すぐさまその場に馴染んでしまう。テーブル一つを囲んで飲めば分け隔てがない。それが土佐人流の飲み方らしい。」

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    2018年01月28日
  • 酒場詩人の流儀

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    ネタバレ

    もちろん酒にまつわる話が主となるエッセイ集なのだが、
    旅先での文化や出会った人のエピソード、果ては社会に対して思うところまで綴られており大変興味深い内容だった。

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    2015年07月12日
  • 酒場詩人の流儀

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    大衆酒場というものがとても面白く番組をよく見ます。

    ハワード・ジンの「民衆のアメリカ史」を読み、そして最近は柳田国男全集に取り掛かり民俗学などを考えていますが、そういった民衆、大衆の酒場と言うものがなかなかいいところをついていて楽しませてもらっています。

    類さんは毎日は飲まないそうで、アルコールを抜くためかどうかわ知りませんが登山や運動などされているとあります。ネコを登山や渓流釣りへ連れていくというけれどどのように連れて行ったのか謎でした。ポケットに入れて行った様子を想像しましたが子猫ならいいけれど大人ネコをどうやって?と様子をイメージしました。多分、私の抱いたイメージは全く違っている

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    2014年12月26日
  • 『魚屋』主人の“さかなばなし” ウツボはわらう

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    これは面白い本!!

    この本との出会いは、月刊ダイバーという雑誌のプレゼントだったが、思わぬところで、良い本に巡り会うものである!

    本書は、春夏秋冬それぞれに旬を迎える魚を、それぞれにつき、著書のエピソードを交え、捕まえ方や美味しい食べ方を紹介している。

    著者の西潟さんの魚と、それを釣る漁師への思い入れ、愛情を感じた一冊だった。
    一匹一匹の魚に物語があり、その一つ一つに味があり大変興味深い。

    魚の描写も秀逸である。以下は秋の魚、ハマフエフキの描写。

    「内臓を三枚に下ろしているころから、予感はあった。しっかりとした白身を開いていると、包丁が白身に吸いつくように重くなる。ねっとりとした感触

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    2013年04月23日
  • 酒場を愉しむ作法

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    吉田類さん監修、自由酒場倶楽部:著
    酒場を愉しむ手引書かも。
    「吉田類の酒場放浪記」でも感じるけれど、
    お酒を愉しく、適量を飲み、美味しい肴を頂くことで、元気をもらえる気がします。

    あとがきにもありましたが、
    <総じて酒場の愉しみ方の基本は「ツウぶらないこと」だ。>
    納得です。
    初めてのお店では、店員さんに素直に聞いたほうがいい。
    そう思いました。

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    2013年02月06日
  • 酒場歳時記

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    日本を代表するパンクバンド ポニーキャンプのレイくんの紹介による、私にとっては禁断の一冊。

    高知ご出身の著者は奇しくも私と同業の酒場詩人であった。

    ただし、私のスタイルがランボーの「地獄の季節」的であるのに対し、氏のそれは歴史に思いを馳せ、その詩に出会う人の酒をうまくする効用の面で私のそれを圧倒的に凌駕している。 

    居酒屋でも、飲み屋でもなく、「酒場」という言い方は木の匂いのようなリラックスを孕む。それは酒と向き合う人に本来求められる強さと寂しさが剥き出しになったようだからかも知れない。

    カッコいい飲み手になりたいと改めて自戒しました。すいませんでした。

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    2012年09月18日
  • 酒場歳時記

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    某BS放送の「酒場放浪記」のファンです。番組最後のテロップで映される俳句を見て、纏めて読めるといいなと思っていました。番組の飄々とした感じが活字になるとどんな具合か、ちょっと心配でしたが、いい意味で別物でした。どちらも類さんらしくて趣きがあります。私はエピローグの小品がテンポもよくて好きです。

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    2012年09月10日
  • 酒場を愉しむ作法

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    自分のやっていることはデジタルなことが非常に多いけれど、もし許されるのであれば、この本を片手に酒場を放浪して、カウンターの隅っこで酒をちびちび飲みなら読んでみたい、ということを思わせる本でした。

    僕がこの人の本を読むようになったのはテレビ番組が書籍化された『酒場放浪記』を手にとって読んでからなのですが、彼の語る酒にまつわる薀蓄や酒の飲み方、そういうもろもろのことが酒のにおいとともに昇ってきて、読んでいるだけでも酔っ払いそうになります。酒の作法とか、酒席での振舞い方。そういうものは学校では教えてくれませんでしたからね。

    僕は体育会の人間ではないのであんまりこういう酒の席には縁遠かったんですよ

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    2011年08月09日
  • 酒は人の上に人を造らず

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    言わずと知れた、我尊敬し愛してやまない吉田類さんの1冊である。例の誰もが知る人気TV番組は毎度楽しみに拝見しているが、本を読んだのは初めての経験。

    俳人であるので、当たり前と言えば極めて当たり前ではあるが、非常に文章がお上手である。それに加え、エッセイ毎に全く読者を飽きさせない展開。そして、吉田類という人間性が次から次に明らかになっていく面白さがある。

    失敗談等、笑わずには先に進めない。可愛らしさ、愛嬌も感じられる。

    酒は縁ですね。自分もこんな飲み方をし、こんな人生を送ってみたいものだ、とマジマジと考えさせられる1冊である。

    でも、、、知識と造詣の深さは、彼と比してまだまだ自分には不足

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    2023年11月24日
  • 酒は人の上に人を造らず

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    タイトルに惹かれて。

    全国での「酒縁」をテーマに書かれていて、
    その時を想像できてとても読み応えがあった!

    恥ずかしながら吉田さんを知らなかったのですが
    文章の読みやすさ、テンポも良くて
    おススメです。

    お酒の知識が書いてるわけではなくて
    あくまでも人とお酒。
    お酒の場で出会った人とのストーリー。

    お話の引き出しの多さに教養深い方なんだなと。

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    2022年04月07日
  • 酒場詩人の美学

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    「吉田類」と聞くと、「ああ、あの酒場放浪紀
    でいつも酔っ払っている人ね」という金賞が強
    いと思います。

    そんな人が書く本は、やっぱり酒場にまつわる
    飲み日記かと思いましたが、全然違いました。

    イラストレーターとしての肩書き以外にも、エ
    ッセイストでもある通り、文章もうまいのです。
    さらに味わい深い。

    漂泊の先達である松尾芭蕉、種田山頭火、若山
    牧水らを師と仰ぐ吉田氏の、その生き様を知る
    ことができる一冊です。

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    2021年11月16日
  • 酒場歳時記

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    まだ「酒場放浪記」がスタートしたばかりの頃のエッセイ。類さんは、思った以上に(失礼!)文学的な文章をお書きになる。
    世代的にも、私達よりもしっかりとした日本語を書くよう話すように言われていた世代だからというベースもあるし、そのうえで類さんご自身が画家であり俳人であるから、情景の切り取り方が上手で、描写も丁寧なように感じた。
    もっと軽くサクサク読めちゃうエッセイなのかなと思って読み始めたのに、思いのほかじっくり読まさせていただきました。楽しい読書タイムでした。ちなみに私は下戸なので、お店やお酒の情報は、夫に伝えたいと思います。

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    2019年07月01日
  • 酒場を愉しむ作法

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    吉田類さんの「酒場を愉しむ作法」(2010.9)、再読です。雪見酒、花見酒、月見酒、日本人ならではですね(^-^)そして、横丁の一杯飲み屋のあたたかさ、有難いです! 永井荷風(1879~1959)の人生に三楽あり。「一に読書、二に好色、三に飲酒」二は経験ありませんがw、一と三は大いにうなずけます(^-^) 良寛さん(1758~1831)の「ほろ酔ひの足もと軽し春の風」もいい感じ(^-^)

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    2018年01月24日
  • 吉田類の散歩酒

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    吉田類氏はテレビ番組の影響もあって下町の居酒屋的印象も強いが、高知から出てきて、20代にヨーロッパに行っていたこともあり、吉祥寺のようなオシャレな街にも詳しい。また、登山家でもあるので、高尾山も詳しい。

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    2016年02月01日
  • 酒場詩人の流儀

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    自称「現代の松尾芭蕉」
    本当にうらやましい生き方です。トークショーに行ったときに購入。サイン入りです!
    いいだろー

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    2015年04月14日
  • 酒場詩人の流儀

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    『新潟日報』や『北海道新聞』に掲載されたものをまとめた本。
    類さんのBS-TBS『吉田類の酒場放浪記』は大好きで見ているが、こうしてエッセイを拝読するのは初めてだった。
    いつもの酒場放浪記での飄々とした姿とは別の顔を見られて嬉しい。
    類さんが山登りや俳句で出会った人々のつながりを見せてもらった気がする。
    たんなる酒飲みおやじではない。
    細やかな感性と観察力、表現力も備わっている人。
    近頃、私も短歌から俳句に興味が移り、下手な句を詠んでいる。
    じわじわと類さんに感化されたかな?
    もちろん、日本酒が大好きです。

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    2015年02月07日
  • 酒場詩人の流儀

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    失礼ながら全国の居酒屋を巡っている方、という先入観だけしかなかった。そんな著者による本書は豊かな表現力に溢れ、山歩きを主題とした紀行文としても趣がある。特に最初の章にある短文は研ぎ澄まされた辛口の銘酒のごとく凛として素晴らしい。

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    2014年12月27日
  • 酒場歳時記

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    酒場。この言葉には酒飲みを引き付ける独特の響きとイメージがある。ハイカラで、粋で、そして暖かい。常連もいれば一現もいて、他にはない世界が存在する。そんな異空間で、歳時を詠むなんて、なんて洒落てるのか。

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    2014年11月23日
  • 酒場を愉しむ作法

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    【立ち飲みロマン】
    リアル本屋で別の本を探していたら、「吉田類」の文字を見つけて思わず購入しました。
    平積みだったので、新刊と思いきや1年以上前に発売された本でした。(←この本屋の店長は酒好きか?)
    大衆居酒屋が情緒豊かで、愉しめるところとして描かれています。すばらしいです。

    私自身がよく行く、赤羽の立ち飲み屋いこいも載っておりうれしくなりました。

    なお、いこいは新店舗がオープンしましたので、そちらもよろしく!(←書評ちゃうやん!)

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    2012年01月21日