あらすじ
独特のダンディズムは何に由来するのか。BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」ほか、多彩な活躍を続ける著者が綴った、大人の味の極上エッセイ。〈ふらりとのれんをくぐり、酒を飲み、客や店の主人と笑顔で語らう。どこでも自然体。自分をさらけ出すことができる点こそ彼の「人間力」なのだろう。おっちょこちょいでシャイなところもあるが、管理社会の中で何かとストレスを抱えている視聴者は「あんな風に飲めたら」とうらやましく思うにちがいない。まさに時代が吉田類という男を求めたのではないか。〉――巻末解題「現代の吟遊詩人の素顔」(小泉信一)より
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Posted by ブクログ
「吉田類」と聞くと、「ああ、あの酒場放浪紀
でいつも酔っ払っている人ね」という金賞が強
いと思います。
そんな人が書く本は、やっぱり酒場にまつわる
飲み日記かと思いましたが、全然違いました。
イラストレーターとしての肩書き以外にも、エ
ッセイストでもある通り、文章もうまいのです。
さらに味わい深い。
漂泊の先達である松尾芭蕉、種田山頭火、若山
牧水らを師と仰ぐ吉田氏の、その生き様を知る
ことができる一冊です。