【感想・ネタバレ】酒場詩人の美学のレビュー

あらすじ

独特のダンディズムは何に由来するのか。BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」ほか、多彩な活躍を続ける著者が綴った、大人の味の極上エッセイ。〈ふらりとのれんをくぐり、酒を飲み、客や店の主人と笑顔で語らう。どこでも自然体。自分をさらけ出すことができる点こそ彼の「人間力」なのだろう。おっちょこちょいでシャイなところもあるが、管理社会の中で何かとストレスを抱えている視聴者は「あんな風に飲めたら」とうらやましく思うにちがいない。まさに時代が吉田類という男を求めたのではないか。〉――巻末解題「現代の吟遊詩人の素顔」(小泉信一)より

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Posted by ブクログ

「吉田類」と聞くと、「ああ、あの酒場放浪紀
でいつも酔っ払っている人ね」という金賞が強
いと思います。

そんな人が書く本は、やっぱり酒場にまつわる
飲み日記かと思いましたが、全然違いました。

イラストレーターとしての肩書き以外にも、エ
ッセイストでもある通り、文章もうまいのです。
さらに味わい深い。

漂泊の先達である松尾芭蕉、種田山頭火、若山
牧水らを師と仰ぐ吉田氏の、その生き様を知る
ことができる一冊です。

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2021年11月16日

Posted by ブクログ

酒場放浪記で有名な著者。
てっきり居酒屋紹介もしくは粋な居酒屋の嗜み方を期待していたが、そうではなくて徒然なる日常のエッセイを書く。
失礼ながら居酒屋好きなただのおじさんと思っていたが、俳人でもあることを知った。あとがきを読むと、4歳での実父との別れに始まり人生の紆余曲折を経て今にいたっている。
たり前だが、人生山あり谷ありでそれが今につながっていることを久しぶりに認識させられた。

0
2020年12月12日

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