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春は新潟の酒蔵で桜の花を愛で、夏は秩父山系の尾根筋を踏破し、秋は青森に収穫も佳境のリンゴ園を訪れ、冬はオホーツクの海で流氷に眺め入る――。旅から旅への日々は、はや半世紀に及ぶ。酒と俳句はいつでも良き伴侶だった。大町桂月、種田山頭火、若山牧水らを酒飲み詩人の先達と仰ぐ著者は、日本各地をめぐり、出会った人たちと「酒縁」を結ぶ。大衆酒場ブームの火付け役が、独特の感性で綴った紀行エッセイ
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Posted by ブクログ
近年特に時代の流れに乗った酒場詩人。言葉の選び方が凡百の作家と異なる魅力を醸し出す。 酒と登山、自然保護と愛猫。新聞に連載されたエッセイをまとめたもの。抑制の効いた語り口と俳句。
大衆酒場というものがとても面白く番組をよく見ます。 ハワード・ジンの「民衆のアメリカ史」を読み、そして最近は柳田国男全集に取り掛かり民俗学などを考えていますが、そういった民衆、大衆の酒場と言うものがなかなかいいところをついていて楽しませてもらっています。 類さんは毎日は飲まないそうで、アルコ...続きを読むールを抜くためかどうかわ知りませんが登山や運動などされているとあります。ネコを登山や渓流釣りへ連れていくというけれどどのように連れて行ったのか謎でした。ポケットに入れて行った様子を想像しましたが子猫ならいいけれど大人ネコをどうやって?と様子をイメージしました。多分、私の抱いたイメージは全く違っているでしょう。
自称「現代の松尾芭蕉」 本当にうらやましい生き方です。トークショーに行ったときに購入。サイン入りです! いいだろー
『新潟日報』や『北海道新聞』に掲載されたものをまとめた本。 類さんのBS-TBS『吉田類の酒場放浪記』は大好きで見ているが、こうしてエッセイを拝読するのは初めてだった。 いつもの酒場放浪記での飄々とした姿とは別の顔を見られて嬉しい。 類さんが山登りや俳句で出会った人々のつながりを見せてもらった気がす...続きを読むる。 たんなる酒飲みおやじではない。 細やかな感性と観察力、表現力も備わっている人。 近頃、私も短歌から俳句に興味が移り、下手な句を詠んでいる。 じわじわと類さんに感化されたかな? もちろん、日本酒が大好きです。
失礼ながら全国の居酒屋を巡っている方、という先入観だけしかなかった。そんな著者による本書は豊かな表現力に溢れ、山歩きを主題とした紀行文としても趣がある。特に最初の章にある短文は研ぎ澄まされた辛口の銘酒のごとく凛として素晴らしい。
酒と旅と俳句に彩られたエッセイ。酒とは似つかわしくない、登山のエピソードも多い。この人のテレビ番組は見たことはないが、名前と「酒呑みの人」ということは知っている。 酒好きでも、強いわけではなさそうだ。エッセイの中では酩酊してしまった経験や、怪我をしたり救急で運ばれたエピソードなどもある。 俳句の...続きを読む話題を始め文学者の名前や文化人たちとの交流などもあり、酒を愛する作家、といった感じだ。人との出会いがありながらもマイペースで楽しんでいる様子が伝わってくる。好きを仕事にできている羨ましい人生だ。
エッセイは、書き手の人となりがよくわかるものが多く、時に小説よりも驚かされることもある。 紀行エッセイとある。日本全国を駆け巡る著者が酒が結んだ縁を大事にする姿が浮かぶ。 楽しめた一冊。
下町の大衆居酒屋でモツ煮を肴にホッピーとか焼酎を飲んでいるただの酔っ払いと思っていたが、顔に似合わず花鳥風月を愛でるさすらいの俳人。夜中の徘徊だけと思いきや、昼間は山登りの好きなアウトドア派だったのか。思わず納得の川柳を発見。「知らぬ地で 俺も今宵は 吉田類」
この方の番組は拝見したことが無いのですが、それでも、お酒と旅のテーマとした内容は理解しやすいです。 本書の内容は、新聞に掲載された内容を纏めた一冊です。 各地を回って、お酒とその土地に纏わる話。歴史話から身の上話まで、その内容は多岐にわたって読む人を飽きさせないのでは無いかと思います。
ひたすらに居酒屋を紹介するテレビ番組でおなじみの、吉田類氏による紀行エッセイ集。 おもに仕事で訪れる北海道や北陸、そして吉田氏の生まれ故郷である四国が舞台である。意外な事に渓流釣りや山歩きが趣味とのことで、釣行や山行の様子を描いたエッセイも掲載されている。 新聞連載の書籍化らしく、短めの文章が多...続きを読むく手軽で読みやすかった。今度はぜひ長編の紀行文にも挑戦していただきたい。
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