羅貫中のレビュー一覧

  • 三国志演義 4

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    出師表から端を発する孔明の北伐に好敵手司馬仲達が立ち塞がる最終巻。この頃になると豪傑達より軍師達がメインとなる。魏は曹操の孫の曹叡となるが彼の早逝が司馬一族の台頭を招く。
    吉川英治三国志を始めキャラクター性が高い最後の人物諸葛孔明の死で話を打ち切る小説が多い。しかし混乱と破壊の末に蜀が滅亡、司馬一族に乗っ取られ魏が滅亡、新たに建国された晋と呉のラストバトル、皇帝達の末路を描き切った本書の価値は高いと思う。
    蜀目線でいくと孔明の弟子(初代は馬謖)である姜維が主役で鄧艾や鍾会がライバルとなる最終戦争だが3名とも悲惨な死を遂げるというドラマチックさは割愛するには勿体無いだろう。劉禅は馬鹿にされている

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    2025年03月02日
  • 三国志演義 3

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    劉備が蜀を奪い本格的に三国時代へ突入。正確には曹操が死んで曹丕が魏の皇帝となり劉備と孫権がそれぞれ皇帝となるのが正式な三国時代であるが読者的には同じ事である。
    漢中争奪戦、荊州争奪戦など目まぐるしい戦いの連続!本巻では英傑達との別れというか曹操及び劉備三兄弟が退場する。曹操は本作において最重要人物ともいえる男でココまで悪党として描かれながらも大人物(関羽との別れとか)としての魅力を放っているから現実も相当に傑出した人物であったことが窺える。
    劉備は皇帝になり関羽は神様になるというとんでもない三兄弟だが張飛だけは自業自得な原因で部下に寝首をかかれて惨死というオチ。凡百な創作物ならカッコよく演出し

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    2025年03月02日
  • 三国志演義 2

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    官渡大戦で袁紹を破り最大勢力となった曹操に劉備一家と3代目の孫権が挑む赤壁合戦辺りを中心に描いた2巻目。演義の方は劉備がお世話になった家の奥さんの人肉を供せられ感謝の言葉を述べるという現代では理解し難い風習が出たり、孫策が于吉仙人の呪いにより若死にするなどワンダーランドな雰囲気になっている。で、その要素を引き継いだキャラが本巻で登場。名前はご存知諸葛孔明。三国志という名のつく作品に名前が必ず出るであろう軍師だが庵から出て劉備に仕えるまでも仰々しい。演義は冒頭は殺戮マシーン関羽と張飛の大活躍だが中盤になると神の如き知謀で相手を死に追いやる孔明が活躍するという切り替えが素晴らしい。それでも張飛1人

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    2025年03月02日
  • 三国志演義 1

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    吉川英治三国志を始め日本人作家による三国志は読んでいたがコチラは未読のため読み始める。
    まず詩があるのが良い。ところどころで添えてあるのだが味わい深い。漢文多めで読みにくいかと思っていたが講談が元だった為か次回への引きが強くストーリー漫画の大元とすら思える。第一回から桃園の誓いから戦場へとテンポもかなり良い。
    歴史モノであるがキャラクター設定が秀逸。人格者劉備と天下の義人関羽では話がお堅くなる(劉備がスンナリと成功していないと辻褄が合わなくなる)ところを直情径行というかキリングマシーン張飛が絶妙なバランスをもたらしている。

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    2025年03月02日
  • 三国志

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    孫堅とそうそうと 周瑜と劉備と張飛と孔明と関羽とか、その人たちが みんな強くて ライバルとか戦って、
    孔明っていう人がすごいことを考えて、西と東に影の向きをかえたり、すごいことを起こして すごいと思った。
    確か 劉備でそれで 劉備とかんうは友達みたいな感じだったから いつも協力してて 3人とも強かったから必ず勝てるみたいになったけど どんどん 戦ってって それで最後には 一度見れるか 生き残れないか みたいなところもあったけど面白かった。
    赤壁の戦いで5の国と食の国が協力したんだって。
    第一の戦いが黄巾の戦い、第二の戦いが止水感の戦いで 第3の戦いが看護のため 第4回目の戦いが 天界をかけた

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    2024年10月08日
  • 三国志演義 3

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    関羽、張飛、劉備がこの巻で死亡した。いままで読んだ三国志ではこの3人が死んで終わりだったような気がする。3人が死んだあとは、諸葛孔明が活躍する話となり、南の蛮族と戦争をする話となっていた。

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    2023年12月12日
  • 三国志演義 1

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    とても訳がこなれていて読みやすい。さらに人物にその都度ふりがながふってあるので、最初の登場人物一覧を見なくて済む。文字は大きいはずなのに老眼で見づらいのは、フォントが明朝なせいであろうか。
     袁紹が曹操に敗れたところで終わった。また孫権の時代になった。劉備がやっと関羽と張飛と一緒になったところで、まだ三国とはなっていない。

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    2022年10月22日
  • 三国志

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    ネタバレ

    やはり私が好きな三国志の人物は天才軍師、諸葛亮孔明です。
    彼は若い頃から、「伏龍」と呼ばれており、「鳳雛」である龐統と並んで天才と謳われていました。
    劉備玄徳により、三顧の礼を用いだされ、伏した龍は登用されます。
    三国志演義で面白いところは、貂蝉や創作の人物がいることです。
    真実を伝える、というのは難しいことです。
    かの翻訳者前野良沢と出版者杉田玄白の翻訳した「解体新書」はターヘルアナトミアを訳したものですが、杉田玄白が晩年に書いた蘭学事始(正確には蘭学事始は福沢諭吉が見つけて蘭学事始と名付けて出版)で、有名なくだりがあります。
    それは彼らが「フルヘッヘンド」という単語の意味を訳す下りです。

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    2025年05月08日
  • 三国志演義 4

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    壮大な物語がついに完結。読後に一抹の寂しさが残る。そもそも、栄華を極めるゴールに向かって英雄たちが智勇を奮う価値観であり、庶民の世界とは自ずから異なる。我々庶民が明日の飯に汲々とするなら、彼ら英雄は己の才能で世の中の勢力図を大きく変更してしまう。思い上がって英雄の夢を見るより、コンビニのスイーツを食べ、お気に入りの歌手を聴き、仕事の過失を用心する方が現実的である。とはいえ、英雄に目を奪われるのも事実であり、物語に思わず恍惚となる。夢が覚めたら、また現実の苦難に足を取られぬように、注意して生きるだけである。

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    2021年03月11日
  • 三国志演義 3

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     一巻、二巻で主だった武将がこの三巻では死んでいく。しかし孔明は健在、次世代が活躍していく。歴史はこうして途切れることなく繋がっていく。
     初めての三国志は相変わらず人物が多くてわからなくなる。必死に追いかけている。より理解するには再読、再々読が必要のようだ。

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    2024年01月02日
  • 三国志演義 1

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    ドラマ「パリピ孔明」を観て、戦の駆け引きがおもしろそうと思ったのが読むきっかけ。「三国志」についての知識はほぼ無しに等しい。だから武将が次から次へと出てきて何が何だかさっぱりわからずで脱落寸前になった。そこで相関図とあらすじをチェックしてから再び読み始めたら、重要な人物と流れがわかっておもしろくなった。第一巻は第一回から第三十回まで。各回は短いので区切りがつけやすく読みやすい。

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    2023年12月05日
  • 三国志演義 2

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    人間の喜怒哀楽が激しくて面白い。特に曹操と劉備。

    戦場のシーンも勿論面白いです。

    この文体は雰囲気があって好きです。読みにくいと思う方もいると思いますが…。「徒歩」に「かち」とフリガナ付いてるのがいいですね。自分も普段から「かち」と読んでしまうので……www

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    2023年06月06日
  • 三国志演義 2

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    もともと横山光輝の三国志を熟読していたので、本書の話の展開はほぼ知り尽くしているが、漢文好きな私にはこの文体がたまらない。漢文とはいえ、漢詩はあまり読み込んだ蓄積が少ないので、たびたび引用される漢詩は、雰囲気だけ察するも、あまり理解できない。しかし、書簡の引用などで掲載される漢文の書き下し文は、私の好みで今まで親しんできたから、理解がスムーズにできて、至極面白い。本文も訳者の力量が卓越しており、面白い。付言すると、私の文体にも少し近似していて、類を同じくするというところかもしれない。平生策略は講じない私でも、軍隊の突進ぶりに自分と同じ雰囲気を感じているのかもしれない。私はもともと一兵卒の精神性

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    2020年04月09日
  • 三国志演義 1

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    三国志の武将はたくさん名前を覚えたので、知った名前が本書で出てくると気持ちが高揚する。現代語訳は第一級であり、これを読むと武将の熱き血潮がこちらに勢いよく伝わってくる。あまりに昂然として読んでいるから、実生活も勢いに任せ過ぎて過ちを犯すのではと懸念したほどである。確かにこの類の熱い本ばかり読んでいたら、血の気が多くなって猛将のように実生活でバシバシ行動するだろう。要は分野横断的に学んで、物事を複眼的に捉える癖をつけ、あるいは落ち着いて世の中を見渡し、あるいは血気盛んなまでに勢い凄まじく行動し、あるいは意味が分からない苦しみにじっと耐える忍耐を持つこと。その意味で本書も一つの参考図書であり、バイ

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    2019年11月26日
  • 三国志演義 4

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    ネタバレ

    AD三分星野 第一季を聴いてから、もう一度三国志を読もうと思って読み始め、ちまちま一年以上かけて読み終わった。
    三国志の流れは分かった。
    四巻は説明調だったなぁ。人の感情が顕になるところが面白いなと思っていたので少し残念。

    三分星野 第二季も聴こう。

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    2024年02月21日
  • 三国志演義 4

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     いったい何人の人が死んだのか。七分が史実で三分が虚構の歴史物語小説とか。残忍さにひく。だまし合いと裏切り。戦とはかくなるものか。
     おおよその三国志というものの流れはわかった。正史や吉川英治、北方謙三なども読まないと三国志は語れないのだろうが、もはや気力なし。機会があれば読むかも。

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    2024年01月17日