あらすじ
劉備、関羽、張飛の三豪傑が乱世を正すべく義兄弟の契りを結び立ち上がる--。NHK人形劇で人気を博した 立間祥介訳で蘇る壮大なロマン! 2019年夏、東京国立博物館で大規模な三国志展も開催。
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Posted by ブクログ
吉川英治三国志を始め日本人作家による三国志は読んでいたがコチラは未読のため読み始める。
まず詩があるのが良い。ところどころで添えてあるのだが味わい深い。漢文多めで読みにくいかと思っていたが講談が元だった為か次回への引きが強くストーリー漫画の大元とすら思える。第一回から桃園の誓いから戦場へとテンポもかなり良い。
歴史モノであるがキャラクター設定が秀逸。人格者劉備と天下の義人関羽では話がお堅くなる(劉備がスンナリと成功していないと辻褄が合わなくなる)ところを直情径行というかキリングマシーン張飛が絶妙なバランスをもたらしている。
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とても訳がこなれていて読みやすい。さらに人物にその都度ふりがながふってあるので、最初の登場人物一覧を見なくて済む。文字は大きいはずなのに老眼で見づらいのは、フォントが明朝なせいであろうか。
袁紹が曹操に敗れたところで終わった。また孫権の時代になった。劉備がやっと関羽と張飛と一緒になったところで、まだ三国とはなっていない。
Posted by ブクログ
ドラマ「パリピ孔明」を観て、戦の駆け引きがおもしろそうと思ったのが読むきっかけ。「三国志」についての知識はほぼ無しに等しい。だから武将が次から次へと出てきて何が何だかさっぱりわからずで脱落寸前になった。そこで相関図とあらすじをチェックしてから再び読み始めたら、重要な人物と流れがわかっておもしろくなった。第一巻は第一回から第三十回まで。各回は短いので区切りがつけやすく読みやすい。
Posted by ブクログ
三国志の武将はたくさん名前を覚えたので、知った名前が本書で出てくると気持ちが高揚する。現代語訳は第一級であり、これを読むと武将の熱き血潮がこちらに勢いよく伝わってくる。あまりに昂然として読んでいるから、実生活も勢いに任せ過ぎて過ちを犯すのではと懸念したほどである。確かにこの類の熱い本ばかり読んでいたら、血の気が多くなって猛将のように実生活でバシバシ行動するだろう。要は分野横断的に学んで、物事を複眼的に捉える癖をつけ、あるいは落ち着いて世の中を見渡し、あるいは血気盛んなまでに勢い凄まじく行動し、あるいは意味が分からない苦しみにじっと耐える忍耐を持つこと。その意味で本書も一つの参考図書であり、バイブルでは決してない。