あらすじ
ついに曹操対孫権の直接対決が始まった――。NHK人形劇で人気を博した 立間祥介訳で蘇る壮大なロマン! 2019年夏、東京国立博物館で大規模な三国志展も開催。
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Posted by ブクログ
劉備が蜀を奪い本格的に三国時代へ突入。正確には曹操が死んで曹丕が魏の皇帝となり劉備と孫権がそれぞれ皇帝となるのが正式な三国時代であるが読者的には同じ事である。
漢中争奪戦、荊州争奪戦など目まぐるしい戦いの連続!本巻では英傑達との別れというか曹操及び劉備三兄弟が退場する。曹操は本作において最重要人物ともいえる男でココまで悪党として描かれながらも大人物(関羽との別れとか)としての魅力を放っているから現実も相当に傑出した人物であったことが窺える。
劉備は皇帝になり関羽は神様になるというとんでもない三兄弟だが張飛だけは自業自得な原因で部下に寝首をかかれて惨死というオチ。凡百な創作物ならカッコよく演出しそうなものだが一切手心を加えないところが凄い。ちなみに演出では無く正史でも関羽と張飛は一万の兵に匹敵するとか2人がいれば天下をとれると称されるほどの豪傑。本書の益州での張飛の活躍も正史にある。関羽の死後に発動する呪いはもちろん無いけど。そんなメインキャラが死に孔明の1人舞台と言っていい南蛮戦も収録。
1巻から登場していて特に記載はしていなかったが賈詡の知謀が際立っている。孔明の様な妖しさでは無く人間心理を読み切った暗黒の様な策を繰り出してくるし曹操の息子まで殺しておいて最後は大出世している。正史と演義で差も無い稀有な軍事といえよう。
Posted by ブクログ
関羽、張飛、劉備がこの巻で死亡した。いままで読んだ三国志ではこの3人が死んで終わりだったような気がする。3人が死んだあとは、諸葛孔明が活躍する話となり、南の蛮族と戦争をする話となっていた。