烏賀陽弘道のレビュー一覧

  • 「Jポップ」は死んだ

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    本書からそれなりの時間が経過し、ここで書かれたことがさらに現実化しているけど、このタイトルは逆説的で、実際には形を変えて音楽は愛され続けている、ってことが論旨。

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    2026年09月18日
  • 「Jポップ」は死んだ

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     "Jポップは死んだ" というより、"Jポップは今どこで生きているのか?" を紐解くような本。1〜3章で流行の移り変わりを追い、4〜5章で今のJポップ事情が解説されている。
     "今" のJポップ事情と言っても、この本は9年も前に発行されているので、このあたりの最新の事情はもちろん変わっているが…

     面白いのはライブハウスや小規模フェスの話で、特にライブハウスの話は著者目線から問題提起もしてくれており、取り上げられている問題は9年経った今も解決していないと思われるのでなかなか考えさせられる。

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    2026年06月06日
  • フェイクニュースの見分け方

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    情報化社会でデマに騙されないために読んでみた。
    趣旨としては、時間軸と空間軸で類似の情報を収集し、俯瞰して比較することでフェイクかどうかの判断ができるというもの。分かってはいたが、他人の言葉で聞かされると頭に腹落ちしやすい。

    <アンダーライン>
    ★★★
    もし発言者が他者を説得したいなら、「なぜ聞き手である私はあなたを信じなくてはならないのか」の理由を提示しなくてはならない。

    ★★★
    一般に、根拠となる事実が弱いと、修飾語が過剰に強く、大げさになる傾向がある。

    ★★★★
    「記者が何を書いたか」ではなく、むしろ「何を書かなかったのか」に注意を向ける習慣を身につける

    ★★★★
    メディアは「わからない」と言いたがらない

    ★★★★★
    「ファクト」ではなく「オピニオン」

    ★★★★★
    フォロワー数は信用を保証しない

    ★★★★★
    「何か分からないが、重要な要素がまだ発見されていないと仮定するとすべてに合理的な説明がつく」という要素を英語で「the X factor」という。

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    2024年03月07日
  • 敷金・職質・保証人 ― 知らないあなたがはめられる - 自衛のための「法律リテラシー」を備えよ -

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    「契約書にハンコと署名をしたらもう最後」契約相手だけでなく裁判官もそう判断する。99%負ける。
    後から覆ることはないので、よく考えてからハンコ押す。

    賃貸住宅などで「すぐに契約されないと人気物件ですから他のお客様が契約してしまいますよ」と急かされることがあるが、焦らず1万か2万円を内金として渡し、領収書を貰い、契約の意思があることを証拠付け「本契約は契約書を検討してからにします」という。契約するなら、仲介手数料から差し引いて精算。しないなら「気が変わりました」と領収書を見せ、返金して貰えばよい。

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    2023年12月29日
  • フェイクニュースの見分け方

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    ファクトの裏付けは自分で確認しないと信じられないかもね、という話。正しいとは思いますが、そもそも意見や主張や思惑が全く含まれてない報道は一つもないと考えるべき。日本人は騙されやすいので注意!

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    2022年08月15日
  • 敷金・職質・保証人 ― 知らないあなたがはめられる - 自衛のための「法律リテラシー」を備えよ -

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    あまりに当たり前で知っていることばかりだった。
    まず敷金の返還について。
    引っ越しと退去をしたことがあるのならば、一度くらい敷金礼金についてググったことがあるのではないだろうか?
    私はある。
    そして本書はググればわかる程度の内容なので、当然知っていることだった。
    契約書に敷金をクリーニングに記載があることは多い。
    それにガイドラインでこうだから、と交渉すればいい、と本書は述べているが、現実的ではない。
    ガイドラインはあくまでガイドライン。別にそれと異なる契約書を作ろうがなんの問題もない。
    そこでゴネたら契約できなくなるだけ。
    仲介業者も大家も面倒くさい客にそこまでして契約してほしくない、トラブルになることが予想されるからだ。
    もちろん軽く変更できないか交渉することはありだと思うが、自分は成功したことがない。
    次に裁判について。
    これもよく言われていること。
    相手に明らかに瑕疵があり、その証明が簡単で、+αの金額を求めない場合は、そりゃ、本人訴訟で十分だろう。
    自分もやったが、最初からそんなに心理的負担はなかった。
    問題は、判決で勝っても支払われない場合だと思うが、そこは記載がない。
    債務名義に基づいて強制執行(差押等の手続)を行っても差し押さえる資金が相手になかったら……そっちが知りたかった。
    職質についても、連帯保証人についても、ある程度周知の事実ばかりでためにならない。

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    2021年06月17日
  • 敷金・職質・保証人 ― 知らないあなたがはめられる - 自衛のための「法律リテラシー」を備えよ -

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    日本は法治国家なので法律について知っておくというのは大事ですね!
    参考になりました。
    ぜひぜひ読んでみてください

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    2021年06月07日
  • フェイクニュースの見分け方

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    ネタバレ

    具体例も多くて参考になるところが多かった。個人的には弘中さんのあたりがいちばん興味深かったかな。あともう一個,終盤で参考になって引用したかったところがあった気がするのだけど,思い出せない。

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    2021年06月07日
  • フェイクニュースの見分け方

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    【本書の概要】
    世の中にはフェイクニュースがあふれている。
    以前は新聞・テレビなどの旧メディアが発信者であったが、SNSの台頭により、誰もが気軽に発信できてしまうようになった。そうした世の中では、フェイクニュースを見分ける目を持つことが何よりも大切である。
    フェイクニュースの見分け方の基本は、「ファクトを信じること」である。本書ではこれに沿って、具体的な事例を交えながら見分け方の詳細を解説していく。


    【本書の詳細】
    ①ただの主張しかない記事は捨てる
    ・証拠となる事実の記載がない主張(オピニオン)は全部無視する。
    →記事中に主張を補完する根拠(バックデータ、いつ誰が発言したか、等)の無いもの。
    ・代理話者(コラム、識者、コメンテーターなど)の発言が掲載されているものも無視する
    代理話者の話が載っているということは、「裏付けとなる事実の取材ができなかった」という敗北宣言に等しい。新聞社はたいてい、自分たちの主張に沿った内容を発言してくれそうな代理話者を抱えており、自分達がしたい主張の方向に誘導した記事を書かせている。

    言論の根拠である事実だけに注意を払う習慣を持とう。


    ②実名で発信しているかに注意を向ける
    匿名者が発信した情報は捨てる。
    その人が情報の主体とどのような距離にいるか分からない。中には又聞き情報や空想を喋っている可能性もあり、情報の精度が落ちるからである。同様に、主語がはっきりしない情報も信じないほうがよい。ネットの発言が最たる例である。

    ex.) 「事実」は何かをジャッジするためには、反論→再反論(対論という)を続けることで、真実の輪郭をクリアにしていくことが必要である。対論を「正誤、善悪、勝負を決める」ための目的としてはいけない。公に開かれた対論は本来、読者が「何が真実なのか」を考える判断材料を提供するプロセスである。
    日本の新聞は筆者の著名が排されているが、これは「新聞社」が記事に対して責任を取るというスタンスであり、読者の反論の相手方は「組織」として担保されている。


    ③書き手の価値判断が混じった言葉を使った文章には疑いの目を向ける
    意気込む、決意を語る、胸を張る、反旗を翻す、反発するといった言葉は、「喋る」ことに対して書き手のニュアンスを加えた言葉であるから、注意して読んだほうがいい。
    このような言葉を使いがちなのは、新聞やテレビに限らず、根拠となる事実が弱いと、修飾語を過剰に強く大げさにする傾向が人間にあるからだ。

    ④ビッグ・ピクチャー(視野)を当てはめる
    ある報道がされたときに、その問題を取り巻く背景を調べたりその問題が属する時間軸を拡大することで、異なった視野から情報を見つめ直すのがよい。ビッグ・ピクチャーを当てはめるのは難しい作業であるため、まずは「記者が何を書いたか」ではなく、「何を書かなかったか」に注目する習慣を身につけよう。新聞、テレビ、ネット記事は、「たしかにその記事にウソは書いていないが、本当のことも書かれていない」のである。


    ⑤フェアネスチェックを持つ
    人間は完全なる善人や悪人などいない。大抵、過去の行いと今の言動が矛盾する生き物である。現実の人間を「善人」「悪人」「英雄」など一面的な記述をする情報ほど疑ったほうがいい。
    人々は、マスメディアに「現実と反対の、単純化あるいは理想化された物語」を求める。発信する側も「その方が人気が取れる」と、価値判断がそちらに傾斜する。するとどんどん論説が二項対立に寄っていく。これを防ぐために、正反対の立場の記事、書籍に目を通すことで、フェアネスな視点を持つことを心がけよう。


    ⑥SNSで信頼できる発信者を見分けよう
    旧メディア時代、マスメディアで情報を発信できる人の数は限られていた。マスメディア企業自身が、「この人の言うことは、事実という前提で信用していいですよ」という価値を担保し、責任を請け負っていた。
    しかし、インターネットの台頭で誰しもが発信できる世の中となり、信用を担保する組織やゲートキーパーがいなくなった。

    そんな時代にあって、SNSで信用できる発言者を見分けるコツは以下の通りだ。
    ・正確に引用をしているか
    ・言葉の定義が明確か
    ・専門の著作はあるか
    ・具体的になんの専門家なのか

    コツは、「ニュースが載っている媒体」よりも「発信者は誰か」に注目して情報を信用することだ。また、専門家が事実に正確あるいは中立とは限らないため、なんの専門家かを意識するのがよいだろう。


    【感想】
    筆者の烏賀陽弘道氏はもともと朝日新聞社の記者であったため、新聞の裏側に熟知した視点から「このように書かれている記事はこうした意図がある」ということを詳細に解説しており、とても参考になる一冊だ。

    私自身がなるほどと思ったのは「代理話者」の部分だ。
    「代理話者の話が載っているということは、『裏付けとなる事実の取材ができなかった』という敗北宣言に等しい。」と筆者は述べている。
    確かに、東京新聞と日経新聞を読んでいると、同じニュースでも扱われ方が全く違う。新聞社によって右か左かの違いがあるので当然ではあるが、右左以前に、記事の方向性が、データ主軸と代理話者主軸(「〇〇で働く△△氏はこう語る」という形式)で真っ二つに分かれている。
    結局のところ、「新聞社」というニュースの信頼性が一定程度保障されているメディアであっても、会社の色に沿った言論に誘導されていることが分かる。しかも代理話者形式の記事は、実際に取材を行った上で掲載しているため、厳密には「フェイク」ニュースではなく偏向報道だ。だからなおさらタチが悪い。
    (ちなみに、東京新聞は読んでて気持ちがいいぐらい言論の誘導を行っている)

    では、旧メディアを無視してネットのニュースだけを信頼するべきかというと、こちらは新聞社以上のウソと偏向報道である。いつの日も真実に続く道は嘘によって舗装されている。

    嘘かホントか分からないながらも、より多くの視点から情報に触れ、「真実の輪郭をクリアにしていくこと」が大切であるとあらためて意識したものの、同時に、時間の無い現代人にとっては何ともハードルが高い話であると実感した。

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    2021年01月03日
  • 報道の脳死

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    これも2012年ごろに出版されてる本、ようやく読み終わった。たぶん、このころ私はすでに烏賀陽さんをツイッターでフォローしてたけど、時々ふざけたことを言うカエルのおじさん・・という印象。真価を知ったのは、去年くらいから見始めた「一月万冊」でご本人を知ってから・・。安全保障のご本を読んでさらに「こういう方貴重だな」と思うようになった。動画でのおちゃらけにはついていけないところが多いけど・・。
    前半「パクリ記事」「えくぼ記事」などの話も興味深かったけど、終盤のアメリカでの取材(インタビュー)に基づいたジャーナリストに関しての解説が良かった。今日、たまたま出先で地元の新聞社の若い記者さんをお見かけしたけど、こういう本読んで「ジャーナリズムとは何か」とかちゃんと考える方とか、おられるのだろうか?下手に読んだら、業務に差し支えると、敬遠されたりするかも・・といらぬ心配をした。

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    2020年08月29日
  • 「Jポップ」は死んだ

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    Jポップについて色んな角度から語った一冊。

    Jポップの音楽的な話かと思いきや、構造的な話が多かった。

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    2018年05月02日
  • フェイクニュースの見分け方

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    ニュース記事のどこに注目すべきかという点を解説している。聞いたことがある話もあれば、新鮮で勉強になった話もある。が、伝えたいことを説明するのにこの文章量が必要だったのかは疑問。前半は、著者が意図せずとも政権を養護したり個人のバッシング(そういう意味ではないという説明の記載があっても)に受け取られやすい印象。後半の方が、より面白い文章に感じられた。5W1Hと誰が何を根拠にした発言かということには今まで以上に注意してニュースに向き合いたいと思いました。

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    2017年09月24日
  • フェイクニュースの見分け方

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    さっと読める本で、且つ
    教養としての必要度⭐️⭐️⭐️⭐️なので、
    読んでおくべき本。

    1.ファクトとオピニオンを分けて書いてあるか。
    2.オピニオン部分は捨てる。
    3.発信者はだれか。不明なら捨てる。
    また発信者のキャリアを確認する。その分野について発言する資格はあるか。
    4.大きな絵との矛盾を探す。
    5.フェアネスをチェックする。
    6.引用は正確か。
    7.宣伝ではないか。
    8.ロジックの逆、裏、対偶を立ててみる。
    9.ないものがある、と仮定してみる。

    スラップ訴訟(相手を黙らせるための訴訟)

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    2017年11月07日
  • フェイクニュースの見分け方

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    ・タイトルは「フェイクニュースの見分け方」だが、どちらかといえば既存マスメディアのニュースの信用度をはかる話ばかりで、フェイクニュースの話題は出てこない。これは「ニュースリテラシーの身につけ方」である
     ・ここに書いてること全部守りつつ、完全に嘘っぱちなフェイクニュース作られれば対処は難しそう

    ・ニュースリテラシーに関する本としては誠実だし良い感じだが、看板には偽りがある

    ・お、6章で発信者の話題になった。ここからはいよいよフェイクニュース特有の話題になるか?
     ・…が、結局、マスメディア上などで発言する人の信用性の話題にシフトしていった…うーん

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    2017年07月10日
  • カラオケ秘史―創意工夫の世界革命―

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    カラオケの発明は、世界に誇る日本の発明かもしれないが、その発明者は何人もいると言われている。

    そんな疑問を多くの人にインタビューの形で正史を造ろうとした試みの本。秘史とはあるが、どこかで聞いた話が多いが、インタビューを通じてカラオケに携わった人の苦労がわかるような本である。

    結局のところ、「流し」と呼ばれる人たちが全盛時代の頃、機械で演奏するハード部分と曲のソフト部分を誰が発明したのか、コンテナでカラオケを始めたのは誰か、通信カラオケという形はどのようにして始まったのか、今も曲を作る人たちの現状という4章をベースにコラムで関係の深い人や話を紹介している形である。

    カラオケといえども侮りがたし。

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    2015年01月31日
  • 「朝日」ともあろうものが。

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    朝日新聞の捏造記事というのは、この社が伝える伝統芸能らしい。新人記者に、がらがらな展覧会に人がたくさんいるような写真を撮らせ、これが取材のやり方だと教える。そして、ありもしない広島の百円ラーメンの記事が、捏造の名作として伝えられる。挙げ句の果てに例のサンゴ事件。やはり無くなった方がいいですな、この新聞社は。

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    2014年11月01日
  • 原発難民 放射能雲の下で何が起きたのか

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    原発事故で故郷を追われた人たちの苦悩を綴る前半と、余りにも稚拙であった事故対応について原発災害のスペシャリストが語る後半の2部構成。
    特に後半のインタビューは呆気にとられる。何故「格納容器は壊れない」ということになっていたのか?何故住民への避難指示は遅れたのか?またSPEEDIがありながら半径20キロ避難という理解し難い避難指示がなされたのか?その答えがいとも簡潔に語られている。

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    2013年03月23日
  • 報道の脳死

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    ●:引用 →:感想
    ●かつて朝日新聞の記者として、いまフリーランス記者として働く私が身をもって実感したのは、会社員=組織員ではない個人記者のほうが、はるかに即断即決、意思決定のスピードが速いことだ。3.11という進行の速い事件に対応すること。インターネットという技術革新の速いマスメディアを使うこと。どちらにもいえる。
    →「原発報道とメディア」と同様、”「コンテンツ」(中身)””「コンテナ」(入れ物)””「コンベア」(流通)”を一人で行えるジャーナリストをつくることが結論。

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    2012年12月25日
  • 報道の脳死

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    いつだったか、ソフトバンクのテザリングについての方針を孫社長のツイッターで呼んだ翌日、朝刊で「ソフトバンク、ついにテザリング解禁」との見出しを目にした。あるいは、小沢一郎のインターネット配信での記者会見をリアルタイムで見た数時間後に、全国紙のウェブサイトでPC画面をキャプチャした写真を見た。このような、まるで間抜けな、理解に苦しむ事態がなぜ起こるか?311以降の僕の疑問に、本書はさらりと答える。なるほど「脳死」しているのか!
    テレビ、新聞といったマスメディアが持っていた権力、言い換えると「価値」は、大量情報の即時伝達手段であり、インターネットの出現により、完全にその価値を失っている。インターネットによる情報革命に夢を持つ僕は、このことを好意的にとらえていた。しかし長くジャーナリズムの世界に身を置く烏賀陽氏は、警鐘を鳴らす。「新聞テレビというヨボヨボの老人と、インターネットという、天才かもしれないがよちよち歩きの赤ん坊と。いま私たちの手には、その二つしかないのだ」。
    いずれにせよ、あと10年もすれば、今のテレビや新聞はなくなるだろう。インターネット革命はマスメディアや報道にも強烈な影響を与えている。そして今はその革命の真っただ中である、漠然と感じていたこのことを、本書によりあらためて強く認識させられた。

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    2012年12月23日
  • 報道の脳死

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    3.11後の新聞のダメさ加減から、著者は「報道は脳死状態だ」と判断を下した。
    前半はどこがダメなのかを解説し、後半は今後の報道のあり方について考察している。

    新聞のダメな点

    1.どの新聞でもほぼ同じ記事を掲載。
    写真もほぼ同じだったり、他社のカメラマンが写り込んでいたりもする。

    2.セレモニー記事。官庁、企業が設定し、広報したセレモニーを取材しただけの受動的な記事。

    3.えくぼ記事。読者にポジティブな印象を与え、被取材者も喜ぶ記事。
    いわゆる美談で、どこからも抗議が来ない。

    4.カレンダー記事。あれから何ヶ月、何年という記事。

    なぜこういった記事が増えたかというと、コスト削減で取材費のかからない記事が喜ばれるようになったから、らしい。

    被取材者が報道してほしいことだけを記事にするのではジャーナリストではない、そこを起点になぜそうなのか、本当のところどうなのか、を突っ込んでいくことがジャーナリズムだ、と筆者は言う。
    国民の知る権利を代行し、権力を監視するのが本質だ、と憲法の勉強のようなことも言う。

    組織が巨大なため、毎日締切のある日刊紙であるため、人材が生かせずうまく機能していないのも原因だそうだ。

    ネットの台頭でマスコミの巨大な資本(印刷し配布する、放送するための装置)は不要になった。

    しかしネットで報道するだけではタダ働きにしかならず、担い手が続けていけるとは思えない。

    今後の報道がどのような形態になるかは分からないが、10年後くらいには新聞の存在価値はほとんどゼロになると筆者は考えている。

    上杉隆の「ジャーナリズム崩壊」に比べるとかなり落ち着いた筆運びなのでインパクトはないが、筆者の真面目な姿勢が伝わった。

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    2012年10月03日