烏賀陽弘道のレビュー一覧
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試し読み
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
世界中の音楽はもちろん、生活スタイルまでも変えてしまったカラオケ。
その成り立ちを調べ始めた著者は、次々と意外な事実を発見する。
これまで伝えられていなかった「真の発明者」の存在、カラオケボックスが岡山のうどん屋から生まれた背景、原子力博士が通信カラオケを開発した事情…。
音楽を愛し、創意工夫を欠かさなかった男たちの情熱とアイディアが結実するまでを描く。
カラオケの正史にして決定版。
[ 目次 ]
序章 日本人はなぜ「聴く」より「歌う」のが好きなのか
第1章 「カラオケの発明者」になりそこねた男
第2章 カラオケボックスを考案した弁当屋のおじさん
第3章 原子力博士はなぜミシン -
Posted by ブクログ
情報化社会でデマに騙されないために読んでみた。
趣旨としては、時間軸と空間軸で類似の情報を収集し、俯瞰して比較することでフェイクかどうかの判断ができるというもの。分かってはいたが、他人の言葉で聞かされると頭に腹落ちしやすい。
<アンダーライン>
★★★
もし発言者が他者を説得したいなら、「なぜ聞き手である私はあなたを信じなくてはならないのか」の理由を提示しなくてはならない。
★★★
一般に、根拠となる事実が弱いと、修飾語が過剰に強く、大げさになる傾向がある。
★★★★
「記者が何を書いたか」ではなく、むしろ「何を書かなかったのか」に注意を向ける習慣を身につける
★★★★
メディアは「わ -
Posted by ブクログ
あまりに当たり前で知っていることばかりだった。
まず敷金の返還について。
引っ越しと退去をしたことがあるのならば、一度くらい敷金礼金についてググったことがあるのではないだろうか?
私はある。
そして本書はググればわかる程度の内容なので、当然知っていることだった。
契約書に敷金をクリーニングに記載があることは多い。
それにガイドラインでこうだから、と交渉すればいい、と本書は述べているが、現実的ではない。
ガイドラインはあくまでガイドライン。別にそれと異なる契約書を作ろうがなんの問題もない。
そこでゴネたら契約できなくなるだけ。
仲介業者も大家も面倒くさい客にそこまでして契約してほしくない、トラブ -
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【本書の概要】
世の中にはフェイクニュースがあふれている。
以前は新聞・テレビなどの旧メディアが発信者であったが、SNSの台頭により、誰もが気軽に発信できてしまうようになった。そうした世の中では、フェイクニュースを見分ける目を持つことが何よりも大切である。
フェイクニュースの見分け方の基本は、「ファクトを信じること」である。本書ではこれに沿って、具体的な事例を交えながら見分け方の詳細を解説していく。
【本書の詳細】
①ただの主張しかない記事は捨てる
・証拠となる事実の記載がない主張(オピニオン)は全部無視する。
→記事中に主張を補完する根拠(バックデータ、いつ誰が発言したか、等)の無いもの -
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これも2012年ごろに出版されてる本、ようやく読み終わった。たぶん、このころ私はすでに烏賀陽さんをツイッターでフォローしてたけど、時々ふざけたことを言うカエルのおじさん・・という印象。真価を知ったのは、去年くらいから見始めた「一月万冊」でご本人を知ってから・・。安全保障のご本を読んでさらに「こういう方貴重だな」と思うようになった。動画でのおちゃらけにはついていけないところが多いけど・・。
前半「パクリ記事」「えくぼ記事」などの話も興味深かったけど、終盤のアメリカでの取材(インタビュー)に基づいたジャーナリストに関しての解説が良かった。今日、たまたま出先で地元の新聞社の若い記者さんをお見かけした -
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・タイトルは「フェイクニュースの見分け方」だが、どちらかといえば既存マスメディアのニュースの信用度をはかる話ばかりで、フェイクニュースの話題は出てこない。これは「ニュースリテラシーの身につけ方」である
・ここに書いてること全部守りつつ、完全に嘘っぱちなフェイクニュース作られれば対処は難しそう
・ニュースリテラシーに関する本としては誠実だし良い感じだが、看板には偽りがある
・お、6章で発信者の話題になった。ここからはいよいよフェイクニュース特有の話題になるか?
・…が、結局、マスメディア上などで発言する人の信用性の話題にシフトしていった…うーん -
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カラオケの発明は、世界に誇る日本の発明かもしれないが、その発明者は何人もいると言われている。
そんな疑問を多くの人にインタビューの形で正史を造ろうとした試みの本。秘史とはあるが、どこかで聞いた話が多いが、インタビューを通じてカラオケに携わった人の苦労がわかるような本である。
結局のところ、「流し」と呼ばれる人たちが全盛時代の頃、機械で演奏するハード部分と曲のソフト部分を誰が発明したのか、コンテナでカラオケを始めたのは誰か、通信カラオケという形はどのようにして始まったのか、今も曲を作る人たちの現状という4章をベースにコラムで関係の深い人や話を紹介している形である。
カラオケといえども侮りが -
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いつだったか、ソフトバンクのテザリングについての方針を孫社長のツイッターで呼んだ翌日、朝刊で「ソフトバンク、ついにテザリング解禁」との見出しを目にした。あるいは、小沢一郎のインターネット配信での記者会見をリアルタイムで見た数時間後に、全国紙のウェブサイトでPC画面をキャプチャした写真を見た。このような、まるで間抜けな、理解に苦しむ事態がなぜ起こるか?311以降の僕の疑問に、本書はさらりと答える。なるほど「脳死」しているのか!
テレビ、新聞といったマスメディアが持っていた権力、言い換えると「価値」は、大量情報の即時伝達手段であり、インターネットの出現により、完全にその価値を失っている。インターネ -
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3.11後の新聞のダメさ加減から、著者は「報道は脳死状態だ」と判断を下した。
前半はどこがダメなのかを解説し、後半は今後の報道のあり方について考察している。
新聞のダメな点
1.どの新聞でもほぼ同じ記事を掲載。
写真もほぼ同じだったり、他社のカメラマンが写り込んでいたりもする。
2.セレモニー記事。官庁、企業が設定し、広報したセレモニーを取材しただけの受動的な記事。
3.えくぼ記事。読者にポジティブな印象を与え、被取材者も喜ぶ記事。
いわゆる美談で、どこからも抗議が来ない。
4.カレンダー記事。あれから何ヶ月、何年という記事。
なぜこういった記事が増えたかというと、コスト削減で取材 -
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62点。この本が中心的に扱っているのは3・11に関する報道です。
こういう本が出るのは少なからずマスコミ報道に違和感を感じる人が増えたってことなんだろうなぁ。
でもメディアは役に立たないと言ったってどこからか情報は得ないといけない。結局は受け取り手のリテラシーなんだろう。
記者は人の不幸で飯を食う賤業だ、と言うけれど人の不幸を他人に知らせるという卑しい仕事をするという自己犠牲を払いながらも、それが多くの人々の利益になると信じて職責を果たすというのは難しい。
これが、世のため人のために役に立つ仕事だと感じながら仕事をしているならば単なる自己愛的な振る舞いになりかねないわけでさ、根拠みたいなのが見