烏賀陽弘道のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
62点。この本が中心的に扱っているのは3・11に関する報道です。
こういう本が出るのは少なからずマスコミ報道に違和感を感じる人が増えたってことなんだろうなぁ。
でもメディアは役に立たないと言ったってどこからか情報は得ないといけない。結局は受け取り手のリテラシーなんだろう。
記者は人の不幸で飯を食う賤業だ、と言うけれど人の不幸を他人に知らせるという卑しい仕事をするという自己犠牲を払いながらも、それが多くの人々の利益になると信じて職責を果たすというのは難しい。
これが、世のため人のために役に立つ仕事だと感じながら仕事をしているならば単なる自己愛的な振る舞いになりかねないわけでさ、根拠みたいなのが見えなくなるものね。そこまで掘り下げて記者やってる人って少ないのかな、とか思う。そんな感じ。要は自分はこっち系には興味ないっていうかむいてないんだろうな。 -
Posted by ブクログ
事実を伝えないメディア?
というよりも、事実が分からなかった、のではないでしょうか。今回の3.11原発事故については、当事者である東京電力、監督官庁、政府官邸ともに混乱の極みに達し、錯綜する情報の中、マスコミもまたそれを選別、吟味する能力もたないということが露呈する事態ともなりました。誰かが嘘をついたと言っても、それをそのまま報道する時点でメディアはその存在理由を失っている。ゆえに著者の一人である上杉隆はそれを「報道ではなく広報」と言っています。彼は以前から記者クラブ批判を展開していましたが、大手メディアを中心にそういう体制にどっぷり浸かった結果が、このような日本ジャーナリズムの機能不全をもたらしたのでしょう。 -
Posted by ブクログ
今の日本の大手メディアがやっていることは広報でしかない。「報道」と言うから
みんな混乱する。
根拠無き楽観主義
クエスチョニング>相手を疑い問いかける
「権力の言うことを疑う。そのまま記事にはしない」
記者クラブ>報じないことが権力だった
日本人は他人が自分と違うといらいらするようだ。
ほんとになんでも二元論にしちゃう。>この複雑な世界をそんな粗いドットで見ている。
ジャーナリズムは実体的な価値を持ちつつ、なおかつインタレスティングでなければならない。
日本でおかしいのは、「ニュヨーク・タイムズ」と聞くと、みんな高級紙だと勘違いしちゃうんですよ。みんなニューヨークの東スポくらいの感覚なのに
「主語がない文で事実であると書いたら絶対に駄目」
報道記者の大切な資質2つ>クエスチョニング、スケプティカル・シンキング>「相手を疑う思考」
パブリック・フォーラム
民主主義の根幹である多様性がなくなるというのは危険なことです。
「フリープレス」とか、「民主主義」とか「情報公開」って、理念、概念なんですよね。形がない。日本文化って、そういう抽象理念より、「現実に存在するヒト」にならおうとする。「形」つまり具体から入る。>日本人の多数が従うのは無形の理念ではなく、存在している「人」とか「組織」なんですよ。現実の人や組織が、100%常に正しいなんてあり得ない。 -
Posted by ブクログ
3.11報道を見ながら感じていた違和感がこういうことだったのか思わされる一冊です。どのチャンネルをつけても同じ内容でしか報道していなかった。肝心の被曝についてこれではなにもわからないじゃないかと感じたヒトは数多くいたはずですし、いて欲しいものです。被曝に対する不安感が強まるなか、どの大手メディアも国民が被曝している可能性を否定できないという事実すら報道しようとしなかったのです。せめて子供やこれから妊娠する可能性のある女性を優先的に避難させる対応はとるべき行動であったのではないかとその当時考え、憤りを感じていました。3.11を通して本来あるべき、社会の監視機能(互いを健全に疑う機能)が完全に破綻していることを再認識させられた一冊です。