烏賀陽弘道のレビュー一覧

  • プロパガンダの見抜き方(新潮新書)

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     自分のようなコアな「烏賀陽シンパ」は、彼の書いたものなら何でも信じてしまう。もうこうなるとプロパガンダの格好の餌食なんだろうな。
     ある思惑を持って発信された情報がプロパガンダだとすると、マスコミはすべてプロパガンダにならざるを得ない。新聞にしてもテレビ局にしてもターゲット層に刺さるように「思惑」を持って記事やニュースを作っているし、そうでなければ企業として存続できない。著者が繰り返し言うようにプロパガンダは善悪の問題ではなく、メディアというものは須らくそうできているということだ。なので受け手側が疑いの目を持って、その「思惑」に乗るかどうかを主体的に判断するしかない。
     それにしても望月記者

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    2025年05月01日
  • フェイクニュースの見分け方

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    情報リテラシーを高める上での指南書。
    もっとも実践的かつわかりやすい。

    ソーシャルメディアを自由に扱う現代の高校生必読。

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    2021年08月19日
  • 敷金・職質・保証人 ― 知らないあなたがはめられる - 自衛のための「法律リテラシー」を備えよ -

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    うわ~!めちゃくちゃ勉強になった~!

    敷金は返ってくるっていうのは知っていたけど
    (返金しない家主さんもいるっていう恐ろしさ!)
    「原状回復」というのがどこまでの状態かっていうのは
    あいまいな認識だったので「お~!」と思った~
    そして、烏賀陽さんが書かれていた「椅子による床の傷」
    これ、私も心当たりがあるので…読みながらひやっと…

    そして怖かったのが職質!
    烏賀陽さんのお友達の話がもう恐ろしすぎる!
    これで捕まるの!?
    そしてついつい署名してしまいがちな書類などなど…
    なんちゅ~恐ろしい!
    どんなにあがいても署名捺印した限りは「犯罪を認めたことになる」って!!

    保証人の話もなんかちょっと

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    2020年11月18日
  • フェイクニュースの見分け方

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    良書。

    CIA情報の95%は公開情報
    池上彰氏も似たようなことをおっしゃっていた
    公開情報を徹底して調べているからこそ5%の非公開情報を得られるし、その質が高まる。
    本書はその公開情報の見極め方のノウハウを具体的に解説されていて興味深い。

    オピニオンは捨てろ
    フォロワー数は信用とは無関係
    ビックピクチャーをあてはめよ
    などなど、普段、ぼんやり感じていたことが言語化され体系化されていて頭がスッキリした。

    加えて、
    主語のない文章を疑え
    など、知らなかったノウハウも学べた。

    今まで読んだ同種の書籍の中で
    最も興味深かった。

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    2020年07月24日
  • フェイクニュースの見分け方

    購入済み

    この本に出会えてよかった

    この本を読んでから新聞や週刊誌を読むと、それまでとは全く違う目線で読むことができます。
    メディアに惑わされず、自分が求める情報を知るには、この本の内容を実践することが近道だと思います。

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    2020年07月11日
  • 「朝日」ともあろうものが。

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    私の恩師が、世の中で一番カッコ悪い職業は、サラリーマンだと言いました。
    そして、一番、競争が激しく、大変なのも、サラリーマンだと言いました。
    なぜ、こんなに、大変な職業を多くの学生が選ぶのか、理解に苦しむと言いました。

    この著作を読んで、朝日新聞という組織は、こんなに終わっているのか!
    という感想は、全くなく、
    著者が経験した「理不尽」な仕打ちは、
    会社員ならば、少なくない人が経験することです。
    じゃあ、辞めるか?
    しかし、辞めても、また同じような問題にぶつかります。

    組織の不正、腐敗、そして働く人の規律のなさ、
    自分が「何を見るか」で、印象が全く違います。
    この世に完璧な人がいないように

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    2018年04月24日
  • フェイクニュースの見分け方

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    ある情報が信頼に足るかどうかを見分けるために、どのような視点が必要かを豊富な実例と共に紹介している。東日本大震災や少年Aの話など最新のトピックが多く扱われており、解説もわかりやすい。

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    2018年04月19日
  • 報道の脳死

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     日本のジャーナリズムや報道のあり方については、海外の色々な国の人と交流を持つようになって、どうにかならないものかと思っていたので、書店で「報道の脳死」というタイトルを見かけて手にとり、目次にさっと目を通して面白そうだと思って購入、すぐに読んでしまった。

     ジャーナリスト自らが報道の現状の問題点を分かり易く指摘・解説し、その原因についても過去から現在に至る報道の変遷も合わせ客観的に記述しているところに好感が持てた。

     報道の現状と問題点については、私自身も考えていたことと同じような内容であり、これから先どうなっていくのか、どのような方向に進めばよいのか、どのようにしていこうとしているのかが

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    2014年01月26日
  • 原発難民 放射能雲の下で何が起きたのか

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    被曝は人災だった。誤解、偏見、差別、対立、いじめが被災者に降り注ぐ。絆を引き裂かれて苦しみは続いている。実は被曝者も避難者も出さない方法は確実にあったそうだ。法律もあったどうだ。しかしそれを適用しなかった政治家、官僚、学者の罪は大きい。世界ではスリーマイル、チェルノブイリの事故より5重の安全対策を立てていたそうだが、「安全神話」が優先されて安全対策が30年遅れてしまったそうだ。そして現在もそれが改善されないままに再稼動されようとしているらしい。ウム、恐ろしい。

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    2013年03月23日
  • カラオケ秘史―創意工夫の世界革命―

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    カラオケは、1)カラオケ装置 2)カラオケボックス 3)通信カラオケという三段階の発明を経て、世界中の文化を変えたのだが(色んな意味で。普通アジアでKARAOKEといえば風俗)、そのことはあまり知られていない。

    初めて読むことばかりだが、ほとんど体験していることなので非常に面白かった。

    特に通信カラオケが、ブラザーのソフトウェア自販機「TAKERU」を「インフラ」として活用し作られた秘史が凄まじい。
    「TAKERU」自体は商業的にはほぼ失敗で、撤退を余儀なくされていたのに、その技術者の先見により「カラオケの音楽情報(MIDIデータ)の中継サーバ」として変更され、会社の幹部も知らない内に力を

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    2013年04月02日
  • 報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪

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    日本のマスメディアに絶望したジャーナリスト二人の対談。
    ダメだダメだとは思っていたけれどここまでダメだったのか、というのが東日本大震災であらわになってしまったということでこのタイトル。
    「原発編」ってことは他のもあるのかしらと思ったけれどそういうわけでもないっぽい。

    言葉の使い方、たとえばサブタイトルにある「大罪」などが、どうも陰謀論を吐きたがる系統の人っぽくて警戒していたんだけど、言っていることは至極まっとうだった。

    ・大手マスコミのしていることは「報道」ではなく「広報」
    ・3.11は緊急事態。つまりこの時の報道が、日本の報道の限界値。これが今の精一杯の実力。
    ・メディアも受け手も疑問を

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    2013年01月10日
  • 原発難民 放射能雲の下で何が起きたのか

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    感情論に引きずられる議論が多く語られる福島原発事故を、淡々と事実を積み重ね検証した良著。

    前半部分は被爆した人達のその後の暮らし等を書き、事故によって日常から何が失われたのかを書いている。

    後半はもっと小さな事故で押さえられたはずの事故が、なぜ拡大したのか、避難は遅れたのかを検証している。

    いま読むべき一冊。

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    2012年12月27日
  • 原発難民 放射能雲の下で何が起きたのか

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    原発行政が如何に秩序のなさを露呈してるか
    今回の事故で誰も責任を取らないだけでも良く分かる。

    沖縄と同じく私たちはフクシマを異化しようとしている。

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    2012年12月19日
  • 原発難民 放射能雲の下で何が起きたのか

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    私もかかわっている野田村と南相馬市に愛情を持って接し、それゆえに厳しい現実を次々と報じてくれる宇賀陽総長の最新著。
    ステイの方々から聞いている以上の困難に向き合っていることを痛感し、それだけにやらねばならないことがあると覚悟しました。

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    2012年10月25日
  • 報道の脳死

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    東日本大震災の報道をきっかけにテレビや新聞などの既存メディアの無力さは顕になってしまった。著者は彼らの脳死状態を象徴する記事を「カレンダー記事」、「えくぼ記事」などと名付け、事例を上げて説明する。結論として、ルーチンワークと横並び意識に慣れた彼らは震災や原発問題について正しい情報を迅速に伝えることができなかった。

    優秀な人材を集め、記者クラブのような組織で情報を独占してきたはずの既存メディアが衰えた理由をあげ、今後の報道とはどうあるべきかを検証する。

    既存メディアから離れフリージャーナリストとなった著者にとって、既存メディアは新人の教育機関としては最高の場らしい。高給を与え、記事の書き方を

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    2012年10月19日
  • 報道の脳死

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    ネタバレ

    実にいい本だ。ジャーナリズムの本質をわかりやすく的確に伝えてくれる。

    ジャーナリズムとは、独立した公平な取材によって、権力から自由であるための情報を市民に提供することだという。

    ジャーナリズムを実行するのは誰にでもできる。組織でも個人でもいい。とにかく上記の原則が守られていれば。という視点にものすごく納得。

    日本のジャーナリストには、上記のようなプリンシプルがない。というのは違っていて、個人的には優れたジャーナリストでも、組織のなかに入るとその技能を十分に発揮できないらしい。

    これからネットで活動するフリーな記者が増えるのだろうか。



    あとで投げ銭しに行こう。

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    2012年05月26日
  • 報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪

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    震災や事故が発生した時、我々はテレビや新聞で伝えられる情報を頼りにする。そのテレビや新聞が嘘の情報を流していたのなら、これは詐欺というより犯罪でしょ。
    「権力に屈しない」とか「国民を守る」とか普段は格好いい言葉を並べるマスコミ。だがこれを読んでしまうと、もう何を信用したらいいのか、どの情報が本当なのか、一体何の為の報道なのか?と疑いも持ちたくなる。
    この先、いかなる事件や事故の真実が伝えられようとも、国民は一種疑いの目でそれを眺めることになるだろう。この本を読む限りでは、それほど報道に対する信頼は失いかけている。

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    2012年02月21日
  • カラオケ秘史―創意工夫の世界革命―

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    ネタバレ

    新技術は、個人の努力から形成されることが多いと聞く。
    カラオケの成立においても、何人かの個人の努力の一端が、本書に記載されている。

    大手企業は、試作のための費用は許可しても、製品として販売する許可はなかなかしないとお聞きします。
    会社の方針と矛盾しないように、自分の作りたいものを作っていく、技術者の魂、芸術家のはしっくれの生き方を見る。

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    2011年12月30日
  • 報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪

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    今年読んだ全ての本(おそらく150冊程度)の中で、ベスト5に入る衝撃度。これを読むと間違いなく新聞・テレビの見方が変わる。
    対談形式だというのも、ページをめくるスピードに拍車をかける要因のひとつになっている。

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    2011年12月20日
  • 報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪

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    上杉隆がジャーナリスト無期限休業宣言をしたというのはこの本で知った。氏のこれまでの本は玉石混交(というか、読ませるものから作りが雑なものが混在している)だが、この対談はマスコミの病理を率直に披瀝しているという点で教えられることが多かった。氏の記者クラブ批判について、私は同じ考え方を持っているし、東日本大震災以後、マスコミの報道が、ある種のストーリーに沿ってどのメディアも作っているという感覚は共有できる。マスコミの圧倒的な情報によって私たちが見えなくさせられているものがきっとある。『原発を終わらせる』で石橋克彦氏が、福島原発が事故を起こしたのは津波だといわれているが、ほぼ間違いなく地震によって事

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    2011年11月18日