烏賀陽弘道のレビュー一覧

  • フェイクニュースの見分け方

    Posted by ブクログ

    <目次>
    はじめに
    第1章  インテリジェンスが必要だ
    第2章  オピニオンは捨てよ
    第3章  発信者が不明の情報は捨てよ
    第4章  ビッグ・ピクチャーをあてはめよ
    第5章  フェアネスチャックの視点を持つ
    第6章  発信者を疑うための作法
    第7章  情報を健全に疑うためのヒント集

    <内容>
    元朝日新聞記者(「AERA」記者)の情報の見分け方の本。インターネット、SNSが広がった結果、誰でも情報を出すことができるようになった。しかし「誰でも」が曲者で、本人の単なる感想、意見、意図的な虚偽情報などが入り混じり、「フェイクニュース」がどんどん広がっている状況。著者は、3.11の原発事故情報などを

    0
    2017年07月29日
  • カラオケ秘史―創意工夫の世界革命―

    Posted by ブクログ

    身近にあるカラオケの起源をあなたはご存知だろうか?
    カラオケの創始者は実は特許をとってなかった!?あのカラオケ音源はすべて耳コピだった!?
    驚きの事実とともに仕組みをしらずに使っていたカラオケの歴史を垣間見れる、それは非常に興味深い内容の一冊です

    0
    2014年02月02日
  • 「朝日」ともあろうものが。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本書に朝日系メディアの論調に対する批判を期待すると裏切られる。そうではなく、いま日本のマスコミ企業が犯されている病理的体質に対する批判、いやもっと敷衍するなら大企業病に犯された組織に立ち向かう若手改革派社員=著者の奮闘記、という風に読むことが出来る本だ。
    著者が出会う様々な同僚・上司の、普段自社の社説で批判しているような官僚的言動に唖然とさせられる一方、著者のような社員が組織を変革することができずにたどる退社という顛末にもやむを得ないという気がした。これは硬直した大組織を擁護しているのではなく、改革とは誰かが正論を吐き、それが通れば成し遂げられるというものでは(残念ながら)無いから、である。

    0
    2014年01月12日
  • 報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪

    Posted by ブクログ

    ・日本のメディアは報道ではなく、広報。
    ・日本の記者は、記者ではなくサラリーマン。
    ・記者クラブでは皆が情報共有し、示し合せそのまま流すかどうかも上が決め、現場が決められない
    ・過ち(誤報)を検証しない。
    ・デマをデマと思っていないか、取り繕うように隠すように考えて修正してしまう。

    これらの事が読んでいて、目からウロコでした。。。
    たしかに、報道でなくてみんな時事通信などのように速報のような流しでしかも、政府や企業の出した情報をとりあえず検証しないで載せるだけなら広報だな~。
     そして、サラリーマンならば、やはり企業の歯車になるし、その企業体だって人がそうなように過ちを犯すに決ま

    0
    2012年11月26日
  • 原発難民 放射能雲の下で何が起きたのか

    Posted by ブクログ

    長年の知り合いである烏賀陽さんの、最新刊。さまざまな報道から知ったような気になっている事柄も多いが、やはり実際に被害にあった人たちに当っている生の取材から浮き彫りになる事実の重みは大きい。簡単に読めるので一読をオススメします。

    0
    2012年11月24日
  • 報道の脳死

    Posted by ブクログ

    「言われてみればその通りだ」という話がてんこもり。面白かった。
    ちゃんと裏を読めるグローバルな目を持たないと、どんどんバカになっちゃうな…と考えさせられる。
    たしかに、ロボット研究世界一!とか言ってる割に、アメリカの放射能調査ロボを輸入って変な話だ。気付かなかった…

    0
    2012年09月19日
  • 報道の脳死

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    報道について質の低下が叫ばれて久しいと思います。記者会見やメディア向けイベントに出席することが「取材」とされ、自ら疑問をもち取材をするということが減っていること、専門知識を組織全体として使うことができない姿を通じて「脳死」という言葉を使われています。
    「蘇生」の可能性についても少し触れられていますが、それを読むと報道機関そのものの「蘇生」の可能性はほとんどない(というよりさじを投げている状態)ようです。もう日本のマスコミに「ジャーナリズム」を期待するのは無理なのでしょうね。

    0
    2012年08月05日
  • 報道の脳死

    Posted by ブクログ

    野田村の縁でつながった烏賀陽総長、さすがの徹底批判ばかりでなく、次のジャーナリズムへの展望まで見すえた好著です。
    いつか必ずお会いして同年代の語り合いをしたいです。

    0
    2012年08月05日
  • 報道の脳死

    Posted by ブクログ

    マスメディア、特に新聞が抱える、ジャーナリズムの無さ。
    その実態を実例を上げつつ批判していく。

    特に、朝日読売毎日が、同じ日に同じテーマで同じ写真を使って同じ論調の記事を載せる、そしてその頻度があまりにも多いというのは薄ら寒さすら感じた。
    受け身な取材甘んじて、権力の監視が成り立っていないなど。

    インターネットも未だジャーナリズムとしては発展途上であり、「死にかけの老人とよちよち歩きの天才児の2つしか選べない」という言い方は的を得ていると思った。

    もちろん新聞にも一定の価値はあると思うけど、せっかくツイッターやyoutubeなど多様なメディアがあるから、幅広くアンテナを張っておきたい。

    0
    2012年07月01日
  • 報道の脳死

    Posted by ブクログ

    ジャーナリズムのあるべき姿、現実とのギャップを、新聞の実例などもまじえながら論じている。
    上杉氏とはちがい、独りよがりの印象を受けない、読みやすい文章。

    広告費が減り、経費削減が求められる中、記者らは時間や金のかかる「問い」を追求するような記事ではなく、なるべく近場でプレスリリースなどに頼った記事しか書かない。
    結果、どの紙も似たような内容になるのみならず、権力の監視を放棄し逆におもねる形となってしまっている。

    しかしこの現状を打破するシナリオを、筆者も持ち合わせていない。
    3.11あってもなお変わらない御上とメディア。

    せめて、私たちだけでも「おかしい」という認識を持っていなけ

    0
    2012年06月05日
  • 報道の脳死

    Posted by ブクログ

    面白い本です。カネが稼げなくなった既存メディア。ジャーナリストがいなくなり、報道が脳死していると訴える本書。これからのジャーナリズムの提案と実行について。この社会を生きるうえで参考になる一冊。

    0
    2012年05月20日
  • 「朝日」ともあろうものが。

    Posted by ブクログ

    本書は朝日新聞社で記者を務めた著者が職場として経験したマスメディアの病巣を指摘した問題作である。
    単なる内幕物としても十分面白いが、ジャーナリズムの責任と義務や記者クラブなどの問題点についても分かりやすく教えてくれる。マスコミを目指す人には必読の書である。
    将来、身内が新聞社に就職したいと言ったらどうするか。新聞というビジネスモデルは破綻しているかもしれないが、少なくとも朝日新聞は勧めないだろうね。

    1
    2012年01月03日
  • 報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もう内容はこのタイトルに集約されている「事実を伝えないメディアの大罪」日本は第一報がイメージとして定着してしまい、その後の報道があっても最初の印象を引きずってしまうように思う。受け手も変わらなければ。ミスは許して、嘘を許さじ。

    0
    2012年03月09日
  • 報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪

    Posted by ブクログ

    今年の三月から六月くらいにかけて、本屋の棚は活気がなかった。読みたい本が並んでいなかった。何の本かというと、言うまでもなく原発関連の本である。

    3.11から約一ヶ月、すべての国民が情報を欲していたと思う。もちろん、テレビは24時間震災と原発の番組をしていた。けれども、テレビは、そして新聞も、政府と東電の広告塔となっていたかのごとく、記者会見発表を鸚鵡返しのごとく、繰返していた。その後、後出しジャンケンのように、次々と前の発表が覆されていく。そのことを批判しながら報道した大手テレビと新聞はほとんどなかった。

    だからまとまった原発の情報が欲しかった。そしてメディアの嘘を暴く本も欲しかった。

    0
    2011年11月26日
  • カラオケ秘史―創意工夫の世界革命―

    Posted by ブクログ

    カラオケの歴史という題材もさることながら、著者の読者を引きつける筆力によるところも大きい。新聞記者出身、実力がある。

    0
    2011年11月23日
  • 報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とっかかりでしかないが、自分の信じていたものが、
    裏打ちされたような、壊れていったような。

    間違いなく、ターニングポイントのひとつ。

    繰り返すが、これはとっかかり。
    鵜呑みにすることがどれだけ危ないか、を伝えている本。
    そして、情報弱者・ネット弱者が放置されていることを書いた本。

    (真実はどこにあるのか。
     情報弱者に情報を、正しく伝える方法はどこにあるのか。
     もっと考える必要がある。個人的な宿題)

    0
    2011年10月02日
  • 報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本の報道終わってるとは思ってたけたどこんなに終わっていたとは…というのが、その実情と何故そうなったのかその理由をフリージャーナリストの二人の対談形式で明らかにしています。

    内容的には、日本のジャーナリズムの問題の根本は記者クラブ制度にあること、大手メディアは政府・東電など権力者の「広報」と化しており、この「報道(広報)」を通じて国民の生命や財産に危機が及ぶいわゆる「報道災害」が今もなおリアルタイムで起きていることを、今回の原発問題を通じて厳しく糾弾しています。

    対談形式なので同じ話の繰り返しがやたらと多いものの、メディアリテラシーをつけ報道災害にあわないよう、日本人必読の書だと思われます

    0
    2011年09月15日
  • 報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪

    Posted by ブクログ

    今の日本は、メインストリームメディアがジャーナリズムとして成り立っていない。そのことを、インターネットやフリーランスのジャーナリストが明らかにし始めた。
    それと同じことがアメリカでは、80年代のケーブルテレビが起こし、今に至っているということだ。
    果たして、日本は、インターネット側からのアクションで、メインストリームメディアが変わってくれるのだろうか?

    0
    2011年09月12日
  • 報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪

    Posted by ブクログ

    東日本大震災と津波、福島第一原発事故という戦争級のクライシスの前で戦後66年間続いた「平和な時代仕様」のシステムや人物が、機能しないことがバレてしまったとさ・・・その一つが全国紙と地上波テレビ局を中心とする「オールド・メジャーメディア」たちであると断言する上杉・烏賀陽の両氏。
    東日本大震災を契機に”情報の流れ”について考える一歩を踏み出すためにはいい本かもしれませぬ。

    0
    2011年09月05日
  • 報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     ブグログのランキングとレビューを見て、読んだ。
    新聞は、知りたいこと伝わってこないし、記者が追究しましたって感じがないし、テレビはどのチャンネルも同じこと言ってるいるし、なんか変やなあと思っていたけど、こんなにひどいとはと思った。記者クラブってみんな同じで安心感あるんだろうな。
     新聞もテレビも広報なんだと言われたらそうだったのかという感じ。テレビは、リビングで座ってもらえるただの情報なんだから価値がない、ただにはただの理由があると言われればそれもそうだと納得した。

    0
    2011年08月15日