蛯谷敏のレビュー一覧
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元々気になっていた本だったけど、多田社長の死去のニュースを見たことをきっかけに購読。読後の感想として真っ先に出てくるのは、こういった所謂「起業家」という方々の熱量が凄まじいということ。もちろんお金を稼ぎたいという気持ちもあるだろうけど、それ以上に社会の課題を解決したいといった情熱があるからこそ、ここまで取り組み続けられるんだろうなと。正直一般人からすると浮世離れしてる世界だし、自分にもここまでの情熱はないけど、好奇心という面においては持ち続けられてると思うので、この気持ちとフットワークの軽さは大事にし続けていきたいと思いました。
そして「ビズリーチ」というサービスがなぜここまで急激に成長したの -
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誰もが知っている世界的玩具メーカー、LEGO社の成長の秘訣を探ったノンフィクション。特許切れの単なるプラスティックのブロックが、なぜ世界中で愛され、次々と価値を生み出していくのかの秘訣がこの一冊によくまとまっている。会社(あなた)のバリューは何か、その会社(あなた)が無くなったら、社会(あなたの会社)は何を失うのか。レゴの社是は「ブロックを通じてクリエイティブな未来を担う人を育てる」だが、ユーザーのアイディアを取り入れることには長年抵抗があったという、この矛盾。これを克服したところが、復活の鍵になったという。もう一つ参考になった言葉は、「クリエイティブの反意語はルーティン。ルーティンはロボット
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経営危機を2度経験したレゴがいかにしてコモディティ化に陥らずに経営を立て直したかを、日本人ジャーナリストが取材、分析。
強みを再認識し、それを軸に再起動していく様は読んでて興奮した。
特に、イノベーションは必ずしも大きな事ではなく、小さなことの積み重ねや、ちょっとした組み合わせも立派なイノベーションというのはそのとおりだと思う。
レゴが取り組んだり活用した、「強みを認識」、「選択と集中」といったアプローチは企業再生でありがちな話だが、実際に困難の渦中にあるときにそれを実行するのは困難だと思うし、それを客観的に活き活きと描いていて読みやすかった。 -
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・人生を客観的に一つのストーリーとして見ている自分がいる。死ぬ間際になって全部振り返るとしたら、意図的に面白いことをしていかないと盛り上がらない
・次々と問いを立てる力
・その場の雰囲気にのまれると、一番大事なテーマを見誤る。絶えず物事を俯瞰的に見て、はずしてはいけない要素要点を確認していくのが大切な仕事
・ベースボール・エンターテインメント・カンパニー:野球を見るためだけのスタジアムではなく、エンターテインメントを提供する場。定義の言葉により通る企画も変わる
・「俺が知りたいのはお前のアイデアではない。なぜ、この課題がまだ存在しているのかということだ、お前が考えていることなんて、すでに何万人 -
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内なる問いは心の叫び
後書きがサマリーになっており、「問いを立てる力」を考えるヒントになる。
大切なのは内なる問い(心の叫び)と外の問い(世間の課題)をどう一致させていくか。
■概要
・起業家(南さん)の思いと組織の変遷
- 南さんが問いを立てるに至るまでの話:楽天イーグルスでの三木谷さんや島田さんらとの逸話
- 人材領域で起業に至るまでの問いの磨き込み
- 起業してから仲間がどう集まってきたか、組織をどう変えていったか
★特に営業部隊の大切さがわかる
成長著しいテック企業はプロダクトだけでなく営業も両輪を担う
マイクロソフトやセールスフォースもそう
・個別戦術(プロモーショ -
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ネタバレ背景
売上など、表面的には問題ない状態。
ただし内面的には「つまらない会社」と揶揄され、退職者も出るほどの危険な状態だったYahoo。これを変革していくストーリー。
まとめ
人の配置と制度を行いつつ、キャッチーな「爆速経営」というワードを共通言語化して広めていったことで、組織文化が大きく生まれ変わることができた。大規模組織でも文化変革をするためのひとつのプラクティス。
また、経営と組織マネジメントとリーダーシップには同じ要素があると感じ取ることができた。
・まずは理念の再定義から始めた。「自分たちは何のために存在しているのか?」
・続いて明確な目標。数字を使って具体的に、ここでは「201 -
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ネタバレグロービスOBHでの推薦本。
平時の変革について非常に良い実例を紹介した一冊。
人の考え方が非常に強く共感できた。
<メモ>
・優れた指導者はしばしば御旗となる言葉にこだわる。我々は何のために仕事をしているのか。企業として社会に果たすべき役割は何か。メンバー全員が目指すべき高い目標を明確なフレーズに昇華させて訴えかけていく。その組織が大きければ大きいほど言葉のもつ重みは増していく。すなわち、表現は端的で直裁でなければ浸透しない。
・ルールだけを決め、あとは権限移譲して自分たちで決めさせる。
・組織改革のステップ
「理念の再定義」自分たちの会社が何のために存在しているのか。問い直す。一般的に企 -
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経営交代後のヤフーを舞台に人事・戦略面を中心に取材構成をしたドキュメンタリー書。
ドキュメンタリー好きな私としてはとても面白く、特に人事面に重きを置いて書かれている面が興味深い。
「人財」と良く言われますが、社内外にもその意志を強く発信したいという現れじゃないかと。
印象的な言葉
・上司と部下のコミュニケーションにおける「ティーチング」「コーチング」「フィードバック」。
従来では、「ティーチング」が主となる部分を「コーチング」「フィードバック」に重点を移し、戦略浸透を図る。
チームとして、どう機能させるかにおいて、重要な点。
・人事評価制度の要諦は3つ
-頑張る人が報われるということを -
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YahooJapanの経営陣が総入替になるところからの物語。
YahooJapanの歴史という観点からみても面白いが、新Yahooの経営陣がどのように物事を考え、会社を改革していっているのかがよくわかる。例えば、井上前社長とタイプの異なる宮坂社長が経営体制を作っていく過程は参考になる。
他にも、元YahooJapanの社員でFacebook日本法人に出た児玉氏と森岡氏から、「企業文化を根付かせたいなら、それが人事制度に組み込まれていないといけない」という話をきいて人事制度に組込んだことや、爆速というキーワードがグリーの成長についての会話から飛び出したもので、使ってみたら意外と社員にウケたと