海音寺潮五郎のレビュー一覧

  • 加藤清正(下)

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    秀吉の死によって朝鮮出兵は不毛に終わり、加藤清正と小西行長の間に対立を残した。武断派と文治派に分かれ対立し関が原を迎える・・・。家康と秀頼の対面を見届けた清正は熊本で生涯を終える。大坂夏の陣はその4年後である。

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    2016年06月22日
  • 加藤清正(上)

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    肥後の国を築いた風雲児の素顔と生涯を描いた大作。
    15歳で木下藤吉郎に仕えた加藤虎之助清正、この上巻は秀吉の朝鮮出兵までを。虎之助の母への愛、母の虎之助への教えが素晴らしい。この本の収益は熊本地震の義捐金に寄付されます。

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    2016年06月18日
  • 天と地と(五)

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    上杉謙信の話。興味深くも楽しく読め、この著者の本もっと読みたいという気になってくる。歴史の流れ人物像など想像が広がった。

    【流れ】
    後に長尾が上杉氏となり、豊臣秀吉によって会津に移され、徳川家によって米沢に移される。

    【人物像】
    ・上杉謙信
    宗教心厚く、他の人のために動く
    越後守護、その後関東管領
    正直者、短気なところも
    女性を寄せ付けない
    独断で戦の戦術を決める
    毘沙門天


    ・武田信玄
    野心家、戦闘力もさることながら、裏工作も得意
    戦術の大綱は自分で決めるが、各将に十分検討させ議論す
    信濃守、信濃守護
    風林火山

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    2015年03月24日
  • 新装版 孫子(上)

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    孫子の兵法を記したとされる孫武と孫殯を描いた作品。筆者は史記列伝に記載されてる僅かな記述より想像を加え大きな物語を描いた。後書きにも書いてあるが一人の歴史上の人物を描くのはその人物と同じ呼吸をして人生を生きる事だと。読んでいても大きな息吹を感じる秀逸な作品。

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    2013年02月27日
  • 加藤清正(下)

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    槍をぽいっと放り出しておいて、「いざ組み打ち!」とか言っておきながら、
    相手が武器を捨てると同時に、さっと槍を拾って刺した逸話が・・・

    ほめるべきか、幻滅するか

    それは別にして、印象に残っている。

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    2011年12月31日
  • 新装版 孫子(上)

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    孫子〈上、下〉 (講談社文庫)
    孫子は兵法書やビジネス書などいろいろ出版されていますが、今回は人物に関する小説『上巻』:紀元前500年頃 呉の孫武 過去にあった戦の研究を進めているうちに法則に気づいていく。のちに呉の将軍として負け知らずの戦いをしていく ★3.6
    『下巻』紀元前350年 斉の孫臏 親友の龐涓の嫉妬にあい両足を切り落とされてしまい復讐の為に立ちあがる★2.9

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    2011年10月15日
  • 新装版 孫子(上)

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    孫子の兵法を記した,孫武とその5世孫臏の話。上巻は孫武。下巻が孫臏。
    本書を読むまで,孫武とは百戦錬磨の将軍だったのだろうと勝手に想像していたが,全く違った。戦争の研究家で,文人肌の人間のような感じだったのだなと思った。しかし,研究家で机上の論理であり,実践では使えないだろうという呉王闔閭の問いに対し,『理は形(実)を離れたものではありません。形の中に理を見て整理したものであるので,理の中に形が有るべき道理です。理は即ち形であり,形は即ち理です。実地に応用して役に立たないはずはない』と言い切っています。戦についても,『戦わざる以前に既に勝っていなければならないと。戦って勝つのではなく,既に勝っ

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    2010年04月15日
  • 史談と史論(上)

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    歴史上の人物を語っては過去随一の著者の史談、史論、随筆を上下2巻にわたり収録。今まで聴いたことのなかった、歴史上の人物多数登場。面白さ、抜群。

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    2010年03月13日
  • 加藤清正(上)

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    あくまで、誠実。

    そんなキャッチフレーズをつけてしまいそうなアレ風のソレです。

    誠意に満ちているから仕方がない!!
    杓子定規なのは誠実なので多少融通が利かないとしても仕方がない!!
    もう、お前は仕様がないな!!
    そんな半ば力技を伴うフォロー(?)がイイ味出してます。
    ちょっとデキる子、ベスト惜しい!!武将、そんな匙加減が絶妙です。
    そういう清正は大好きだ。

    天下は太閤の尊意に任せておけばおkと思っている気がします。
    若干残念。
    まあ、結果論なんですけど。
    そういうk(ry

    海音寺さんの外征講座が結構勉強になりました。
    小西と真っ向勝負で不倶戴天かと思いきや、まだそうでもない感じです。

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    2009年10月04日
  • 加藤清正(下)

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    前半部分、朝鮮出兵時の小西と加藤のまるでいたちごっこの様な掛け合いは見ていて妙な気分になります。
    ひたすら自分と三成がやらかしちゃった(ある意味)悪事を隠そうとする小西と、ひたすら命令を忠実にこなそうとする加藤。
    戦国時代を勝ち抜いてのし上がってきた大名達が異国の地に行ったことによってどうしてこんなにもおかしな行動をとってしまうのか本当に理解ができません。歴史学上でも朝鮮出兵時の彼等を理解できる人はいないようですが、それにしても鬱になります。
    関ヶ原が終わると打って変って清正がきらきら輝きだして、今までの鬱さがどこかに行ったように面白くなりましたよ!
    必死で秀頼を守ろうとし、家康に首を垂れる姿

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    2009年10月04日
  • 加藤清正(下)

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    質素剛健自重自治加藤清正!
    しかし振り返ると自分の本棚は日本史西洋史節操無しということがよくわかる

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    2009年10月04日
  • 加藤清正(下)

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    ネタバレ

    朝鮮出兵。小西行長や石田三成などの奉行衆と対立しつつも進撃する清正。奉行衆の報告により謹慎を命じられるが、大地震での秀吉に対する忠誠により許される。
    和睦が破れ再出兵となるが、秀吉の死により撤兵。


    加藤清正は割りと好きな武将なので、好意的に書いてくれて安心して読める。豊臣家への忠誠の形も良かった。

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    2025年11月28日
  • 加藤清正(上)

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    ネタバレ

    15歳で木下藤吉郎に仕えた虎之助。股肱と頼む肉親の少ない秀吉の重用に応え、山崎や賤ケ岳をはじめ数々の合戦で名をあげ、ついに肥後の太守となる。そして天正十九年、小西行長と共に秀吉による朝鮮出兵の先鋒となる。

    海音寺潮五郎は久々。もう少しかたい記憶だったけど、割りと読みやすかった。

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    2025年11月16日
  • 聖徳太子

    購入済み

    脱線が多い

    海音寺潮五郎さんの小説は初めて読みましたが
    伝説ではこうなってるが とか 筆者はこう思う。
    というくだりが所々あり
    物語が中断することが多くて
    最後まで一気に読む気になれませんでした。
    好きな人は好きなんだろうと思います。

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    2025年01月17日
  • 加藤清正(下)

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    最終的に人格者のイメージの武将として描かれているが、所謂武断派の猪武者から、時代の移り変わりとともに変化していく過程が、もっと様々な出来事があったと思うが、結構急に変わった様な印象だったので、加藤清正についてもう少し深掘りした作品を読みたい。

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    2024年07月10日
  • 新装版 孫子(上)

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    ネタバレ

    第二次世界大戦を生き抜いた著者が見ているなら世界観が見えて面白かった。現代の価値観や感覚とはまた違う、あの時代の考え方が散見されて、孫武の生涯の物語よりも、著者の考え方が面白かった。
    孫武がいわゆる学者であって、武将ではないという描かれ方は面白かった。孫武が自分の理論に自信を持っていて、それを広めることや教える事をしたかっただけで、自分の理論をもとに万の軍勢を率いて戦い、呉の国で出世したかった訳ではない、英雄になりたかった訳ではないという設定は読んでいて共感する部分があって、感情移入しながら楽しめました。

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    2022年11月20日
  • 加藤清正(上)

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    言わずと知れた戦国武将。
    秀吉の家臣、石田三成との確執、朝鮮への出兵、
    虎退治、などなど
    イメージとしては剛勇。
    秀吉の物語には必ず出てくる武将である。
    その加藤清正から見た戦国の時代とは
    どんな感じに見えるのか。


    この上巻では秀吉という稀代の人物の偉大さを
    改めて認識した。
    その秀吉により影響を受けたであろう清正は
    好印象の武将として写る。
    人気があるのは実際に良い武将だったのだろう。

    さて下巻はどういう
    描かれ方をしているのか興味深い。

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    2022年06月29日
  • 加藤清正(下)

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    秀吉の死、関ヶ原の戦いと次第に天下が徳川家に移行しつつある中現実を見て豊臣家が存続できる道を模索する。

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    2021年04月04日
  • 加藤清正(上)

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    上巻は秀吉に仕えてから朝鮮出兵まで。若い清正は清水宗治や別所長治、吉川経家など籠城の末城兵を守る為責任をとり切腹する姿に感銘を受ける。母は熱心な法華信者で清正自身も母からの多大な影響を受け信心深くなる。三成とは出逢いから馬が合わず常に対立しその同僚の小西行長とも朝鮮出兵後反目しあう。

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    2021年03月29日
  • 西郷と大久保と久光

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    海音寺潮五郎 「 西郷と大久保と久光 」表題の3人を中心とした維新史の本。大久保、久光との関係性や比較から 西郷隆盛像が 見えてくる

    著者独自の西郷観
    *西郷の行動には 久光との確執が影響している
    *敬天愛人(天に対する信仰)の哲学から 自殺はありえない


    西郷隆盛の敬天愛人
    *欲を忘れること。「己を愛するは良からぬことなり」欲の脱却によって 人間は 天の心を聞き得る
    *直属上官の命令でも 民を苦しめて 腑に落ちないものなら 拒否して 相手が納得するまで諫言するのが 天意
    *王陽明の良知の説、知行合一の説と似ている

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    2017年12月28日