海音寺潮五郎のレビュー一覧
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孫子の兵法を記した,孫武とその5世孫臏の話。上巻は孫武。下巻が孫臏。
本書を読むまで,孫武とは百戦錬磨の将軍だったのだろうと勝手に想像していたが,全く違った。戦争の研究家で,文人肌の人間のような感じだったのだなと思った。しかし,研究家で机上の論理であり,実践では使えないだろうという呉王闔閭の問いに対し,『理は形(実)を離れたものではありません。形の中に理を見て整理したものであるので,理の中に形が有るべき道理です。理は即ち形であり,形は即ち理です。実地に応用して役に立たないはずはない』と言い切っています。戦についても,『戦わざる以前に既に勝っていなければならないと。戦って勝つのではなく,既に勝っ -
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あくまで、誠実。
そんなキャッチフレーズをつけてしまいそうなアレ風のソレです。
誠意に満ちているから仕方がない!!
杓子定規なのは誠実なので多少融通が利かないとしても仕方がない!!
もう、お前は仕様がないな!!
そんな半ば力技を伴うフォロー(?)がイイ味出してます。
ちょっとデキる子、ベスト惜しい!!武将、そんな匙加減が絶妙です。
そういう清正は大好きだ。
天下は太閤の尊意に任せておけばおkと思っている気がします。
若干残念。
まあ、結果論なんですけど。
そういうk(ry
海音寺さんの外征講座が結構勉強になりました。
小西と真っ向勝負で不倶戴天かと思いきや、まだそうでもない感じです。
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前半部分、朝鮮出兵時の小西と加藤のまるでいたちごっこの様な掛け合いは見ていて妙な気分になります。
ひたすら自分と三成がやらかしちゃった(ある意味)悪事を隠そうとする小西と、ひたすら命令を忠実にこなそうとする加藤。
戦国時代を勝ち抜いてのし上がってきた大名達が異国の地に行ったことによってどうしてこんなにもおかしな行動をとってしまうのか本当に理解ができません。歴史学上でも朝鮮出兵時の彼等を理解できる人はいないようですが、それにしても鬱になります。
関ヶ原が終わると打って変って清正がきらきら輝きだして、今までの鬱さがどこかに行ったように面白くなりましたよ!
必死で秀頼を守ろうとし、家康に首を垂れる姿 -
購入済み
脱線が多い
海音寺潮五郎さんの小説は初めて読みましたが
伝説ではこうなってるが とか 筆者はこう思う。
というくだりが所々あり
物語が中断することが多くて
最後まで一気に読む気になれませんでした。
好きな人は好きなんだろうと思います。