海音寺潮五郎のレビュー一覧

  • 史伝 西郷隆盛
    海音寺潮五郎は、何かで紹介される際に「1901(明治34)年 - 1977(昭和52)年」と名前の脇に付される場合さえ在る、既に「歴史上の人物」のようになっている作家だ。他界して久しいが、それでも「新しい文庫本」が未だに登場している。“古典”として読み継がれる価値が高い作品が、それだけ多く遺されてい...続きを読む
  • 加藤清正(下)
    海音寺版『加藤清正』の下巻。
    上巻に引き続き、朝鮮出兵から。
    外征に関しては贔屓目な描かれ方をしていないので、その点はいいと思います。
    ただ、小説というより海音寺先生の講義・・・という感覚が否めないのも事実。それでも私は十分面白かったです。

    上巻でも書きましたが、一貫して誠実な人物で描かれています...続きを読む
  • 加藤清正(上)
    海音寺版『加藤清正』。
    表紙も綺麗でお気に入りです。下巻と並べたいですね。

    秀吉に仕え始めた頃から描かれています。
    まずびっくりしたことは、1562年生まれ説ではないこと。桶狭間の合戦の時に2歳だったと書いてあるので、1558年生まれの様です。

    物語を通して、誠実で豊臣に忠実な人物で描かれていま...続きを読む
  • 加藤清正(下)
    今まで沢山の時代小説を読んできた。
    織田信長、豊臣秀吉、徳川家康 
    関ヶ原の戦い、大阪夏の陣、冬の陣
    いつもちらっとと登場する。
    朝鮮の役での活躍が有名だが
    今まで詳しい内容の小説と出合わなかった。
    この作品はなかなか詳しい内容が
    書かれてあって面白かった。

    なぜ、加藤清正は人気があるのか?
    当時...続きを読む
  • 加藤清正(下)
    清正公は、郷土(熊本県)の英雄であり、神様でもある。海音寺さんの清正公は、熊本県人が思い描く、もっともスタンダードな清正公だと思う。
  • 新装版 孫子(下)
    上巻の方がいわゆる孫子その人に関する小説だが、小説としては下巻の方が物語として一貫したが流れがありずっと面白かった。
    解説と上巻の前置きを改めて読んでみるとその理由が理解できるような気がする。原典に十分な記述がない孫武と、それよりは逸話が多く残っている孫臏の違いであり、歴史を大きく変えてまで小説を創...続きを読む
  • レジェンド歴史時代小説 列藩騒動録(下)
    自分が知らなかっただけですが、上巻に比べマイナーな騒動が多く、いろいろ興味深い話が多かったです。
    なぜそんな騒動が起きるのかを系図や過去の出来事なども参考に書いていただいてるので、分かりやすかったです。
  • 新太閤記(一)

    予想以上

    太閤記は本や歴史、TVで何度も読んだり、見たりしてきましたが、この本を読んで面白くてついつい目が覚めてしまい、次の日の仕事に影響してしまいました。いやはや、この本は睡眠導入剤にはなりませんのでご注意下さい。
  • 明智光秀をめぐる武将列伝
    武将列伝は既読済でしたが、大河ドラマで盛り上がってるし忘れてることもあったので、再読。
    海音寺潮五郎先生の人物評はやはり面白い。
  • 新装版 西郷隆盛 一

    海音寺流は必見の価値あり

    偉大なる昭和の歴史小説家である司馬遼太郎の先駆者であり、師ともいえる海音寺先生の歴史人物の描写は秀逸で達観しているのでよんでいるだけで博学になった気がしてくるようだ。 
  • 明智光秀をめぐる武将列伝
    ・「中途半端が一番いけない、この人と見こんで属するときめたら徹底的に屈した方が所詮は得と見きわめをつけたのである」(官兵衛の秀吉への態度)
  • 史伝 西郷隆盛
    2018年NHK大河ドラマ主人公・西郷隆盛の生き様を薩摩の風土、人情、そして島津家を通して描いた歴史読み物。
  • 新装版 西郷隆盛 四
    維新史最大の英傑伝。2018年NHK大河ドラマの主人公の生涯が著者・海音寺潮五郎氏の細かな「時代と当時の文書等」の考証により、今まで思ったこともない事実に気付かされる。西郷の研究においては必ず見過ごすことの出来ない「敬天愛人」の哲学を更に強く感じつつ、征韓論から西南戦争へと続く西郷の「維新のやり直し...続きを読む
  • 新装版 西郷隆盛 三
    2018年大河ドラマの主人公・西郷隆盛の生涯を描く。4か月連続刊行の第三弾。薩長連合が成り、時代は動いていくが・・・。
  • 新装版 西郷隆盛 二
    2018年大河ドラマの主人公の生涯を描いた、4か月連続刊行の第2弾。流石の海音寺潮五郎氏の作品だけあって歴史の場面場面とそこに存在する武士や公家等の心の内が詳細に描かれストーリーに引きずり込まれる。
  • 新装版 西郷隆盛 一
    海音寺潮五郎が幕末維新史から描き出す西郷隆盛の真実。2018年大河ドラマは「西郷どん」。史伝文学の最高峰、新装版で4か月連続刊行、海音寺西郷。
  • 江戸開城

    西郷と大村がかっこよい

    海音寺先生独自の歴史観は慧眼で犀利に満ちている。西郷と大村の二大ヒーローの描写がおもしろい。ただし大村の描写は後輩の司馬遼太郎には劣る。
  • 加藤清正(下)
    秀吉の死によって朝鮮出兵は不毛に終わり、加藤清正と小西行長の間に対立を残した。武断派と文治派に分かれ対立し関が原を迎える・・・。家康と秀頼の対面を見届けた清正は熊本で生涯を終える。大坂夏の陣はその4年後である。
  • 加藤清正(上)
    肥後の国を築いた風雲児の素顔と生涯を描いた大作。
    15歳で木下藤吉郎に仕えた加藤虎之助清正、この上巻は秀吉の朝鮮出兵までを。虎之助の母への愛、母の虎之助への教えが素晴らしい。この本の収益は熊本地震の義捐金に寄付されます。
  • 天と地と(五)
    上杉謙信の話。興味深くも楽しく読め、この著者の本もっと読みたいという気になってくる。歴史の流れ人物像など想像が広がった。

    【流れ】
    後に長尾が上杉氏となり、豊臣秀吉によって会津に移され、徳川家によって米沢に移される。

    【人物像】
    ・上杉謙信
    宗教心厚く、他の人のために動く
    越後守護、その後関東管...続きを読む