稲田将人のレビュー一覧
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戦略参謀
経営プロフェッショナルの教科書
著:稲田 将人
紙版
郊外型紳士服チェーン店の経営改善のストーリーです
理論と、その見本である、たとえがあれば、イメージが湧きやすい
気になったのは以下です。
■参謀機能
強引な販売
客単価が上がって販売員の売上実績が上がったとしても、お客様がいい印象を持たずに帰ることになるのはよくない
主要担当業務の範囲を明示することが、一般的に言われる組織というもののはじまりです
企画を行う人間は、2つの要素が求められる
①目的達成のための効果的な企画と言うアウトプットを行う能力
②PDCAを回す能力
企画とは、目的を明確にし、現状を把握し、そこ -
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『ファクトをしっかりと的確に「見える化」し、いかにPDCAサイクルを廻していけるか。
PDCAサイクルは、マネジメントサイクルであり、そもそも組織を正しく動かすためのもの。PDCAが廻っていないということは、マネジメントができていないということと同義。』
『MECEとロジックツリーを使いこなす訓練さえすれば、誰でも自分自身で必要に応じて作り出し、使うことができるセンスとスキルが身に付く。』
ネット記事から知って読んだ。良書。
良質な情報量が多くて、自分の中で過食・消化不良気味になっている。
時間を掛けて消化し取得したい内容だった。
MECEとロジックツリーを使いこなしたデータ管理をしたいと -
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戦略参謀の仕事プロフェッショナル人材になる79のアドバイス
著:稲田 将人
日本では、自ら起業する場合を除くと、一般のビジネスマンが経営者としての腕を磨くことのできる機会が極めて少ないのが現実である。
いくつかの優良企業では、企業内での社長や事業責任者の機能の一部を代行する、「参謀」役として経営視点での事業課題に取り組み、腕を磨き、社内からも信望を得ていく方法をとっている。
本書の構成は以下の8章から成る。
①企業における参謀とは、どういう存在か
②なぜ、参謀機能が必要になるのか
③参謀の基本姿勢とマインドセット
④戦略とは何か
⑤問題解決の基本は、MECE×ロジックツリー+仮説思考
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マッキンゼー出身のコンサルタントによる企業変革に関するビジネス小説。
よくある小説仕立ての書籍と同様に、全能の先生が登場し、この先生に教えを乞う若手社員がヘマをしながらも改革を進めて行くという話で、さほど目新しい感じも受けない。小説としての出来は普通、という印象。
それでも、この本が素晴らしいのは、「経営企画部」とはどういうことをする部署なのか、その内容ではなく、その仕事をするにあたっての心持ち、気構えといったものを、厳しい言葉で述べてくれている点である。こういう本は今までなかった。
[more]
(目次)
紳士服チェーン「しきがわ」の営業マン高山昇は、陰謀家の阿久津専務の逆鱗に触れ、新 -
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ネタバレ・企画というのは、目的を明確にし、現状を把握したうえで、そこから、目的達成のための意味合いを抽出し、成功のための仮説を立て、実行案を組み立てるという一連の動作のこと
・言葉にして、時には分析もし、何がポイントなのかを抽出して人に上手に伝え、全社視点での動きをつくっていかなければいけない仕事
・戦略的な方向性に沿った実践力と、素早く的確な方向修正能力
・戦略的な方向性は正しくても、それを真摯に謙虚に実行できていない状況が低迷を招く
・判断がなされた時の、判断の前提を明確にしておくべき
・本来重要なのは、失敗を称賛する文化づくり。失敗することがいいわけではない。失敗から多くのことを学べる -
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改革を成し遂げる新参者と、それを阻む者。それを囲む社長以下の従業員達。小説仕立ての企業改革ストーリで、各章末に経営論をポイント化しています。
引き込まれる様に、一気読破してしまいました。
本書では、改革を成し遂げるためには、相当の覚悟と行動力がなければならないということ。さらには、抵抗勢力に対する対処能力が必要とも。
ストーリの中では、"人の業"というものを感じます。人はその極めて高い危険予知能力故に、今まで生き長らえてきた。ただし、その能力は、時として改革を妨げる。
危険予知能力が高い
保身、責任回避、自己への利益誘導、などという業(エゴ)にカタチを変えて。
やはり、企業 -
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前書「戦略参謀」に引き続きのシリーズですが、今回の舞台となった会社は、オーナー創業の同族経営の会社で、今回も人の業が渦巻く、様々な改革障壁に対し、現実世界でもありうるリアリティ抜群の内容でした。
一言で申すと、企業経営には「実践力(PDCA)」が必要であり、そのためには初期に立案した仮説(戦略)を実行しつつ、リアルタイムにきめ細かいPDCAをグルグル回しながら、ゴールへ向かって修正を図る様、社長を頂点とするトップマネジメントがリーダーシップを発揮する。経営に必要な3要素を、「リーダーシップ」「戦略」「実践力(PDCA)」としております。
文字にすると、ごく一般的なキーワードですが、いざ実行して -
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・業績低迷は市場とのかい離がりゆう。まずは市場を丁寧に見る文化を。
・売り場は、お客様をそこまでひっぱってくる魅力を発散していなければならない。
・認知→来店→接近→納得→購買→満足→再来店。
前半は情緒的、満足は理性的でもある。
・単なる経費削減は無意味。売上の増大、お客様の満足アップのために経費を使う、という観点で。
・単なる突進は無意味。きちんと現状把握したうえでのプラン、そしてPDCA。
・差別化の軸は、価格、利便性、なにか楽しいの3本。
・社長業を分業していっても、最後まで社長に残るのがリーダーシップ。
・ジョブズは、市場調査なんかしないと言ったが、それは彼が市場の創造者だったからで -
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・主要担当業務の範囲を明示することが組織のはじまり。
・創業者がやってきたことを分業していかないといけなくなり、そこでの分担決めこそ、組織のはじまり。
・企画を行う人間には、効果的なアウトプットをする才能とPDCAが必要。
・議論を展開する前に必ず前提を確認し、同意を得ておく。
・組織論は上手な分業推進の技術論。マネジメントはその分業体制の運営技術。
・PDCAを適正に回していく企業文化つくりこそ、経営。
・正しい問題解決のための思考ステップ
現状把握→真因の追究→解の方向性→具体策の比較検討→実行計画の明示
・最初のPの精度をできるだけ高めておく。
・電車賃よりも車が安いので出張は車を使って -
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購入したものの読む前に人に貸したり、気持ち的に読み終わるまで時間かかってしまった。経営素人の人や、人事で悩む人、経営企画って何?と思ってる人にはとっても優しいビジネス小説です。ストーリーの流れはまるで漫画だけど、著者のメッセージは伝わるんじゃないでしょうか。専門人事戦略のようで管理会計系とは全然違うので数字やフローは出てこずひたすらにPDCAサイクルについて書いている。そして人は煩悩であるということを書いている。著者の思いに非常に共感できることがある。サラッとした薄い本に感じながらも良いメッセージは沢山ある。実務書にはなりませんが、経営において実務書はただの参考書であり教科書じゃないし、自分で
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いつも余計な一言を言ってしまう、高山。上司の目の前で“地雷”を踏んでしまい、新設の経営企画室へ異動させられるが、彼はそこで会社を改革していくこととなる…。マッキンゼー出身、日本を代表する企業のコンサルティングを行ってきた著者がリアルに描く、組織のあり方。
ビジネス書としても、小説としてもとても面白かった。組織はなぜ行き詰まるのか、改革が進まないのはなぜか、そうしたことの本質がわかりやすくまとめられていたと思う。小説とはいえ、とてもリアル。こういう企業、たくさんあるのだろうな。たくさんの企業が同じようなところで行き詰まる。社長が代替わりした時や、リーダーに迷いがある時。ありふれた状況なのに、抜