稲田将人のレビュー一覧
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『戦略プロフェッショナル』や『ザ・ゴール』と同様、小説形式のビジネス書。著者はビジネスコンサルタントの稲田将人氏。過去に紳士服のアオキや日本コカコーラなどの大手企業に携わった経験を元に、企業経営のノウハウを分かりやすく解説されています。
舞台は、大手紳士服チェーンの「しきがわ」。中規模から大規模に当たる企業で、創業者が引退、社長は二代目。いわゆる「成長の踊り場」で低迷中。こんな中、周りが見えないが会社を良くしようとする思いが強い中堅社員の高山の成長と奮闘がストーリーの主軸です。
とにかく印象に残ったのは、何度も出てきた「人、性善なれど、性怠惰なり」というフレーズ。確かに自分の経験からも頷け -
Posted by ブクログ
経営企画部の位置づけが社長の分身、特に頭脳の分身という整理、それも、組織を運営する上で最後に分業する組織という整理が非常にしっくりときた。
ともすれば、経営企画や戦略企画という組織は社内の報告書類の取り纏めや新しい管理業務を作る組織に思っていて、本当に何をするべき組織なのかがしっくり来ていなかったが、この本を読むと位置づけがすっきりと整理されている。
その上で、著者がコンサル等で実際に苦労たこと、取り組んだ経験がしっかりと書き込まれており、ビジネス小説として読みやすいし、頭の整理もできてとても良かった。
あと、経費削減と経費低減の部分では、非常に気に掛かっていることが指摘されており、経費削減を -
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米国式のマネジメントは各部署が自律的に動く、「人治」的。
日本は「和」が前提になっている
会議においては、ファクトを把握し、チャートを使って見える化する。
SWOT分析だめ!
3Cで充分
組織内のPDCAにおいては、組織内共有のための言語化やチャート化は必須。
本来のPは、単なる数値目標ではなく、実行すると決めた施策が、なぜ正しいかを「理」をもって裏付ける思考の流れを「見える化」したうえで作られるもの。
Dにおいては、全ての企画ごとにWhyが必須。
「ダメなセールスマンは、自分自身が売れなくて困っているもの。一方、良いセールスマンは、顧客が困っていると思っているので、相手のために売 -
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ネタバレナンバー2に組織の情報は集まる。
アメリカのマネジメント「人治」を前提とするトップダウン。
リーダーシップとは、敬服され、その信頼感によって生まれる状態。
日本は「法治」。
各階層が上下間の翻訳を行い、社員が力を発揮できる環境を作ること。
ナンバー2が企業を伸ばす。
充分に言語化されていないアート。
言語化されることで再現性をもたせるサイエンス。
世の中には言語化されていないことの方が圧倒的に多い。
巷の経営理論は方法論の一部言語化したものに過ぎない。
CAPD(キャップドゥ)
初めてのことに着手するには、まずCから。
戦略
=初期仮説
企画
What、Why、How
を -
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途中までは買ったの失敗だったな。。というぐらいリズムが悪くなおかつ、抽象的な話が多かったが
後半はここ1年半ぐらい自分でやっていたことを思い返すのにいい機会になった。
いかに経営というものを客観的にとらえて、ちゃんとトップ(や現場の人々)が判断でき、ただしく回るような企業にしていくか、ということを著者の今までの体験談
も含め書いてある。
ざっくりまとめると
・第三者目線でファクトベースで
・MECE、ロジックツリーで
・見える化をしっかりし
・PDCAを回せ
ということにつきる。本としては厚いがそんなに文量いったかな・・・?というのは少し疲れたところ -
Posted by ブクログ
ネタバレ何冊か目のPDCA本。著者稲田将人氏は、マッキンゼーを経て行くつかの会社で経営に携わったとのこと。タイトル的にも、発行が2016年で新し目なのもあり、期待大で購入。
感想。
肩透かし感あり。
備忘録を振り返っても、仕事のノウハウばかり。
「PDCAプロフェッショナル」は結局どこへ行ったのか。
備忘録。
・トヨタの奥田会長が「私はどこの会社でも経営できます。それは私がPDCAを廻せるからです」と語っているらしい。
・強みの源泉がわかりにくいのは、ある意味で参入障壁。
・「仕事ができる」は単にI.Qの高さや地頭が良いことではない。皆が避けたがる様な修羅場に、他の誰よりも数多く直面した経験があり