杉山亮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元保育士の児童文学作家である著者が自身の息子に幼児期から小学生までの8年間にわたり毎年行ったインタビューの記録。
本書は非常に興味深く、自身の子どもとの接し方を振り返る貴重な機会を提供する一冊である。
著者の一貫して子どもの話を傾聴する姿勢は、敬意に値する。親はとかく心配や自身の期待から、子どもの思考を誘導する話し方になりがちである。しかし、著者はインタビュー中、常に「これは親として自分が望む考えではないか」「子どもの立場ではそう考えるのが自然である」と自問自答し、相手がどんなに幼くても子どもの考えを尊重し、可能な限り対等であろうとする。たとえ正しい事柄であっても、子どもが自分で気づき、 -
Posted by ブクログ
ミルキー杉山の名探偵シリーズの執筆者、杉山亮の若かりし頃の紀行録。
妻がいて子どももいて、仕事もまあ順調。
そんなある日、思いついて妻子を残して一ヵ月の一人旅に出かける。
鈍った体と精神に鞭打ち、自問自答しながらの旅で得たものとは?
途中で立ち寄った寺に、既視感を覚える作者。
来たはずはないのにと訝しむも、ふと思い出したのは幼少時の思い出。
「たぶん、そうだ。子どもから大人になるための一里塚が、あの光景の中にあった」
本のタイトルの「子どもをおいて旅にでた」は単に自身の子どものことかと思っていたが、この「子ども」とは「幼少時の自分」のことではないかと深読みしてみた。